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Ritsuko

本の街 神保町で働いています。

本の街 神保町で働いています。

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コメントした本

淳子のてっぺん

女性チームによる初のエベレスト登頂に成功した田部井淳子さんがモデル。 エベレスト登山には、登る体力や技術のほかにも、各所への申請や何トンもの荷造りなどにたいへんな時間と労力が必要とされる。 そのなかでの、人間関係の難しさ。皆でひとつの大きな夢に向かっていれば、多少意見の違いがあっても互いに歩み寄れる清々しい関係が続けられるのでは、と思っていた。 命がけでやっているのだから、自分の気持ちより、チームの成果が出る方法を優先するに決まっている、と。 でも、重大な局面だからこそ、冷静な判断力より利己的な感情のほうが強く出てしまう人もいる。 本来は、“みんな違って、みんないい。”のだけれど、チーム行動ではどこかで折り合う必要はあるのだ。これを、標高8000メートルの過酷な環境下で取りまとめるリーダーのストレスは計り知れない。 物理的な危険、人間関係の危機、気力体力の限界、そこに至るまでの登山・仕事・子育てに追われる日々の生活…これらすべてを乗り越えて、エベレストの頂上に立った田部井さん。 ただ、山が好き、諦めたくない、という思いだけで。 人はこんなにも強くなれるのか…涙が止まらなかった。

8か月前

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騙し絵の牙

面白かった! うちの会社にも、どこかに速水さんがいるんじゃないかと思うほどの臨場感。業界の現状を突きつけるビジネス書レベルのリアリティ。一気読みでした。 苦境を乗り越えて起死回生!的な、ただの熱いビジネス小説、では終わりません。 自分の生きている場所を、これからを、つらつら思いながら読むことになりました。頭使って頑張っていこう。

8か月前

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バッタを倒しにアフリカへ

虫好きなので、「バッタ研究のフィールドワークのお話なのね」と気楽に手を取ったこの本。そんなもんじゃなかった!! 誰もやってなかった研究のゼロからの立ち上げとお約束のトラブル、モーリタニアの人たちとの協働、野外調査でのヤギの調理、研究を続けるための費用捻出… そう、この1冊で、サイエンス、グローバルコミュニケーション、アウトドアライフ、就活、夢の叶え方、落ち込んだときの対処法…などなど何冊分もの知がつまってます。 しかも、小説のように読みやすい文体。いや、テレビのイッテQを観てるような軽いノリ。天才か! 前野さん。売れてるわけだ。 すべての方々にオススメです、元気でます。

10か月前

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唄めぐり

石田千さんとは高校で同窓でした。ちっとも変わらない笑顔に、あっと立ち止まって手に取りました。

約3年前

生物多様性 - 「私」から考える進化・遺伝・生態系

新書レジェンドの一冊「ゾウの時間 ネズミの時間」の著者 本川先生が、なぜ種(しゅ)を絶滅させてはいけないのか、生態系のシステムについてわかりやすく解説。ぜひ高校生の娘に読んでほしくて買ったけど、書名が堅すぎてとっつきにくそう。 むしろ帯裏のコピー「地球の裏にいる未知の虫が絶滅して、何か問題でも?」を書名に採用してほしかったなぁ〜

約3年前

完本 麿赤兒自伝 - 憂き世 戯れて候ふ

二十歳の頃の唐十郎との劇的な出会い。魂の赴くままに生きる人同士の化学反応。 ビリビリ痺れるようなエネルギーが伝わってきました。 そういえば、60年代には本の万引きが流行っていたとのこと。色気とフェロモンを出す本が多く出ていた、と麿さん。そういう本を作っていた人たちの恍惚感を想うと、素直に羨ましい。 新しいものを、新しいしかけを、生み出せたらなあ。 麿さんは今日も新しい踊りを踊っている。AIには予測できない踊りを。 突き抜けよう!

8か月前

動物になって生きてみた

キツネになろうと道端で寝ていたら、警官に起こされて「ちゃんとしてください」と自宅に帰されたそうだ。 ヒトの生活から離れ、街にやってくるキツネとしてゴミ箱を漁り、ヒトの暮らしを観察した著者。それでわかったのは、ヒトは、同じようなものを食べ、同じようなテレビ番組を観て過ごしているが、野生のキツネはまったく違うということ。あらゆるものを食べ、様々な臭いを嗅ぎ、だから個体によって観ているものも様々なのだ。 こういったことは、ヒトが、いろいろな感覚や能力を失った種だということを示唆している。ヒトも動物の一種にすぎないというのに。 目があっても見えず、鼻があっても嗅げず、手があっても感じない。都会に住むヒトはそんな有様だ。 そして、ヒトはキツネや鳥ほどのスピードで動けない。自力で飛びたいのなら、鳥の習慣を身につける必要があるのだ。 己を知れ。ヒトは、地球に住む生物種として、できることをわきまえるべきだ。そのためには、隣に住む他種をよく知る必要があるのだ。

8か月前

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身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編

更年期と呼ばれる年頃になってから、いろんなことに不寛容になってきた自分がいて、ちょっと嫌だなと思ってました。でも養老先生の本を読んで、腑に落ちてかなりすっきりしたので、感想を書いておきます。 本の終盤で養老先生は「歳をとるにつれて自他の関係が変わる。若いときは自分が大きく他人が小さいが、自分がだんだん小さくなって最後に無くなる。つまり歳をとると、世界を個人から見るのではなく、社会から見るようになる。 社会的な視点を優先すると、世の中は難しいなあ、としみじみ感じる。あちらを立てれば、こちらが立たない。ぼちぼちで釣り合いをとるしかない」と語る。 ああ、だからだ。いつまでも「自分」にとらわれていると、精神的に疲れるのだ。自分の芯がないと不安、という面もあるかもしれないが、結局、社会生活をしていると割り切れないことばかりに直面して、その都度 折り合いをつけようとすればするほど疲れるのだ。 だとすれば、「私はこうでなければ」と頑固に決めてしまうより、その川の流れや海の波にあわせて自由に泳げるような自分でありたいと思う。ただ翻弄されて漂うのではなく。自力で泳ぐ、のだ。そのためのコンパスや体力を備えるようにしよう。 先生曰く 「人生は自分のためじゃない」 だんだんそう思うほうが楽になるに違いない。自分が小さくなり、大きな社会に懐かれるように世界はできているのだろうから。

1年前

少女は本を読んで大人になる

同名の読書会の単行本化。友人の会社が企画運営しているご縁で、私も『放浪記』の回に参加しましたが、ゲストの方にリードしてもらいながら、2、30人の参加者とともに感想を述べ合いながら読み進む体験はとても新鮮でした。読後に意見を交わすことはあっても、視点を変えながら読むことは普段はなかなか経験できません。そんな読書会のワクワクがよみがえり、また新しい本と出会いたくなる本です。

約3年前

日本神話の考古学

書庫で久しぶりに再会したマイ バイブル。古代と今がつながります。これ読んでたから、池澤夏樹さんの古事記がとても面白かったのかも。

約3年前