吉田豪の本

吉田豪の"最狂"全女伝説 女子プロレスラー・インタビュー集

吉田豪の"最狂"全女伝説 女子プロレスラー・インタビュー集 吉田豪

80年代に一世を風靡した(フジテレビゴールデンで放映)女子プロレス団体「全日本女子プロレス(通称全女)」は平成も30年に近づく現代では考えられないほど出鱈目な団体だった。そんな全女のリングに関わっていた関係者のインタビュー集。 各選手の人権も何もない確実に裁判沙汰であろう状態も飲み込んで笑い話に変えてしまうプロ意識の高さに感心する。おそらくまだ恨んでることはあると思うけど。 多数の関係者に聞いているので同じ事柄でも各々食い違いが出てきて真相はまさに「藪の中」なのも面白い。 白眉はナンシー久美のインタビュー、伝説の不穏試合ジャッキー佐藤VS神取忍(Youtubeで見られる)の舞台裏。あの舞台に何も知らずにおでんを持って行った話は最高に笑った。 プロレスなのに抑え込みで決着がつくルールもすごいとしか言いようがなく(ふつうは筋書きを決めてある) 中井先生が唱えているピンフォール有のサブミッションレスリングの30年先を行っているまさに最狂の団体であった。

サブカル・スーパースター鬱伝

サブカル・スーパースター鬱伝 吉田豪

「サブカル界隈のひとは40歳になるとうつ病を発症する」という吉田豪の持論をもとに、サブカル界隈のスーパースターにインタビューをする。 - まあ、典型的なミドルエイジクライシスというか、祭りが終わってしまったり、家庭環境が崩壊したり、仕事が無くなったり、親が死んだり、持病が悪化したり、それぞれのトリガーから鬱を発症する。 - 菊地成孔の章を読みたくて買ったようなものだけれど、だいたいこの手の話は既にラジオで何度も話している内容だったけれど、改めて読んでみると面白い。WANTED時代というか「東京大学のアルバート・アイラー」の頃にパニック障害を発症されていたようで、言われてみれば、精神病についての話題が多かったような気がする。 - そんな彼は、今では社長になり、若い衆を連れて、調子が良いのだから、人生どう転ぶか分からないものだ。 - しかし、その人生がどう転ぶか分からなさ、そして、遠すぎて見えなかったゴールが見えてくるようになる恐怖、そして、自分が築き上げてきた足場がいつの間にか脆く崩れ去ろうとする恐怖は、やはり発症に値するのであろう。 - ラジオでの軽妙な語り口に比べ、この本はちょっとずっしりヘビーな感じで、けっこうため息を付きながら読んでしまった。。。

67eac746 bb24 4280 83dd 45fe895a7c8aBede488f eb09 4e91 9a54 e8af296f0c613fa75552 5f14 48ec a840 1c54033915b78ee69c4b 9816 4fe4 91b3 151990f89931