フィリップ・K・ディックの本

宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF

宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF フィリップ・K・ディック

事故で現実世界と違う世界に行った8人のシュールなドタバタ劇って感じ。登場人物の誰にも共感できないこの話が名作扱いなのは、時代背景としての先進性なのかな? パラレルワールドの先駆者みたいな。その時代にいた人しかわからない空気感もあるしね。

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アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) フィリップ・K・ディック

有名なSF。映画「ブレードランナー」の原作であるが、やはり色々違う。 「逃亡してきたアンドロイドを処理して報奨金を得るバウンティハンターの話」 ではあるのだが、行き詰まる死闘や駆け引きを楽しむというより、さまよいがちで不安定で小市民的な警官が、 「報奨金が出たら電気羊じゃなくて本物の動物を飼ってやる」 という社会的ステータスを夢みたり、でも思惑通りにいかずがっかりしたりする話だった。 「人間とアンドロイドを隔てる違いは共感性の有無である」と本作では言っているが、他者に共感できない人間はアンドロイドみたいなもの、というのは言い過ぎか。

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トータル・リコール

トータル・リコール フィリップ・K・ディック

鬼才ディックの短編集。その多くが映画化されているのは、やはり発想の見事さと、秀逸なストーリーテリング技術なのかもしれない。表題作トータルリコール、マイノリティリポート、ペイチェックなど。SFの未知の世界観は映画だけではなく、原作小説も眠る前のひと時に丁度良い。

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ユービック

ユービック フィリップ・K・ディック

時間逆行能力に時間退行現象、そして死者による世界干渉etc・・・ 様々な画期的なSF的仕掛けを用意しておきながら肝心のトリックは至ってシンプルな方法、だから何回も騙される。 そしてテーマはそこには無く、もっと本質的な話でいかにもあっさりと締めくくる為、読者はいきなり現実に戻された感覚になる。 ディックの魅力である現実と虚構の間で生じる”世界の揺らぎ”が今回も申し分なく表れていて、それが読んでいる最中に自分の世界でも感じられてしまう。 一冊の中に様々なメッセージが込められていてどこを切り取っても熟慮に値する作品だ。

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