E62f0c3c f8ba 47a7 a44e a1b165318b7f

さすらいのアリクイ

兵庫の山の中で暮らしています

兵庫の山の中で暮らしています。本の集まる場所に行くのが趣味です。読む本は面白そうだなと思ったノンフィクション、冒険探検旅の本、小説や絵本なども。椎名誠さん、川原泉さんの作品が好きです。あと、絲山秋子さんも。

354

コメントした本

コスモス

お父さんと娘さんの二人暮らしの日々が描いてあるマンガ。このマンガの面白いところは登場人物の表情の描き方がかなりシンプルなところ。表情が見えにくい。しかし表情が見えにくいから登場人物の行動や台詞に目が行く、集中できる感じがする。しっかりものの娘さん、抜けているようで要所は押さえるお父さんが最初はギクシャクした感じになりつつも二人暮らしの日々を積み重ね、娘さんはお父さんとの日々、学校での日々の中で色々な感情、思考、経験を積み重ねていく…。このマンガの見どころは「積み重ね」だなと。日々の積み重ねを感じるマンガです。

約2か月前

C7392d1f 9277 4526 8598 d4ea005f51618250f854 8e18 4c9e 84ce 81065e705d1f
あなもん

神戸で「ちんき堂」という古本屋を営んでいる方が書かれた本。おそらくお父さんが子供に作ってあげた「ベルサイユのばら」のイラストが描かれた箱、著者の弟さんが集めていた醤油のケース、星新一のニセサイン色紙、水木しげるの本物のサイン色紙について等、古本屋で売れるもの、売れるのかわからないものが次々に登場。本の中に登場するものに人(ものを持っていた人、ものに興味があるお客さん、そして著者)が触っていた、所持していた生々しさがあるなと。生々しさを感じる理由は、著者の戸川さんがそういう部分に対して無茶苦茶こだわったり、面白がりながら長い時間をかけて観ているからではないかと。

4か月前

ドライブイン探訪

不思議な読み心地の本。最初、著者の橋本さんの文章からはドライブインを研究しようとか、取材して何かを追いかけようという野望、野心が見えず、何がしたいのかがいまいちよく分からず。本への感情移入が難しいなと思いましたが、もしかしたら橋本さんは純粋にドライブインを取材して、取材したことを記録に残そうとしているのではないかと。本の中の情報量、お店やお店がある地域の歴史や出来事の量が半端じゃない。それも記録するためなのかと。橋本さんの行動を少しでも理解できれば無茶苦茶面白くなる、濃厚な旅とドライブインの本。

7か月前

Icon user placeholder08634c99 3a43 40c1 9ad5 6ba772150f2cEf71581d c2e3 4baf 998b 784e421d7a7bIcon user placeholder
猫が町を幸せにする 1

地味なマンガなんですが話が面白くて引きずりこまれる感じがします。色々な人と猫の交流が描かれているマンガ。猫を飼いはじめたことがきっかけで近所の人と話すようになったおじいさん、木の上に昇って降りられなくなった子猫を助けるために会社を休んだ会社員、強面の猫に触ろうと色々なアプローチを試みる学生など色々な人が色々な場面で猫に助けられたり、猫のおかげで人生の選択肢を決めたりと。ささやかな話が多いんですけど、どの話も読んだあとに少しだけ幸せな気分にさせてくれる。その点に僕は作者の猫へのこだわり、愛情を感じます。

7か月前

グヤバノ・ホリデー

不思議なマンガの短編集。他人の行動や妄想を日記に書く話、学校にコタツが導入される話、フィリピンのセブ島にグヤバノという果物を探しに行く話など、説明が難しい、ややこしい話ばかり載っている。最初はややこしさにてこずり、そのややこしさに慣れてマンガをじっくり見てみるとマンガの中に著者の探求心があるのではないかと。色々な物、著者が作ったマンガの設定の行方などを著者は描きながら探求しているのではないかと。あと、このマンガの短編は赤瀬川原平さんの書いた本っぽい感じがする。過剰に淡々と物事を追いかけている感じ。赤瀬川原平さんの本が好きな方ならスッとマンガに入っていけるかも知れない。

8か月前

F1e4dc23 167e 4f39 8e26 6b7568e2eb515c50f524 f6b7 412a b19b e458d59db9fd937b06e9 c699 4f5e acd2 74674520b3f7Icon user placeholder0c563132 de53 41d1 9cfc c3d51d78b254Icon user placeholderFbad6930 13ee 4484 b2de 3e4dd1e15de5 19
逆流主婦ワイフ 1

主婦のポジションにいる女性(男性もいますが)たちの仕事や出来事が描いてある短編集。主婦のポジションに収まっているというより、そこからはみ出してしまいそうなポジションにいる人ばかりなのがこのマンガの面白いところ。旦那らしき人に料理を作る主婦っぽい人の話は読み進めてみるとああこれ、不倫しているんだなとか、犬が欲しいと旦那に喋る奥さんの話では言い出してから3年以上経っても飼えず、それでも犬が欲しいと旦那にごねる奥さんを旦那さんがやさしく冷静に見守る…など、話が少し複雑で、かつ深い。そしてはみ出てしまいそうな立場にいることに理由があることも。「そのポジションでよかったね」以外のゴールがたいてい待っているという、手強いマンガです。

10か月前

ぼくの沖縄<復帰後>史プラス

沖縄が日本に復帰する直前から現在までの出来事、街の光景や著者がその時その時で見たこと、経験したものが書いてある本。音楽、映画、ボクシング、戦争、米軍基地、政治など沖縄の色々なことについて書いてあり、著者の柔らかめの文章のおかげでそれらのことをじっくり見ることができる。それでも本に書いてある沖縄のシビアな過去の出来事を読むと頭が真っ白になり、キツい気持ちになるのですが。この本の信頼できる部分は著者の新城さんが冷静に自分の立ち位置を確かめながら沖縄の出来事を語っているところです。暑すぎす、遠すぎす。沖縄の色々な出来事に過去の新城さんと今の新城さんが触れたり考えたりしている。沖縄に暮らす方の話を読んで沖縄を知りたい方に僕は新城さんの本をおすすめします。

10か月前

メタモルフォーゼの縁側(2)

高校生とおばあちゃんがマンガがきっかけで交流するマンガ。2巻目でもマンガを買った、読んだと二人が盛りあがる光景がある。その場面は楽しそうですが、高校生にもおばあちゃんにもやって来る未来をどうするか、という問題もマンガの中に出てきます。高校生はマンガを読むだけではなく描くことが、おばあちゃんは住んでいる家にこれからも住み続けるのかという現実が。こうすれば幸せという明確なゴールが見えない中、二人はどうするのか。その部分は僕自身も現実で避けて通れないので色々考えてしまう。あと高校生が幼なじみとこのままの関係で行くのかも気になる。どうでも良さげなのは表面だけなのかと。ふわっとしているようでなかなか気が抜けないマンガです。

10か月前

Fd0c506d 35fa 4b56 adb7 32f324602126A0c83aa7 024d 4bf8 b6a8 c554669d0e4d3ecfa6e2 dbd5 4560 82db bd99dda82dcdA092c4b9 b320 448a a9d5 55adfb94e180E0d88736 c5b5 4929 a40e 396c3ca8a50e154178c2 bd10 404f 8f64 c75f94109474
ワシとゆきさん 埼玉死闘篇

予想していた以上に面白かったです。ヤクザの組長が可愛い柴犬に生まれかわり、組長が転生した柴犬の言葉がわかる二歳児のゆきさんの世話を焼いたり、任侠ものが好きなゆきさんと任侠トークを繰り広げたりするマンガ。ゆきさんが「ドスが欲しい」と言い出したり、公園で仁義なき戦いごっこをはじめたゆきさんに「ハートの強さはピカイチやな」と元組長の柴犬が心の中で行動に突っ込みながら感心したり、色々なところでギャップを感じてかなり笑える内容。ゆきさんのお父さんお母さんには元組長の柴犬とゆきさんの喋っている言葉は聴こえていない設定だそうで(聴こえていたら大変でしょうねえ)。僕はヤクザものは苦手ですけどこのマンガはフィクションとして楽しみながら読みました。

12か月前

F4fd3bb0 c0cc 4ca9 b785 0546b6f08c7622f12ffc cd73 46f4 b484 2de14c5797831ac247fd 9518 4f2d 88c3 ddab6314be1b
じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

高校生の頃に読んだことがあり、最近読み返してみました。著者は哲学者の鷲田清一さん。ご自身の思考や実際に起きたことを材料にしながら現代社会の人間が持っている「自分」という感覚、意識に迫る本。読むと自分の中に自分や他人への窮屈な意識を持っていることに気付いてしまう。そしてこの本には自分への意識をどうすれば良いのか、楽になるのかといった明解な答えが書いてないような感じがします。なんとなくこういう感じがいいのではという提案は出てくるのですが。明解な答えを出していないからダメな本ではないです。簡単に出せない答えに近づくために色々思考、アプローチをしなければならないんだという著者の姿勢が見える。

12か月前

Icon user placeholder71f22d9c d011 4388 a625 6db6f0305377B839f0bb b4a7 4f0a b618 c8ca8a807b062c1bd439 53dd 48d4 8db7 73e6a4501f8634ae4be5 b1b6 4f64 83a1 30de4e71cb607cf89040 903d 4577 9f5d 18ed1a8c7fa58d1c5341 89cf 4a01 82fc 0f753cbf24f1 12
ものするひと 3

小説家のマンガ。このマンガは何も起こらず、日常を満足して生きている人達のマンガに見えるんです。表面だけを見ていたら。しかしマンガの表面をじっと見続けていると登場人物達の焦りとか気まぐれ、執念などの気持ちや意識が浮かんできたり消えたりして、そこにドキドキしたりどきっとする。普通の人達でも何かを抱えていたり、何かをやろうとしている光景が普通の空気感で続く。こういうときひとつの言葉でこのマンガを言い表せたら楽なのですが、あえて断言せずに時々このマンガを思い出して読んでこの感覚を楽しんだ方が良いのかもなと。

3か月前

インド先住民アートの村へ

著者の蔵前さんがインドの先住民の家の土壁や床などに描かれた画を撮った写真集。本の最初、まえがき的な「インド先住民とは何か」には一部の画を除き母から娘に描き方受け継がれること、一つの地域や村で同じスタイルで描かれるが家や描く女性によって描き方は微妙に変化し個性を醸し出すこと、そしてインドの田舎の家はレンガの家が増え、土壁の画は減少傾向にあるといった壁画のことと現状が書いてあります。文章だけではこの写真集に載っている画の不思議さ、可愛らしさは伝わらないと思うので、ネットか又はこの本でまずは画を見て下さい、ですね。

5か月前

写真家山崎治雄の仕事

岡山県内の光景を写真に撮り続けた写真家、山崎治雄の写真と軌跡を見ることができる岡山文庫の本。岡山文庫とは岡山県の光景、歴史、ゆかりがある人物を記録、伝達しているレーベルです。瀬戸大橋が架かる前の、鷲羽山からの瀬戸内海。かつて岡山県内で生産がさかんだったいぐさの栽培、収穫光景。ダムができる前の旭川の光景など山崎さんが撮った戦後の岡山県各地の光景を見ることができる。岡山文庫でこの本が出なければ山崎さんの写真、存在を知ることはなかったかもなと。本の中では山崎さんが撮ったネガフィルムが劣化の危機に直面している、という現状のことも書いてある。山崎さんの仕事を未来に繋げるための本でもあるなと。

7か月前

蟹に誘われて

「狐につままれる」という言葉がありますが、この短編マンガ集を読んでいると狐につままれた気分になります。かなり。発電所で椰子の実を割るバイトをする話、電車で寝過ごし知らない街で降り商店街で迷子になる話など、話の展開が全く読めない話ばかり。一回目に読んだときは起承転結などを考える余裕はなく、この話どうなるんだろ…と探り探りで読む感じ。話に慣れてくると著者のこだわりなどが少しずつ見えてくる(はず)。僕が好きな話は土曜に日曜の準備を全力でする話。くだらない話だな…と思いながら読み進めると笑いあり恐怖あり、予想外の展開がありで。読み終わったあとで何か著者が仕掛けたドッキリにおもいっきり引っ掛かってしまったような気分になりました。

8か月前

421a557a d689 46ba b38b 2f77395c5ff206c4cd57 92a0 4ffb ae8b 84d8aaca53a44f83c3e7 22f2 4298 80af 1e325de168a68101ca14 de7b 4469 b986 baa333552b8fF57a5495 e8e5 4aed b9bf b9aae1e0c0211af01e42 0187 47f3 ab43 5724da3b3c088e410532 95ba 41bb 9afd 9b57a614ae7e 8
しょぼい起業で生きていく

読んでいて心地よい起業指南の本。無理をせず、できるだけリスクや負担が少ない状況を設定して起業する、お店を運営していくテクニックが書いてあります。著者の方は色々考え実践されているので本のタイトルにある「しょぼい起業」に重みを感じる。お店や起業をスタートするハードルは低くてもできると。お金を借りる、信用を作る、お客を集めるのも既存のやり方だけではなく今ならではのやり方もあることも色々と書いてある。著者の方はお金や名誉にそんなには執着していない感じ。しかし場を作る、まわすことには頭を相当使っている感じがする。そのあたりが僕がこの本に心地よさを感じた理由かも知れない。

9か月前

Icon user placeholder5e8ad747 0dcc 4283 86d7 44328891f5b79c5e4fad 3236 4ac2 850f 02112097696486bbc20f c5ee 4cab 8b11 3bc7cfdf22d266ff98d0 31a0 41bb b04f 941e232adc1047cb5799 a38a 4856 87b2 82b461119acd47dc46b0 c76f 4dd4 8885 3159037df71b 41
先生が本なんだね

タイトルの「本」には「おはなし」とルビが付けられています。この本は子どもたちに本や絵本などの読み聞かせを長年行ってきた方が書かれた本です。子どもに読み聞かせるお話の選び方や読み手のお話の読み方についてや、読み聞かせの場所では子どもが鼻血を出す、地震が起きるなど読み手にとって予想外のアクシデントが発生する可能性があることなど読み聞かせについての色々なことが書かれています。語り手は何をすれば良いのか。子どもたちにお話をすることの模索、提案。読み聞かせの活動を行っていない方でも本を読む方であれば、著者の伊藤さんの文章から滲み出る情報や気持ちに何かしら反応できるのではと思います。

10か月前

ハチワンダイバー 1

将棋のマンガ。今まで触れる機会がなかったのですが、最近読んでみたら無茶苦茶面白い! このマンガは執念と欲望のマンガだと思います。奨励会三段まで行きながら将棋の棋士になれなかった主人公が、将棋がめちゃくちゃ強い女の人に振り回されながら将棋を指していくという内容。このマンガは将棋を指す人たちの思考、感情、内部に抱えているものをマンガの中で豪快に爆発させているなと。勝負に勝つための執念、色々なものを手に入れたい欲望…。読んでみて出てきた感想は「痛快」。駒の動かし方が分かれば読める、強烈な将棋マンガ。

10か月前

メタモルフォーゼの縁側(1)

高校生の女の子とおばあさんがマンガをきっかけに喫茶店に行ったりマンガを貸し借りしたり、マンガの作者が参加する同人誌即売会に行ったりする、というマンガ。何のジャンルのマンガか? と聞かれても即答は僕は無理なマンガ。しかし高校生とおばあさんの人生の風景、二人が交流をはじめるきっかけがボーイズラブマンガという点、登場人物たちが予想外のささいなきっかけで人生に刺激が出てくる点など色々見所がある。人間は人生の軸からは簡単には離れられないが、何かしら行動してみると日々の中で何かが変わるということが静かに丁寧に描かれたマンガです。

11か月前

3589ff43 d78d 4fac a369 defc707cbcf4765da90e ffa6 4378 9630 d3ae725ed5c25c4ba256 a276 452a b06b 038bf77f8381C86ffa11 bd1a 4657 baf6 1f2830f735c7Fd0c506d 35fa 4b56 adb7 32f324602126E7c1f7f4 8843 44c1 a4a1 95008e9665ea112126e4 a4a4 4c99 b42f 3e106543ebc2 50
ものするひと 2

画も話も盛り上がる場面がずっと来ないのではと思ってしまうぐらい静かな雰囲気のマンガ。このままの調子で行くのかなと思いながら読んでいくとその静かさの中に登場人物たちの思考、欲望、気持ちが潜んでいることがわかる。そしてじわじわと来る話のリアリティ。2週間小説を書いてない小説家の主人公が窓を拭きながら「目の前にいつでも「すること」はある」と思ったりとか、その主人公を知っていて自分で小説を書いている大学生の男が自分は何者でもなくて、あの人(小説家の主人公)は作家だと言い、あの人の前では極力ミーハーに見えないように振る舞ってしまう…と語る場面とか。地味なマンガ。しかしその地味の中に色々なものが入っていて、読みごたえがあります。

12か月前

1df3d0a7 1e61 4971 9dcd 77c4338b50954d9421b7 30ff 445c afdf 7120ac33f6dc9bed4b71 b02b 471f 92d1 13d154088b26Ee405de9 bf9d 4f1d a430 1ccb2ed4134d
SAVVY2018年12月号

特集が最高ですね。この号の特集では大阪、神戸、京都とその近くの街の本屋さん、古本屋さんの紹介が。最近できたお店から有名なお店まで色々なお店が載っていてパラパラめくるだけでも楽しい。特集内の企画も力が入っている。大阪・堂島にある「本は人生のおやつです!」の店主さんと神戸・元町の「1003」の店主さんとの対談とか。お二人が自分のお店で開いたイベントについてとか、今後やりたい企画などを読めてしまうという。特集内では京都のレティシア書店さん、大阪の一色文庫さん、長谷川書店さんなど色々な本屋さん、古本屋さんが紹介されていて、関西の本のお店が揃って登場している、まるでプロ野球のオールスターみたいな感じがします。関西以外にお住まいで特集に興味がある方も、とにかく手に入れて読んでおいた方が良いと思いますよ。読んで大満足です。

12か月前

15fea761 1ecc 4f2c 9bad 17edd272b21cD822530f 2e0d 4fb0 8ccd 12258c751f12