レーナ・レヘトライネンの本

氷の娘

氷の娘 レーナ・レヘトライネン

フィンランドで絶大な人気を誇るらしい女性警察官マリア・カッリオシリーズの邦訳第2弾。 第1弾の「雪の女」は、その前作が未訳で読んでいないこともあって、主人公にあまり共感できないし若干冗長なかんじもあってそれほど面白いと思えなかったけど、今作は妊娠した男勝りの主人公が、赤子の誕生を待ち望みながらも、今までのように働けないことに葛藤しつつ事件を解決しようと邁進していて、その様子を読んでいるとなんとなくマリアに愛着を持てるようになってきます。 話の構成も、最後の事件解決の展開は若干いきなり感があるけど(最後34ページで突然犯人と動機をひらめく(!)のです)、色んなとこに撒かれてた伏線を一応回収するというかたちでうまくまとめられてます。犯人の意外性も、、、まぁあるかな? このシリーズやレベッカ・マーティンソンシリーズなんかは、同じ北欧シリーズものの特捜部Qやミレニアムみたいなハラハラドキドキ感や事件解決後のスッキリ感は得られないけど、なんとなく北欧の社会制度を学び、美しい自然の描写、それぞれの登場人物の憎めない個性をゆったり楽しむのが醍醐味なんだと思う。