サマセット・モームの本

要約すると

要約すると サマセット・モーム

モームは月と六ペンスしか読んでないので、このひとのことあまり知らなかったのですが、劇作家だったんだすね。しかしモームが劇作を離れ、小説に戻ることにした動機、理由は、実はすごく共感できる。しかしこのひとはカッコイイ。奢らず謙虚で、正しくあろうとする。吃音があったから身の程をわきまえるように育ったんだ。

サマセット・モーム全集剃刀の刃1

サマセット・モーム全集剃刀の刃1 サマセット・モーム

1944年、作者70歳のときの作品。絶版になっている小説ですが、ほとんど偶然読んで面白かったです。空軍パイロットになって友人を亡くしたアメリカ人青年が、婚約者も家も捨てて、パリやドイツの炭鉱や、流浪の生活を続けるのですが、単純な放浪小説というより、彼が置き去りにした婚約者やその家族の、上流階級からの視点で書かれています。たまにその主人公がふらっと現れるという、フーテンの寅さんみたいな趣き。やがてインドまで行って、またアメリカに帰る、ヒッピームーブメントをはるかに早く予言した作品でもあります。

お菓子と麦酒

お菓子と麦酒 サマセット・モーム

終盤のロウジーを擁護するところ哀しかったな。しかしぴんぴんしてるって知って、だろうなとへんに納得してしまった。

月と六ペンス

月と六ペンス サマセット・モーム

初めは好意的に、格式張って窮屈な社会生活をうっちゃって自らの衝動に命をかけたストリックランドを応援する気持ちで読み出して、ストルーヴェとブランチが絡み出した頃にはすっかり大嫌いに。ストリックランドはクソだ!と何度も心の中で叫んだ。それに引き換えストルーヴェの清廉なことよ、と。魂が美しいから、だから絵が凡庸なのだと思った。ストリックランドの凶悪で醜い人間性が逆に壮絶な美を表現するのだと。この性悪画家のモデルになったのはかのゴーギャンで、おかげですっかりゴーギャンも嫌いになってしまった。この辺りで物語は折り返し地点に立つ。いよいよ、かの島に旅立っていくのである。 「彼がこの島にきて多少なりとも優しくなったとは思えないし、利己的でなくなったとも、残忍でなくなったとも思えない。まわりの人間が好意的だったのだ。はじめからここで暮らしていれば、普通の人間として暮らしていたかもしれない。ストリックランドはこの地で、祖国の人間には期待も望みもしなかったものを手に入れた。つまり、理解を。」 常人には理解できない憧れを孤独な魂に秘め、想像力をかき立てる未知の島へと旅立つ姿に、思わずエールを送りたくなる。ロンドンでも、マルセイユでも、そこで当たり前とされたいかにも現代的なものさしで測れば、彼は間違いなく狂人だった。けれど、南海の島に渡ればそんなものさしなんてどこにもない。ただあるようにある、そんなかたちを受け入れてもらえたその島で、男は奇跡の絵を描く。 ずっと、苦しんでいたのかもしれない。狂おしい情熱の奴隷、最後はそんな風に思った。友達になれるとは思わないけど、6ペンスぐらいなら貸してあげてもいい。

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ジゴロとジゴレット: モーム傑作選

ジゴロとジゴレット: モーム傑作選 サマセット・モーム

「物語」としての文学。モーム独特のユーモアとストーリーの面白さがぎっしり! この「ジゴロとジゴレット」は、新訳の短編8編収録で、モーム独特の「女性」の描き方が印象深い作品、そして、簡単に言えば「話の面白い」作品が多く収録されています。 ユーモアがあり、読後に「ほんと人間って仕方がない生き物だけど、そこがまた愛らしいところか。。」などと、微笑むことができるような作品が多いと感じます。 モームは「世界文学100選」の解題で、「短編小説とは、大昔に狩猟者が夜さんざん飲み食いした後、仲間たちとの退屈しのぎ、時間つぶしを目的に、耳にした不思議な話を、洞窟の火のまわりで話して聞かせるのがはじまりだったのではないか」と語っています。 例えば、子供が寝る前に「ねえ、お父さん、面白いお話きかせてよ~」といった時に、「そうだなあ、じゃあ。。」といって話してあげられるような、そんな「物語」としての「面白さ」が、モームの短編にはあると思います。(もちろん大人向けですが) モーム愛好家の私としては、この1冊に終わらず、他の作品も、新訳での発売を期待してしまいます!何しろ新潮文庫は昔、全14巻の短編集を発行していたのですから!

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雨・赤毛

雨・赤毛 サマセット・モーム

やはり作者の気持ちと一緒になれるところかあって、雨とかは彼の南洋シリーズ(でしたっけ?)の代表作なのかなぁ、とにかく彼の目で感じ彼の肌で感じるような人間模様を感じることができたと思います。決して美しくない、むしろ醜い人の姿がリアリテイと共に肌に迫る感じがありますね。

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