アーナルデュル・インドリダソンの本

湖の男

湖の男 アーナルデュル・インドリダソン

アイスランドから質の高い作品を出し続けている作家の最新作。「池の水全部抜く」じゃないけれど…干上がった湖の底からソビエトの暗号機をくくりつけられた白骨死体が出てきて個人的な事情から失踪事件に深い関心を持つ警官が地道に捜査していく、という物語。捜査と戦後すぐの東ドイツに留学した社会主義の学生たちのエピソードが交互に語られやがて両者が合わさって、という形態。母国アイスランドのみならず北欧全域での人気と評価を誇る作者だけに話が一本化しても単純には流れない。主人公の崩壊しきった家庭など暗澹たる物語だが読後感は悪くない。このシリーズはおすすめ。本書が2004年とかなり前の刊行で本国ではこの後も十数冊続いているシリーズとのことでまだまだ楽しみ。

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緑衣の女

緑衣の女 アーナルデュル・インドリダソン

アイスランド・ミステリで前作の「湿地」がなかなか面白かったのと、CWAゴールドダガー賞、ガラスの鍵賞の同時受賞という評価の高さで楽しみに読みました。 が自分にはあまりにも陰鬱で悲惨すぎる話であまり楽しめなかった...偶然子供が拾った骨から何十年も地中にあった骨が発掘され、その身元を探っていく話。ネタばれになるかもしれませんがDVをテーマにした作品でした。 主人公の酷い家庭環境もあまり楽しめないし...後味の悪い読後感でも平気な人にはお薦めかも…