冲方丁の本

麒麟児

麒麟児 冲方丁

勝海舟と西郷隆盛=麒麟児、というとこだろうか。 勝海舟が語り手である。クドクドと歴史を説明しているところが無くて、読みやすかった。 勝海舟が心の声を解読しているので、臨場感溢れる江戸城無血開城の談合場面になっていると思う。 ある時代の歴史を動かしていたツートップの絆の強さを感じる。西郷隆盛があまり出てこないのも、またいい感じです。

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SF JACK

SF JACK 新井素子

8/10点 買い。 内容には触れず独断採点のみ書く、何様スタイル。

〆切本2

〆切本2 森鷗外

作家の〆切と家族との係わりなど、前回とはまた違った切り口で面白かったです。子母澤寛の文章に猿出てくるの、なんかの比喩かと思ったらほんとに猿飼ってた

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マルドゥック・ヴェロシティ3

マルドゥック・ヴェロシティ3 冲方丁

前巻まで希望があったのにコロコロ悪い方に落ちる最終巻。 外で読んだのは失敗、泣くのを堪えるのが大変。 この後にスクランブルを読むと違う読み方になりそう。

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち 冲方丁

やっとやっと読み終えた… 題名をみて面白そうと読み始めたものの、登場人物の多さに頭が追いつかずこれは一気に読まなければ理解に苦しむと思った。 長い長い推理を読み進めていったが最後の展開に今までの時間は…となってしまった。 総じるといい話なのだが、だらだらと続くディベートに何度も途中挫折しそうに。 これは映像化の方が入り込めるかもしれない。 映画の方も見てみよう。

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戦の国

戦の国 冲方丁

2020年の大河ドラマ明智光秀に決定に触発されて、光秀関連の小説を読みあさっている中の一冊。 光秀を含む、戦国武将6人の短編集。 それぞれ、適度に濃く、適度に軽い。 記憶に残ったのは、上杉謙信の短編。 信仰の持つ力の大きさが印象的だった。 天下を取るという大望を目指すことができるのは、それに伴う屍の山、血の川を、自身が生み出すことに耐えうる者だけ。もはや狂気。 それは自身の大望に対する信仰であるとともに、犠牲にする者達から自身への信仰を形成することが重要。 現実社会でも、人が実際に死なないという違いはあっても(間接的に死ぬこともあるだろうが)、同じなんだろう。月並みだけど。 大望のためなら、なんでもやれる。そういう人が、エネルギーに満ちて生きられる。 まず大望があるかないかが、大きな違いなんだろう。 そんなことを思った。

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決戦!関ヶ原

決戦!関ヶ原 葉室麟

2019/05/31 読了 『歴史・時代小説縦横無尽の読みくらべガイド』からの選書。関ヶ原の色々な切り口が面白い。お気に入りは木下昌輝の「怪僧恵瓊」。対する葉室麟の「孤狼なり」が三成側の解釈。映画「関ヶ原」のシーンが頭の中を駆け巡った。

OUT OF CONTROL

OUT OF CONTROL 冲方丁

『天地明察』でしか馴染みのない作家、冲方丁の短編集だ。全部で7篇収録されているが、実験的な作品は正直ついていけなかった。その中で、『天地明察』の原型ともなった「日本改暦事情」やホラー小説系の「まあこ」「箱」は十分たのしめた。冲方丁を徹底的に知りたいという読者には必要なのだろう。

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち 冲方丁

半世紀もの間「死にたい」と思った事がないと言う人に出会った時の衝撃は忘れられない。 「死にたい」と思わなくていいんだ…。 それが普通だと言う世界がある事を知る事で生きる意味が生まれた。

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はなとゆめ

はなとゆめ 冲方丁

中宮定子に仕えた清少納言の物語。教科書にも載っている一節くらいしか知らなかったけれど、当時の風流を楽しむ文化や華々しさとともに、歴史的には定子の周りの華々しい日々が道隆の病死によって苦境に立たされていく様子、清少納言が内通疑惑をかけられてしまうなど、小説を楽しみながら枕草子や清少納言の世界を深めることができます。 この後角川ビギナーズクラシックスの「枕草子」を読んでみました。「はなとゆめ」にあったエピソードがあったりしてうれしくなります。

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マルドゥック・スクランブル 文庫 全3巻 完結セット

マルドゥック・スクランブル 文庫 全3巻 完結セット 冲方丁

続きが読みたくてワクワクする山場があり、おもしろい小説である。 中盤から、自己啓発本じみてくる。 勝つためには長期的に見て有利な位置に居続けることが重要である、ということに主人公が中盤のカジノでのブラックジャックの場面で気づき始め、終盤の決戦の場面でそれを実践する。 眼前の勝ちや負けに振り回されることなく、負けが続くときも、確率的に有利になると信じる行動を徹底して選択し続ける精神力を、 だがしかし主人公は持っている訳ではない。 主人公は、信じただけ。 信じた相手が、精神力とそれを支える知識と処理能力を持っていた。 将棋が強い人、企業経営ができる人ってきっと、耐えることと信じることができる人なんだろうと思った。