古井由吉の本

半自叙伝

半自叙伝 古井由吉

2012年の『古井由吉自撰作』全八巻の月報に書かれた「半自叙伝」と1982〜83年の『古井由吉 作品』全七巻に書かれた「創作ノート」+書き下ろし一編を収録。

杳子・妻隠

杳子・妻隠 古井由吉

畳の上の蚊トンボを親指でつぶしながら、いますぐに家が燃え上がって、空がぱあっと赤く焼けて、皆死んでしまえばいい、それとも自分のほうが一人で遠くへ行ってしまおうか、とそんな事を考える少女の姿に似ていた。

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酒呑みに与ふる書

酒呑みに与ふる書 マラルメ

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

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仮往生伝試文

仮往生伝試文 古井由吉

極上のグルーブ感、常に最良の音を即興的に生み出す名演。「よろこんですがりつくと、男こそ死人だったと分かった。それでも女はそれがうれしい発見でもあるように、そうだったの、道理で、あなたは死んでいたの、一緒にいた時からそうだったのね、とうちとけて語りかけ、ひしひしとかき抱いて、いとおしさのあまり、もどかしくて、軒を叩く雨の音に眠りがやぶれた。」(p348)

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野川

野川 古井由吉

菊地信義さんの装丁も美しい。古井由吉の作品では一番好みかも。我に酔うことなく、丁寧に織った反物のようなしなやかで端正な言葉で生きるものと死んだもののあわいをたゆたう。