寺地はるなの本

みちづれはいても、ひとり

みちづれはいても、ひとり 寺地はるな

夫と別居中の弓子39歳と、無職になったばかりの楓41歳は同じアパートのお隣さん同士。なんとなく仲良くなって、楓の失業祝いをするほどの間柄になりました。 そんな2人が旅に出るのですが、目的は失踪した弓子の夫を探すこと! 美人で男好きな楓と、のんびりした弓子のペースはかみ合わないし、目撃情報のあった町に住む夫の親戚は怪しいし…。弓子の夫は見つかるのか? 楓の再出発は⁉︎ 登場人物の誰もが弱さを抱えていて、どうにかこうにか生きています。だって、人間なんて脆くて不器用な生き物ですもん。友人がいても、家族がいても、結局、決断は自分で下すしかない。楓と弓子の友情と自立が眩しくなる、そんな物語です。

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今日のハチミツ、あしたの私

今日のハチミツ、あしたの私 寺地はるな

2018/1/11読了 もし自分が碧の友達だったら、多分私も真百合と同じように、その男はダメだからさっさと別れなよーと言うと思うんだけど、でも自分自身に安西の要素もあるからしんどいな。物語の最初の方の碧と、自分で自分の行き先を決めて動きだしてからの碧では輝きが違うというのは、読んでいて自然に感じられるので、置いて行かれた感のある安西はより惨めだったのだろうと思う。やっぱり人間って主体的に動いてないと後悔するんだなー。

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ビオレタ

ビオレタ 寺地はるな

突然の婚約破棄に打ち拉がれる妙。紆余曲折を経て立ち直るストーリーかと思いきや、妙は婚約破棄直後に出会った(拾われた?)クールビューティな菫のところで働きはじめ、菫の元旦那さんの千歳さんと恋仲になり、傷はたまに痛むけど復活は早かった。 深読みしすぎて卑屈になりがちな妙。違うんです。 「周りにどんだけ可愛がられてるのよ」と妙に突っ込みたくなります。 お母さんが妙に「自分にとって一番大事なものを知ってること。それが一人前ということだと思っている。」と話す場面。自分に言われてるようでした。 お話の中には、笑ってしまうとこも多々あって、妙が元婚約者の不幸を願うとこが、私はツボでした。

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月のぶどう

月のぶどう 寺地はるな

2017/8/14読了 寛容さというのがなかなか難しい。上手に人に助けを求めることも。光実の頑なさは私にも覚えがあるもので、それを歩に指摘されるシーンは耳に痛いものがあった。読んでいてテンポが良いので、するっと読めてしまうんだけど、仕事とか家族とか色んなことを考えさせられる話だと思う。

ミナトホテルの裏庭には

ミナトホテルの裏庭には 寺地はるな

2018/1/24読了 平田カラメルって名前を猫につけるセンスがまず好き。あと我が儘書道!!好き。 芯もホテルの支配人であるところの湊も、花岡さんや芯のお爺ちゃんも、登場人物が何か皆少しずつ「こういう人でいたい」と思える公平な優しさというか正しさというか、適度にお節介だし適度に冷静なので、本当に世の中の人達が皆こんなだったらいいのになと思う。主人公の会社の渡部さんが一番現実にいそうなタイプで、でも、渡部さんに言い返した主人公に爽快感を覚えた。裏でこそこそ悪口を言うのでも、怒りにまかせて口汚く罵るのでもなくて、きちんと相手が間違ってることは間違っていると指摘するのってなかなか出来ない。寺地さんの物語の登場人物って、いつも律儀だしきちんとしてる。実際には難しくてなかなかそんな風にはなれないけど、なれたらいいなと思う。

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