木下昌輝の本

天下一の軽口男

天下一の軽口男 木下昌輝

上方落語の祖とも言われる米沢彦八の物語。 こちらを原作とした舞台が上演されると聞き、 先に舞台版を観劇したのですが、 どちらも趣が全く違って。 舞台が彦八の半生といった感じで、 原作は正に一代記。 大衆の為の笑いを目指した彦八の物語が 換骨奪胎され、 更に大衆の為の舞台になったのだなぁと しみじみ思いました。

宇喜多の楽土

宇喜多の楽土 木下昌輝

作者のデビュー作「宇喜多の捨て嫁」が面白かったので続編を手に取ってみた。前作で父親が権謀術数の限りを尽くして築いた五十万石超を若くして引き継いだ息子を主人公に据えた本作。強大な隣国毛利に対抗するため秀吉の傘下に入り秀吉の養女である前田利家の娘と結婚し果ては大老の一人に取り立てられるなど外向きの栄達の裏で味わう苦悩が描かれている。全体的には心優しく英邁な主人公が父親が目指した流浪の民も安心して暮らせる楽土を実現するために苦悩し続けた様が好意的に描かれている。史実を踏まえるといろいろ突っ込みどころはあるものの小説としては優れていて面白かった。それにしても関ヶ原で西軍の主力として戦った結果、八丈島に流された宇喜多一族を縁が切れたにも関わらず明治になるまで支援し続けた前田家は立派。

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人魚ノ肉

人魚ノ肉 木下昌輝

無さそうな話が、 ありそうに書かれています。 坂本龍馬が人魚の肉を食べたなら! こうなるんでしょうか?

宇喜多の捨て嫁

宇喜多の捨て嫁 木下昌輝

第92回オール讀物新人賞受賞作。戦乱の世、下剋上の頃の戦国武将の中でも備前の宇喜多直家は稀代の梟雄として知られる。娘の嫁いだ先を油断させ政め減ぼす、主君浦上家への裏切り、毛利と織田家の争いの狭間でしぶとく生きる。直家の業深き人生を描いた連作集。

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絵金、闇を塗る

絵金、闇を塗る 木下昌輝

この異様な人物が実在の人物だったとは…… 絵金の生涯ではなく、絵金の絵に噛みつかれた人達の話です。 血飛沫を描いた残酷絵で、いったい天才絵師は何を私達に伝えようとしたのか。 「後世に残るのは作品ではなく、絵を見た人の心に残る」のだそうです。 暗闇と蝋燭に映し出されて、本物の絵になるという不思議な作品。現在、お祭りもやっているそうなので見に行きたいです。

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宇喜多の捨て嫁

宇喜多の捨て嫁 木下昌輝

高校生直木賞受賞作って帯に誘われ購入する。 高校生が選んだ割には、なかなかの歴史小説。 梟雄とは‥と考えさせられるが、魅力的な生き方‥

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天下一の軽口男

天下一の軽口男 木下昌輝

「宇喜多の捨て嫁」が非常に良かった作者の作品だったので手にとってみた。宇喜多の〜、が重苦しくダークな作風だったが本作は上方落語の始祖を扱ったこともあり軽妙な作品に仕上がっている。 主人公が笑いを追求しようと思った動機、江戸と大阪の芸風の違い、芸人同士の足の引っ張りあいや話芸の追求など、どれも素晴らしく巧みに描かれていて素晴らしい。 力のある作者ということが分かったので他の作品も読んでみたいと思った。これはおすすめ。