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ぎん

SF好きの大学生

SF好きの大学生。好きなのはPKディック、神林長平、伊藤計劃、円城塔、貴志祐介etc… このアプリで素晴らしい本に出会いたい! 同じ名前、アイコンで、「読者メーター」もやっております。 ※11月4日 iOS9で使えるようになりました!またよろしくお願い致します。

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コメントした本

エクソダス症候群

火星を舞台にしながらも、精神病という普遍的なテーマを追求した力作。 大きなテクノロジー的革新は無いものの、”脳”や”意識”といった精神へのアプローチはなるほどSF作家らしく仕上がっている。 多くの人が述べているように各パートが詳細に語られていると尚嬉しかったのだが(恋人との回想等)、しかしこの作品における”仕掛け”を理解した今、ここに書かれている事が主人公の興味そのものだとするならば、納得せざるを得ない。 科学と非科学の狭間で人は何処へ脱出するのだろうか。 <エクソダス症候群「強い脱出衝動を伴う妄想等の病」>

約3年前

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虐殺器官

再読。例の事件は私達にとって現実味を欠き、もはや物語と区別が付かなくなっている。そこで私達は見たくないものにマスキングをして、認識はするが感受しない二重思考にも似た平和を実現した。 私達の偽りの努力が文字通り自己満足であるのならば、完璧な平和の実現にはマスキングをした部分に対して冷酷で無慈悲な正義を押し付けるしか無い。 ジョン・ポールの生きた言葉達は、伝播し模倣され拡散する事で一定の空気、流行、慣性を作り出し最適な場面で理性にマスキングをする。これは彼だけの能力では無く、私達の無意識にもきっとあるはずだ。

約3年前

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言葉使い師

表題作について。言葉について言及する作品は多い。その中ではしばしば言葉は生き物のようであり、その力は凶悪であるような印象を受ける。 そしてこの話も言葉についての話ではあるのだが、これはあくまで言葉使い師の話なのだ。今まで自由に1人歩きしていた言葉が、言葉使い師によって上手く制御される様を体験するこの世界は新鮮で、逆に言葉にとっては恐ろしい。 言葉の使用が禁止された世界、テレパスを使う人々、創作物の中で創作をする意義、二人称で語られる文、異質な言葉使い師の存在――この物語が迎える結末はどこまでも”物語”である。

約3年前

メタルギア ソリッド サブスタンス (1) シャドー・モセス

MGSVTPPをクリアしたのでその流れで読了。 本書はMGSIをメインとしながらもとある少年が主人公となっていて(時系列も2009年)、シャドー・モセス事件を追体験するという内容。 その為MGSのストーリーを補完しながらも、一小説として新たな物語を楽しむ事が出来るようになっている。ゲームでしか表現出来ないと思っていたシーンも、小説らしい手法で昇華され、小説だからこその物語になったという印象。 そしてサブスタンス(真実)は次作へ続く訳だが、MGSIIに当たる時系列がちょうど2009年なのでここからが本番か・・・

約3年前

道化師の蝶

この作品は、純文学とも言える。しかしSFファンであれば、明らかにSF的思考を凝らした作品であると感じる。 常に神経を張りつめ伏線を探しているにも関わらず、何度も騙され世界が揺らぐ。最後何かが掴めそうと手を伸ばすと”蝶”のように逃げて話が終わる。 作中に作品が登場するこの二編、一見雑多に並べられた複数の話はその中の虚構なのかそれともその中における現実なのか・・・そもそも『道化師の蝶』という作品が虚構であるのか、私達のこの世界は現実なのか・・・ その本が、その文字が、その言葉がまるで生きているかのように感じる作品。

約3年前

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一九八四年

「もし彼が床から浮かぶと思い、そして同時にわたしも彼の浮かんでいるのが見えると思うなら、そのときにはそれが現実に起きていることになる」という一節の通り、過去はおろか現実さえもそれは人間の内にしかなく、外からは証明しようがない。 一見、慈愛に満ちた優しすぎるディストピアに見え、しかし真逆な憎悪によるユートピアとも思え、どこまでも自然で不自然な世界に見えた。 ならば未来はと読みながらに希望を繋いだが、この世界を打倒するのは難しいものであった。 巻末の《ニュースピークの諸原理》の書き方と現在の世界に希望を見出したい。

3年前

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2001年宇宙の旅

映画「インターステラー」がこの作品をオマージュしたという話を聞いたが、まさしくその通りで共通項は多々見られた。 しかし(時代性か)こちらはより壮大で、もっと自由に創作出来ているという印象を受けた。 人類の始まりと人類のこれからをあくまで希望的視点で描いたSF超大作。多くの人の評価が高いのも頷ける。

3年前

リスを実装する

「プログラミングでリスを実装する話かぁ〜」から始まって、プログラムされたリスの動きを人間の人生と対比させられて、最後には「あれ、もしかして…」と疑念を抱いた途端物語が終わるという素晴らしい幕引きでした。

3年前

know

急激な情報化が成された未来、倫理観は新しい時代を迎え、「知る」という言葉の意味が変わる。人はその"脳"を持って、何を"知りたい"のか、テーマ暗いながらも、希望に満ち溢れたSF作品だと感じた。

3年前

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屍者の帝国

すぐに感想を書こうとしたが、言葉が出ない。ここで書く言葉は自分のものなのか誰かに書かされているものなのかも分からない。 彼の企画自体が盛り上がっているため、あらすじを知る機会も多かったが、「死者を生き返らせ労働力として使う話」という私の簡単な憶測は、中軸としては見事に的を射なかった。 これは『虐殺器官』で言葉を、『ハーモニー』で意識を問うてきた彼が、円上塔と共に”魂の所在”を問うた、そんな一作であると感じた。 これは彼の願いか、それとも彼の願いか―

3年前

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我もまたアルカディアにあり

終末が近づく世界で、主人公の血筋が何世代にも渡って織り成す物語。 どんな災厄が降りかかろうと人類はそんなに動じないし、特に何も変わらない。それは恥ずべき事ではなく、むしろその図太さに自画自賛しても良いのではないか。この話はあくまでもハッピーエンドだ。 「アルカディアマンション」という理想郷を実現した人類は、そこで何の為に生き、何の為に死んでいくのか。そこで生きる人間達の物語は時に壮大で、時に凡庸な、どうしようもなく人間らしいのである。 理想郷は理想であるから理想郷足り得え、実現したら消えてしまうのだろうか。

3年前

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エピローグ

この物語はラブストーリーだ。いや、この世界においては”物語”や”ラブストーリー”でさえも意思を持ち、生きている。 ここには起こった事が淡々と書き記されているに過ぎない。ならば敢えてこう言いたい。これは『歴史』だと。 現実宇宙と物理宇宙の内外で人類が、OCTが、インベーダーが、物語が、全ての物質、事象が複雑に絡みあい、繰り広げるその様はまさに宇宙の起源を見ているようだ。ならばこの『歴史』における神が”言葉”と”時間”を司る時、この”物語”が迎える結末は・・・ 「人間には操作出来ない奇跡が存在する現実がある」

約3年前

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あなたのための物語

現実は個人の脳のみにあるとした「1984年」からおよそ100年、来たる年に合わせ「2084年」と揶揄されるこの世界で、人工神経制御言語によって人間の脳までもテキスト化出来てしまう。 しかしそんな世界であっても”死”は付きまとい、人類を畏怖させる。ならば”死”は克服すべき概念なのか、それとも人間を構成する上で必要な機能なのか。 死を持つ人間と、死を持たない仮想人格が織り成す”死”を問う”物語”。 人の一生を”物語”と仮定するならば、その慣性の力が働く先は――?これはどこまでも「あなたのための物語」なのだ。

約3年前

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ヨハネスブルグの天使たち

この作品の肝は《DX9ー歌姫ー》と呼ばれる日本製ホビーロボットである訳だが、初めの方の短編ではその実態が分からない。 ルーティンワークとして屋上から落下し続ける無数のDX9の姿しか見えず、短編毎に最後に少し教えてくれる程度。 しかし全ての短編が世界を共有していて、DX9がどのように使用されているのかが見えた途端、読み終えた短編が意味を為し、感動が遅れて襲ってくる。 世界が傾いていく中技術を持て余してした人類は、テクノロジーにどうしようなく悲惨な救いを求めてしまう。 技術によって悪い意味で理想が叶ってしまう世界。

約3年前

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オービタル・クラウド

舞台は2020年という超近未来。「テザー推進」を軸に巻き起こる宇宙開発への夢と現実。 誰もが最もな考えを持ち、それが善であると信じていたからこそ起きた事件。そんなテクノロジーの発達の為に起きてしまった問題を、テクノロジーの発達の為に可能になった人々の繋がりで持って解決してみせた作品。 様々な暗い未来を描いたフィクションが警鐘として啓示される中、それでもテクノロジーの魅せる”光”を見せてくれたことに感動。 専門用語は多いものの、文体は非常に読み易くSF入門にもオススメ。

約3年前

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BEATLESS

「人間は、人体と環境と道具の総体である」 人は”目の前の存在”のどこを見て”ヒト”か”モノ”かを判断しているのか・・・ モノには”こころ”は無いが、そこに総体としての意識があるのなら、それは合わせて”こころ”と呼んでも良いんじゃないかと思いました。 いわゆるアンドロイドモノというテーマの中で、考えられる問題を片っ端から検証してくれたと思います。特にSFでは意外と重要な”世界を経済で回す”話も圧巻でした。 タイトルの通り、鼓動の無いモノと人ととを取り巻く、”意味”と”かたち”をこれでもかと追求した作品。

3年前

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ニルヤの島

ミームの解析によって死後の世界は否定され、人間は救いも罰も失った。しかし人間はそのミームを通し蓄積・模倣・転写していくことで新たな可能性を模索していく。ここまで科学技術が進歩していながら、何故人は未だに死後の世界を夢見るのか… 誰もが持つ死への不安に対する、希望的な答えの一つ

3年前

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新世界より 文庫 全3巻完結セット

ここまで生物学に特化したSFは珍しい。生物の進化と退化をこれでもかと追求した作品。新世界からの手紙のように感じた。

3年前

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The Indifference Engine

「物語・・・それは死してなお、この世界にあり続ける技術」この言葉に尽きます。

3年前

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Self-Reference ENGINE

巨大知性体によって因果律が捻じ曲げられた世界(多宇宙)で、時間束を試みるという大筋でしたが・・・ 一つ一つが様々な宇宙?時間軸?での話で現状把握に困難を極め、しかし因果律が捻じ曲げられているためにその一つ一つがリンクもするという非常に疲れる短編集だった。 でも最後まで飽きず、やはり一つの小説であるために、毎回ヒューマン(巨大知性体含め)ドラマがあって終始楽しめた。

3年前

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