内田樹の本

酒呑みに与ふる書

酒呑みに与ふる書 マラルメ

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

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変調「日本の古典」講義  身体で読む伝統・教養・知性

変調「日本の古典」講義  身体で読む伝統・教養・知性 内田樹

“ただ、能が育成するタイプの能力は、今の学校教育では求められてないんです。今の社会の仕組そのものが求めていない。そもそもこの能力の事を何と呼べばいいのか、名前さえ付いていない。  武道であれ、能楽であれ、あるいは宗教的な行であれ、それを育成する効率的なプログラムは現に存在するんです。でもその成果を数値的に考量する手立てがない。だから学校の授業には仕立て用がない”

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日本の覚醒のために──内田樹講演集

日本の覚醒のために──内田樹講演集 内田樹

対米従属、宗教、伊丹十三、国語教育、白川静先生、憲法、と「これは俺のための本」と関係妄想が爆発する主題。だけ。単純に内田先生の強い影響下にある、なら話はわからなくもない、が。少し前、Twitter の映画クラスタを覗いていた時、「タツラーは 100% 駄目な人間」という dis を目にした。読んで言ってるのかな? こんな理路立てた祝福の言葉を受けられないって不幸だよ。祝福の言葉を受けると泣ける。時々泣けた

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悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略

悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略 内田樹

読者から寄せられた様々な質問に対し、思想家であり武道家でもある内田樹さんが答えていく。 質問に対する答えの中から、内田さんの柔軟かつクレバーなものの見方や考え方が見て取れて面白い。ただ、途中から政治的な相談(?)が増えていき、相談室というよりは政治批判の趣が強くなる。個人的には人生相談的な内容の方が読んでいて楽しかった。

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街場のマンガ論

街場のマンガ論 内田樹

2019/01/25 読了 部屋の掃除をしていたら出てきたので、改めて読んでみた。やっぱりこの人、面白い。 「マンガ脳」、面白い考え方ですね。確かに、アメコミ見てると、なにこれって思っちゃいます。 あゝ、マンガを読みたい。マンガミュージアムへ行きたい。 でも、浦沢直樹の名前は出てこなかったなぁ。なぜだろう。

子どもは判ってくれない

子どもは判ってくれない 内田樹

最近読んだ春日 武彦先生の本の中に対談相手として出てきた方、内田 樹さんの本です。初めて読む方です、が、とても楽しく読めました。 どうも内田さんがブログに綴ったものを書籍化したものの中の1冊であるようです。そして大変面白く共感できる考え方でした。内田さんの物の考え方は非常にクールで筋道がはっきりしていて、それでいて分からない事を無理に断定しない(春日先生との対談でも出てきた中途半端な状態に耐えるチカラ)事の考え方に共感いたします。歯切れの良くない考えなり、状態をいかに耐えるか?そのために必要なことは私は「認める」チカラだと考えます。または「引き受ける」覚悟だと。本書の中のまえがきにあたる「たいへん長いまえがき」を一読して頂く事をオススメするのですが、思い切って結論を出すと(本当はこの行為がもっとも良くないのですが、基本的にはこの本を紹介したい気持ちの上でやっています、読んでいただけたら、もっと話しが「早い」のですが)気持ちのよい「正論」にはあまり意味が無い事が多い、気持ち良いスッキリする事ですけれど、あまり意味がなく現実性は薄い事が多い、それは相手に伝えようとしていないからではないか?、相手に伝わらないコミニケーションほど不毛な事はない、またそのコミニケーションそのものが不毛なものとして定着しつつある事は非常に危惧すべきことである、という事だと私は捉えました。 中でも「弱い敵と共存する事を市民の責務」と考える事は衝撃的でした。でもそこにこそ、オトナとは何か?があるのではないかと。対立するものを含んでんの集団を代表する面倒を抱えることが、望ましいオトナや公人なのではないかと。相反する意見の持ち主を切って捨て同胞にカウントしない事のスッキリした気持ちよさに抗うことの重要性と、複雑になってしまうコミニュケーションが結局スキルを挙げることになるのではないかと気付かせてくれたことが良かったです。 また、「呪いのコミニュケーション」は鋭い考察です。沈黙を強いる呪いの言葉を発する者の欲望は、善意や愛情の発露と信じている恐ろしさ。これだけでは判ってもらえないかも知れませんが、興味を持たれた方には是非この章だけでもオススメ致します。最近読んだ春日先生の「『治らない』時代の医療者心得手帳」にも出てくる「コントロール願望」です、こちらもホントにオススメです。でもこの呪いの言葉を吐きやすい方々は想像力がなく、善意であればだいたい許されるという思考回路を持った客観性の無い人である可能性が(私個人の経験からは)高いと思います。だからそんな人々はこの手の本を手に取ったりする確率は、、、低いのでしょうね。 このオジサン的文体というか語り口が、妙に心地よい読みやすさを与えていて私は良いと思いました。もう少しみんなで賢くなろうと努力できれば、住みやすくなると思うのですが。 難しいところは内田さんの意見が届いて欲しい人たちにこの本を読んでもらえるか?というところだと思います。そこが1番難しい、内田さんは上手い方だと思いますが、もっと効率よくならないものか?とも思ってしまいます。 少しでもこの感想(非常に浅い、個人的な感想ですが)に興味を持たれた方なら、オススメです、考える事の楽しさに興味がある方にオススメ致します。 2008年 8月

人口減少社会の未来学

人口減少社会の未来学 内田樹

内田樹氏の呼びかけで10人の論客がさまざまに論じた人口減少社会の未来について。ヨーロッパの「反緊縮」潮流に関する論考、AIがもたらす変化へ国民は何にプライオリティを置くべきか、精緻な統計分析による思い込みの払拭、一次生産者たちとの密な関わりなど、どれも密度が高く面白いです。

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こんな日本でよかったね―構造主義的日本論

こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 内田樹

構造主義的日本ってなんだ?結局、内田センセイが言いたいことは、世の中よく分からないことがあり過ぎるからよく分からないことをなんとか解釈したい、ということかしら。でも、こんな日本で本当に良かったのか?だって富士山が逆さまになっちゃってるぞ。

街場の現代思想

街場の現代思想 内田樹

10頁くらい読んでほっといたの忘れてたから読んだ。いつもの語りかける文章なので、人生経験豊富なおじさんに飲み会でありがたい話を聞かされてる感覚がある(僕はそういうの嫌いではない。おじいちゃん子だから)。 なるほど〜〜と膝をうつような言説もいくつかあるのだけど、この本を鵜呑みにして女子会・男子会で老獪なアンサーを決められても、ぼくはそいつのこと好かないかもな!って思いました。特に離婚の話とかでは。

困難な結婚

困難な結婚 内田樹

個人的には新しいと思える答えはなかったかも。 期待しない、他人がどう思うかではなく自分がどう思うか、というようなありきたと思える回答が多かったように思います。 いま興味があるのは夫婦別姓と事実婚を社会(小さいコミュニティでいえば会社)がどう認知し対応していくのかということ。 これを読んで結婚したい(籍を入れたい)と思うにいたることはわたしはなかったです。

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僕たちの居場所論

僕たちの居場所論 内田樹

鼎談ものの良さを感じられる本だった。話題があちこち広がって収束していく様や、軽快なテンポで進んだと思えば誰かのターンに入る、そういうところが楽しかった。

14歳の子を持つ親たちへ

14歳の子を持つ親たちへ 内田樹

内田樹さんの事をラジオで知り興味を持って著書を調べたら、いまのウチにぴったりなタイトルがあったので読んでみました。心と体の成長が最もアンバランスになる14歳(中二)のみならず、お子さんをお持ちの親には是非オススメです。哲学研究家と精神科医の対談形式なので、それぞれの視点で難しい感情の部分を的確に表現した文章はさすがですし、子供に対する接し方を改めて考えるきっかけを得られた気がします。読み始めたらグイグイ引き込まれていき、あっという間に読了しました。気になった文章があるページの端を三角に折っておくのですが、折って無いページの方が少ないかもです。また読み返してみたいと思います。

「おじさん」的思考

「おじさん」的思考 内田樹

p29 「封印されてある」ことのうちに「武」の本質は存する p48 私たち人間は「他者の欲望の対象となること」、「他者に欲され、愛され、承認されること」を欲望している。 p59 本来「お金を稼ぐ」というのは、ある種のスキルを身につけ、その行使をつうじて、「顧客のレスペクト」と「適切な対価」を得るということである p68 個人の努力では超えようのない差異で隔てられた人々のあいだの関係は「エロティック」になる可能性が高い p71 倫理的であるとは、一言で言えば、「お先にどうぞ」という言葉をあらゆる機会にためらわずに言えるということである。 p83 レヴィ=ストロースが正しく指摘した通り、人間社会は「女の交換」の上に成立している。「交換」の基本原理は、「人間は自分が欲するものを他人から与えられることによってしか手に入れることができない」ということである。 p85 構造主義の個展であるウラジーミル・プロップの「昔話の形態学」は、採取したすべての民話について、物語は「家族の誰かが欠け」、それを回復することを推力として進行するという事実を指摘している。(中略)「ハッピーエンド」とは、「物語の冒頭において欠けていた家族の完成」のことである。 p98 幸福な人とは、快楽は「いつか終わる」ものだということを知っていて、だからこそ、「終わり」まてまのすべての瞬間をていねいに生きる人のことである。 p128 「ものを習う」というのは、「知っている人間」から「やり方」の説明を聞き、それを自分なりに受け入れ、与えられた課題に応用してみて、うまくいかないときはどこが違っていたのかを指摘してもらう、という対話的、双方向的なコミュニケーションを行うという、ただそれだけのことである。 p148 クライアントやパートナーにとって仕事をするのが楽しい相手というのは要するに「フレンドリー」で「正直」で「公正」な人間である。 p153 責任感があって、勤務考査が公正で、仕事のできる上司がいて、愉快な仲間がいれば、どんな単純作業であっても仕事は楽しい。 p154「毎日会社に行くのが楽しみ」であるような仕事を選ぶと楽しいよ。 p156 これは船が沈没したり、最前線が崩壊したりしたときに、最後に指揮官が兵士たちに告げる言葉である。 「生き延びることができるものは、生き延びよ」 集団として生き延びることが困難な局面では、ひとりひとりが自分の才覚で、難局を生き延びる他ない。 p174 「知性」というのは、簡単に言えば「マッピング」する能力である。「自分が何を知らないのか」を言うことができ、必要なデータとスキルが「どこにいって、どのような手順をふめば手に入るのか」を知っている、というのが「知性」のはたらきである。 p189 大人であるということは、(中略)「大人にならなければならない」という当為をわが身に引き受けることによってのみ大人になるのである。 p226 まず自分の知っているすべての技術や情報をいったん「リセット」して、師から伝えられることを受け容れることのできる「タブララサ」状態になることである。「白紙」の状態になった人間だけが、その狭隘な枠組みに邪魔されずに師の教えを習得する資格を得る。

ためらいの倫理学―戦争・性・物語

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 内田樹

何よりあとがきの高橋源一郎さんの言葉「極端にならずにいることは難しい」にとても感銘を受けました。自分の場合は正しい答えを求めるために本を読んでいるのかもしれないけれど、それは誰かの極端な答えを受け売りしたい、楽をして考えずに意見を言えるようになりたいという下心からきているものだ、ということを改めて認識させられました。積極的に中途半端でいる、ということ。日常的な現実に沿った感覚的な内田さんの理論には多くの人が惹きつけられるのも納得でした。