シャーリィ・ジャクスンの本

鳥の巣

鳥の巣 シャーリィ・ジャクスン

これほど語りと構成が巧みな多重人格ものは読んだことがない。技巧的なエンタメ、のようで、割り切れない結末。唸る。

日時計

日時計 シャーリィ・ジャクスン

早世したアメリカの女流作家の長篇。執筆が50年以上前とあって、ホラー風味の不可思議譚ながら、漂うレトロな雰囲気が柔らかな印象を与えてくれる楽しい小説。 世界が滅亡するとの予言を受けた裕福な成金一家たちが、滅亡を真近に控えて喜劇的なドタバタを繰り広げるのだが、登場人物が全員不快なやからなのがとにかく素晴らしい。少しましなのも出てくるが単なる程度問題で、こうまでどうしようもない救いのなさを、身につまされつつも半分笑いながら楽しめるのはそのどうしようもなさがうまく制御されながら描かれているからだろうな。

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くじ

くじ シャーリィ・ジャクスン

22篇からなる短篇集。 普段人が隠してる黒い感情がうまく表現されていて背筋がゾッとしたり、モヤモヤしたり、はたまたブラックな自分が出てきたり…。 表題作の『くじ』は発表当時反響が大きかったのも頷けるほど容赦ないラストだった。 この不穏な感じ、好きかも。

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