ケン・リュウの本

スタートボタンを押してください

スタートボタンを押してください ケン・リュウ

ゲームにまつわる12の作品が収められたSF短編集。 ケン・リュウ(「紙の動物園」など)や桜坂洋(「All YouNeed Is Kill」など)、アンディ・ウィアー(「火星の人」など)といった有名どころの作品は当然ながら、本邦ではあまり知られていない作家の作品もどれも個性的で魅力的だ。 これはお得感ある。 私にとってSFはどれも、現実にはあり得ないという前提からか、どこかせつなさを感じる物語で「お気に入り」の物差しもせつなさの質と量が基準になる。 その基準に従って、上記の3人の作品以外でいくつか本書から挙げてみると、 「1アップ」 「猫の王権」 「キャラクター選択」(一時期私もこういうマイルールでゲームをプレイしてました!) 「アンダのゲーム」 かしら。 ゲームにまつわるとは言ってもビデオゲームばかりでなく、どの作品で取り上げられるゲームも千差万別、荒唐無稽な設定で難解なルールもあったり、そのもどかしさがまた面白い。

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もののあはれ

もののあはれ ケン・リュウ

紙の動物園からの流れで読みました。 とても不思議な感じのSF。 「良い狩りを」がとっても良かった。

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母の記憶に

母の記憶に ケン・リュウ

マイブームのケン.リュウ。 短編ながら濃い小説。 SFなのに懐かしような世界観。不思議。

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蒲公英王朝記 巻ノ一: 諸王の誉れ

蒲公英王朝記 巻ノ一: 諸王の誉れ ケン・リュウ

「紙の動物園」のケン・リュウがSF、ファンタジーの手法で紡ぎなおした「項羽と劉邦」。 単純に焼き直しただけではなく、時代や舞台をSF的に改変、より親しみやすくアレンジし、これをきっかけに「項羽と劉邦」と出会う人もいるのかも。 とは言え、表紙のイケメンは誰?と疑問に思うほど本書には原作同様おじさん臭が漂っている。 舞台はダラ諸島という7つの国を有する列島。 異なる文化と風習を持つ国々と、天上界にはそれぞれ守護神たちがいて、直接人間には手出しをしてはならないというルール下で、独自の駆け引きや計算を働かせて人々の運命を操っているという二重構造の世界。 貴族出身の鬼神のような強さを持つマタと街の愚連隊のリーダーであるクニ。 彼らがどうやって一国の王に成り上がって行くのか。 彼らの行く末を知っているのに、次巻が楽しみでたまらない。

紙の動物園

紙の動物園 ケン・リュウ

中国出身、アメリカで弁護士、プログラマーとしても活動しているというSF文学界の新鋭の短編集。なんか本屋で平積みされてたのは又吉がテレビで褒めたからなのか…。 タイトル作はSF界で権威あるヒューゴー賞、ネビュラ賞と世界幻想文学大賞の三冠を史上初めて獲得したものということだ。その他、日本人最後の生き残りを描いてこれもヒューゴー賞とったものなどが納められている。 前半がウエット感あるもので後半にいくに従ってSF度が増していく感じ。私は理系コンプレックス故か基本的にSFが苦手なので後半に従って読みにくく…。 前半のウェットな作品は何かを彷彿させられるなと思っていたのだけどわかった、浅田次郎だ…あの「泣かせ」の感じが好きな人は絶対ぐっとくると思う。

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折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー ケン・リュウ

ケン・リュウが中国SFのいまを伝える作家たちを選んだ短編集。郝景芳「折りたたみ北京」は北京という都市全体をギミック化した奇想の物語。ほかの作家も個性豊かでシーンの盛り上がりが伝わります。

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紙の動物園

紙の動物園 ケン・リュウ

近くて遠い別世界、実現できた世界を覗くような気持ちになる物語です。少ない描写がより心の痛みを鮮明に伝える、そこが良い。

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蒲公英王朝記 巻ノ一 諸王の誉れ

蒲公英王朝記 巻ノ一 諸王の誉れ ケン・リュウ

『紙の動物園』のケン・リュウが項羽と劉邦をもとに書き下ろした王朝ロマン。分裂してそれぞれに覇権を争う架空の大陸を始皇帝を思わせる覇王が統一、その王朝が崩壊してさらに大陸は四部五裂…。 項羽と劉邦を読んだことはないけれど、馬鹿の由来や韓信の股くぐりなどなど、初出は英語だけどアジア人ならしってるあろうニヤリとできる故事に基づくシーンか多くてとにかく楽しめる。 もちろんそれだけではなくて物語そのものも迫力があって骨太な組み立て。一応主人公は2人だけども脇を固める登場人物がそれぞれ魅力的なところも面白い。そして心底からの悪人が出てこないのがストーリーに深みを与えている。 彼らはそれぞれがそれぞれの本性のなすところに沿って善人であり、誰もが現在の状況を改善しようとするのだけれど、善人であることが正しいことではなく、また改善することが必ずしも万民のためにもならないという当たり前と言えば当たり前の真実の前に膝を折っていく。ところどころに現れるそれぞれの国を統べる神々さえもその宿命を変えるに至らない。そこに悲劇があるのだが、あらかじめ失敗が宿命付けられていてもそれに抗しようとする人の営みは止めがたくて美しい。