フェルディナント・フォン・シーラッハの本

犯罪

犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ

ドイツミステリーを読み始めるきっかけとなった本(ミステリーというより、犯罪レポート+フィクションといった趣ですが)。短編集ですが、読後の満足感はかなり高。 違ったテイストの作品が収録されてます。涙あり。

罪悪

罪悪 フェルディナント・フォン・シーラッハ

「犯罪」の作者が送り出す第2弾短編集。 (著名なミステリ評論家)杉江氏のあとがきに、“『犯罪』を憐憫の書だとすれば、本書は嘲笑が基調となっている”とありますが、まさにそんなかんじで「犯罪」とは似ているようで相対する作品です。 それぞれの話がちがった筆致でかかれていて、飽きさせません。 いろんな物語を背景に人間が起こす「犯罪」と、それを裁く「制度」(法)はやはりうまく噛み合わそうとすると難しいものだと再認識させられます。

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罪悪

罪悪 フェルディナント・フォン・シーラッハ

『犯罪』と同様、淡々とした文体で綴られていく短編集。翻訳文だからなのか、淡々と(し過ぎている?)文体だからなのかやや描写がわかりにくいと感じるところがあった。 また、いくつか極端に短い話があったのが少し気になった。 今作も面白いが、個人的には全体的に『犯罪』の方がサクサク読み進められて好み。

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コリーニ事件

コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ

ドイツの大物弁護士にしてナチ大物の孫フェルディナンド・フォン・シーラッハの作品。 彼の著作は三作目で前の二作は実際に手がけた事件を元にした短篇集でしたがこちらは中編くらいのボリューム。前二作同様、余分なことが書いていない文体なのでさらっと読めました。 弁護士になりたての主人公が国選弁護人として引き受けた殺人犯、しかし被害者は子供の頃の親友の祖父で、という作品。 折り返しには「圧巻の法廷劇」とありましたが実際には法廷のシーンはそんなにありません。ドイツならではのストーリーだなぁ、という感想でした。 しかし、あとがきにあった”クラスメイトにはシュタウフェンベルグやリッパントロップの孫がいて初恋の相手はヴィッツレーベンの孫だった。私の名前は(生活をおくる上で)何の意味も持たなかった”という作者の回想は興味深かったです。 多分に本作にもそのような生い立ちからくる感慨も反映されている気がしました。

テロ

テロ フェルディナント・フォン・シーラッハ

法律とは?そして人の命の重さに違いがあるのか?究極の問いに、司法は?! シーラッハの作品は毎回、新たな試みがとられていますが、今回は戯曲のような構成に。その分、究極の問いが人の思考をより露わに。 巻末に、追記されている筆者にスピーチも素晴らしい。

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カールの降誕祭

カールの降誕祭 フェルディナント・フォン・シーラッハ

タダジュン氏の絵に魅せられて購入した一冊。 平坦な日常からふとしたことで闇に堕ちる人々は、それが彼らにとって自然であるように自ら罪を求めていく。淡々とした語りは、恐怖や嫌悪よりもヒトの哀れを感じさせる。

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禁忌

禁忌 フェルディナント・フォン・シーラッハ

芸術家の主人公の言動がかなり謎めいている。 法廷パートになると一転して、明確でわかりやすいが終盤にかけてはまた、難解という印象。 結局、主人公は善なのか悪なのか判然としませんが、善悪を定義したり人をそのどちらかに当てはめることは無意味、あるのは人間そのもの、、、ということらしい。 再読の必要性を感じました。

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