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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます

欧米ミステリを中心に読んでいます。 自分のは書評とかレビューみたいな大それたもんではなくて「これ面白かったから読んでみて!」レベルの感想文ですが…よろしくお願いします。

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コメントした本 ページ 2

SPQR ローマ帝国史II――皇帝の時代

イギリスではかなり有名な古典学者が書いたローマ史ということで英国圏ではかなり売れたらしい。上下二巻で共和国編の方が人気があるらしく図書館の順番が回ってこないので下巻の帝国編を読んでみた。初代皇帝のアウグストゥスから帝国内の全ての自由民に市民権を与えたカラカラまで、が作者の思うローマ帝国でそれから後は実質的には異なる国、ということらしい。我が国では塩野七生さんの長大な労作があって、それも自分は楽しく読んだのだが、これはローマ帝国の長い歴史を俯瞰で見たうえでコンパクトにまとめられており、どちらかというと庶民の苦しい暮らしであるとか格差問題とか暗い側面によりスポットライトが当てられている印象。それだから面白くなかったかと問われるとこれが凄く楽しい作品であった。平易な表現とどこかユーモアのある語り口で飽きずに楽しく読めた。共和制編も凄く楽しみ。

約2か月前

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知ってるつもり――無知の科学

いろんなとことでいろんな人が褒めてたので手にとってみました。タイトルは日本人ならほぼ全員想像してしまうテレビ番組があるのでこれはちょっと考え直したほうが良かったのではないか、と思いましたが…。 我々人間の物事の認識や理解の力はもの凄いのになぜフェイク・ニュースとかエセ科学にひっかかってしまうのか、を気鋭の認識学者達が解き明かしたもの。なぜすごい能力があるのに知らないことや分からないことを安易に「知っている」と思ってしまうのか、についてが詳しく解説されていてエピソードがいちいち面白かった。世界のすべての仕組みを個人で理解しようとしてもしようがなく、もし理解できたとしたらそれはそれで壊れてしまうであろう我々は集団知をうまく活かしていくしかない、ということなのだが...今の世の中では非常に重要なことが書かれているような気がしました。これはじっくり読み返したいと思いました。

2か月前

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IQ

欧米の有力なミステリ新人賞を総ナメにしたということですごく楽しみにしていた作品。舞台はロサンゼルス南部。主人公はイニシャルと頭の良さから「IQ」と呼ばれている黒人青年。唯一の保護者である兄を亡くしてからその才覚で一人生き抜いてきた無免許探偵という設定。本作では腐れ縁の元ギャングで現胡散臭い実業家から持ち込まれた「有名ラッパーを狙っている殺し屋を探せ」という事案に挑む。正直なところミステリとしてはかなり荒削りだけども、エキセントリックというかサイコパスというか…のかなりいかれてる殺し屋とか、売れ過ぎておかしくなってしまったラッパーなど、登場人物の設定や描写がかなり面白く、細部の描き方やちょっとした挿話も上手い。BGMとしてケンドリック・ラマーなどかけながら読んでみたらかなりハマった。これは楽しみな作家に出会えた。あとがき読んでびっくりしたのはこの作者、黒人ではなくて家が貧しくて黒人街で育った日系人で50過ぎてからデビューした遅咲きの新人なんだそうだ。早くも次作が楽しみ。

3か月前

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すべての見えない光

2015年のピュリッツァー受賞作ということでちょっと重たい作品なのかなと躊躇しつつも手にとってみたが、さすがに素晴らしい作品で引き込まれてしまった。舞台は海に面した城壁で囲まれたフランスの街、サン・マロ。時代はノルマンディー上陸作戦の二ヶ月後くらい。資産家の大叔父を頼ってパリから父親と逃げてきた盲目のフランス人の少女と、炭鉱町の孤児院で育ったドイツの少年兵の二人が主人公。失明からパリから逃げ出してサン・マロでの生活に至る少女の物語と、優秀さ故に炭鉱町から抜け出しナチの士官養成学校に入ったものの若くして前線に送られてしまった少年の物語、それぞれの過去と現在が交互に語られていき、それぞれの人生が物語の終盤で一瞬交差する。もちろんヘヴィな物語なのだがサスペンスの要素も盛り込まれていて目が話せず一気に読めてしまう。生き残った者たちの後日談もあり読後感も良かった。素晴らしい作品だった。

3か月前

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世界から消えた50の国 1840-1970年

こういう滅亡ものがなんか好きなんで手にとってみた。作者は学者ではなく建築家なのだが切手収集を趣味としていて今は無き古い切手を発行した国について思いを馳せてみた、という感じの作品。なので深い掘り下げとか政治的にどうこうといった話はなくて印象的なエピソードが少し採用されているくらい。日本の関連では満州国と琉球が取り上げられているがそれぞれ731部隊と集団自決だけが取り上げられていて正直なところ少し不快だったのも事実。こんな歴史もあったのか!とエピソードを広く眺める分には良いかな、という感じ。

3か月前

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限界捜査

作者の人事・総務を担当する警察官(警務というらしい)を主人公にしたシリーズが気に入っているので別シリーズのこれを手にとってみた。こっちは普通の刑事が主人公だが、ある事件で世間から叩かれ家庭も崩壊し、暫く左遷されていた、という設定。一作目のこれは行方不明になった少女の話。ネタばれになってしまうけどテーマがペドフェリアでそれはやはり読んでいて良い気がしなかった。ミステリとしてはそれなりにまとまってはいるので…いやミス好きの人にはいいかも知れない。次作が出ているようなのでそれはあらすじ見て大丈夫そうなら読んでみようかな。

3か月前

コールド・コールド・グラウンド

出版社が推してたのと舞台設定が面白そうだったので手にとってみた。舞台は80年代の内紛に明け暮れる北アイルランド。主人公はカトリックの警官。北アイルランドのカトリックはテロ組織IRAに代表されるように少数派で警官になっている主人公は体制側についた裏切り者として懸賞金をかけられてるような存在。しかも当時の北アイルランドの警察には珍しい大卒。刑事としてちょっと安全な地域の警察署に配属されたばかり、という設定。片手が切り落とされた死体が発見され、当初はテロ組織が裏切り者を処刑しただけの事件として処理されそうになったのだが死体から楽譜が発見され、更に切り落とされていた片手が別人のものと判明し…という話。暴徒に襲われるので家宅捜索にも完全武装で行かなければならない地域がある殺伐とした社会、なにかというと仕事中でも大酒飲む警察官たち…などなど、雰囲気も脇役に至る人物描写も素晴らしい。ミステリとしてはかなり粗削りで強引なところもあったけどじゅうぶん楽しめた。シリーズ化されているようなので早く次作が読みたい。面白かった。

3か月前

白刃 鬼役

ずっと読んでる時代ものシリーズの24作目。将軍の毒味役で裏の役目は悪を斬る凄腕の刺客である主人公。影の御用を指示してきた大物が前作で非業の最期を遂げてどうなるか、というところで本作。新たな大物が出てきたり影の御用に取って代わろうとする奴が出てきたりといろいろ大変。最後はいつもどおりバッサバッサと悪を成敗しまくってすっきり(笑)

3か月前

戦時の音楽

気鋭の新人ということだしクレスト・ブックスならハズレもあまりないだろうと思って手にとってみた。もっとも新人といっても未訳なだけで長編を二作出しているし四年連続してベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズに作品が選ばれているという実力者。本作は17編からなる短編集でタイトルどおり音楽や芸術にちなんだ話が多く収録されている。作風はオーソドックスなものから前衛な感じのものまで多岐にわたり〜こんなのもあんなのもできるんだよ凄いでしょ、みたいな感じがしなくもなかったけど〜じわじわと心に残る作品が多く、途中からこれは大変な名作では…と思い読み終えるのが惜しかったほど。長編にも興味はあるけどもこの人の短編をもっと読みたい、と思いました。これはかなりおすすめです。

3か月前

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コンクリンさん、 大江戸を食べつくす

日本文化にはまったガイジンさんのお話。ちょいちょいこの手のは出てくるけども本作に興味を持ったのは作者が個人的に馴染み深い人形町在住ということ。読んでみてびっくりしたのは作者が最初に暮らしたのが我が郷里の奈良県で、そのあと住んだのが人形町ということで、自分の生活圏とけっこうかぶってるところかな。知ってる街やお店が出てきて楽しかった。

約2か月前

熊と踊れ(上)

スェーデンのミステリで何年か前に凄く話題になってたなということで今頃手にとってみました。彼の国では数年前まで有事に備えて国のあちこちに武器庫があったらしく、そこから軍用の強力な武器を盗み出した兄弟を中心とした強盗団の話。酒を飲んでは暴力的になる父親の強烈な影響の下に育った兄弟の生い立ちと現在の犯罪が交互に描かれる。複雑な筋書きではないのでさらっと読めてしまうし、暴力的な父親も基本的には外部に力が向かうタイプなので読後感もそこまで悪くない。しかしあとがきを読んで何より驚いたのはこれが実話をもとにした話で作者の一人は実際の強盗団とは兄弟だったということかな。なんと最近続編が出たらしく…いったいどういう内容なのか興味が尽きない。面白かった。

約2か月前

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制裁

スウェーデンの人気ミステリ・シリーズの一作目ということで手にとってみた。子供を狙ってレイプし惨殺する、という凶悪な犯罪者が脱獄した。そのニュースを見た作家は脱獄犯が娘を送った保育園の外にいた男だと気づく。急いで保育園に駆けつけたのだが…という話。読む前の予想では新たな事件を防ぐ話なのかと思っていたけども、そんなことは無くて北欧のミステリにありがちな暗く救いのない展開になる。シリーズものらしくアクの強い刑事たちは出てくるのだけども狂言回しにすらなっていなくて本作ではあまり登場してる意味がない感じ。かなりきつい感じでシリーズの他の作品の読んだものか悩んでしまったが最後まで読ませる実力はあった。あとがきで知ったが作者二人のうち一人は元犯罪者ということで刑務所内の描写が妙にリアルな感じで迫力があった。

2か月前

九紋龍 羽州ぼろ鳶組

最近の時代ものでは今、一番のお気に入りのシリーズ。本作は三作目。火付盗賊改の長官が長谷川平蔵(あの鬼平の父という時代設定)で無くなったこともあり、火付けをしてその隙に大店を襲い子供まで皆殺しにしてしまうとう凶悪な賊が江戸に戻ってきた。火消の立場でこの事態に臨む主人公たちに、突然国元から乗り込んできた藩主一族の有力者がコスト削減を言い渡し、更には個人の能力では最高と言われる町火消の頭の謎の動向が絡んできて...という話。サスペンスの要素もあり火事から人の命を救うという目的で連帯する火消したちの熱い気持ちがあり、恋愛あり涙ありでもうほんとに素晴らしいエンターテインメント。自作も楽しみでならない。

3か月前

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終焉

おそらく三部作の完結編。ナチに職場を追われたユダヤ人敏腕刑事の物語。配偶者が支配民族だったので収容所送りにはならなかった彼が、ゲシュタポの秘密捜査のために使われる一作目、友人で自分を匿ってくれたドイツ人女医にかけられた殺人容疑を晴らすために奔走した二作目を経てついにソ連軍によってベルリンが陥落させられる本作。前作の結果、妻と二人で暗黒街の顔役が持つビール工場に隠れ住んでいる主人公。たまたまいわくありげな男も同じ場所に匿われたことからソ連軍がドイツの核技術情報を捜す手伝いをさせられることになり、一方で妻はソ連兵に暴行され、その報復をなんとか図りたくて…という話。陥落寸前、そして占領されたベルリンの様子が緻密に書き込まれていて迫力があり素晴らしく本筋よりもそちらに気を取られてしまう。本作ではミステリもさることながらアクションがより多くなっており迫力もあって読み応えがあった。この作者の作品は今後も読んでいきたいと思う。

3か月前

夜哭烏 羽州ぼろ鳶組

面白い時代ものが読みたい、面白い娯楽作品が読みたい、という人がいたら真っ先に薦めるだろうこちら。ほんとに面白い。旗本家をクビになった火消侍がとある小藩の火消を立て直すべくスカウトされチーム編成をする過程が中心の前作から、本作では幕閣の権力争いによる凶悪事件が前面に出された感じ。当時の火消にはまずそのテリトリーを受け持つ火消団体が鐘を打たないと他の火消は手を出してはいけないというルールがあったそうでそれを逆手にとった連中が主だった火消の家族を攫い鐘を打ったり出動したりしないように脅す、という話。火消たちの連帯感や謎解き、火災シーンやアクションシーンの見事さなど本作も素晴らしい完成度。実に面白かった。次作が楽しみでならない。

3か月前

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ギケイキ2 奈落への飛翔

前作が面白かったので手にとってみた。簡単に言ってしまうと義経記の現代語バージョンなのだが面白いのは語り手が現代に生きる?義経、というところ。この作者が凄いのは普通は「この義経はこういう設定」と説明したくなると思うのだけど、語り手が生まれ変わりなのか霊なのか、はたまた何かなのか、というところは何もなく淡々と900年前のことを義経に現代語で語らせているところ。日本の古典には面白い作品がいろいろあるけども現代語版は訳が硬かったりまたはそのまんまだったりでとっつきにくい。更に古典でありがちなのは心理描写が少ないところで、ここではそういう行間も「やだなー」とか「ムカつく」とか平易に描かれていて凄く面白い。本作では頼朝との対面から平家滅亡がほぼ数ページで片ずけられて、土佐合戦から義経が吉野に逃げて静と別れるあたりまでが描かれていてまだまだ先がある感じ。次作がとても楽しみ。

3か月前

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南北朝 日本史上初の全国的大乱の幕開け

その昔、祖父母の家が吉野にあって南北朝のことを習った時に「昔のこととはいえ一日あれば京都から吉野まで来られるだろうにこんなすぐのところに逃げただけの南朝になんであんなに手こずったのかな」と思ってからずっと興味があって。名著と言われている本作が復刊されていたので読んでみました。少々古く、また新書にありがちな軽さはあるものの南北朝対立に至る変遷を特定人物を中心に語っていくことで対立と紛争長期化の原因を分かりやすく解説してくれていてなかなか良かった。

3か月前

火喰鳥 羽州ぼろ鳶組

時代ものブームらしいんだけどその中でも人気があるシリーズらしいので手にとってみました。主人公は火消し。だいたいこの手のやつだと町人の火消しが主人公で、ライバルの嫌な奴が武士だったりするのだけど本作の主人公は武士。一部の大名や旗本が火消しの役割を負わされていたのだけど主人公はある事件が元で旗本のところをクビになって浪人中。自家の火消しが崩壊した大名家にスカウトされて資金のない中、立て直しに奔走する、という話。メンバー集めの過程からしていちいち読ませるし火事のシーンは迫力あるし、脇役もみな個性的で楽しいし、これは人気あるのも納得。このシリーズも追ってみようと思います。

3か月前

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雪盲: SNOW BLIND

作者はアイスランドの弁護士兼作家で世評が高いシリーズということだったので手にとってみた。舞台はアイスランドでも首都ではなく北極圏に近い田舎町。そこに赴任した新人警官が主人公。時代的にはリーマンショックの直後くらい。金融立国アイスランドが不況のどん底にあった時期で主人公も稀有な就職先に飛びついたのだが周囲の理解もえられずアイスランドの主要都市の一つとはいえ人口千人強という住人が住居に鍵もかけない田舎町。何もない長閑な仕事と思っていたら街の劇団で不審な事故死があり、さらに街の住人が疑わしい状況で重体で発見されて、という話。今はいい時代でグーグルで町の名前を入れると景観が見られたりするがなるほどこういうところでこういう事件が、と思わせられた。田舎町の田舎臭い捜査の手法が現代ミステリを読んでる目からはかえって新鮮だったりなかなか面白い作品でした。機会があれば別の作品も読んでみたいと思います。

4か月前