桐野夏生の本

とめどなく囁く

とめどなく囁く 桐野夏生

父親より年上の資産家と再婚した塩崎早樹はかつて海釣りに出かけたまま失踪した夫がいた過去があった。 ある日元義母よりその夫を目撃したとの情報が入る。 死亡認定も出し、新たな人生を歩み始めた早樹であったが、区切りをつけたはずの過去が迫ってくる。そして新たな事実が次々と判明し失踪の謎に肉薄していく。 知っているようで実は全く知らない夫婦という赤の他人の恐ろしさ、地獄の淵から甦る「人間失格」的な独白に底なしの救いのなさと哀しみを感じた。 舞台となる逗子の母衣山はおそらく披露山をモデルにしたのであろう。

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路上のX

路上のX 桐野夏生

過酷なサバイバル生活の発端はあまりになさけない親達の過ちからであった。

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OUT 下

OUT 下 桐野夏生

良かった。前後通して没入感が凄い。読み終わると確かに桐野夏生だと感じる。時代を感じさせない名作でした。

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バラカ

バラカ 桐野夏生

単に舞台の一部が被災地なだけで、読後に5年前の震災について改めて考えさせられる本ではなかった。もちろん、悪魔的な川島など人間ドラマの描写は優れていたけれども。また読みたいとは思えなかった。

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OUT

OUT 桐野夏生

はじめまして、私は留学している高校生なのです。 桐野夏生さんの本は読んだことがないのですが、 桐野夏生さんのoutを読んでessayを書くという宿題があって、印象に残った場面など、教えて頂きたいのですが、可能でしょうか。

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ダーク

ダーク 桐野夏生

韓国の学生運動時の描写や、スピードでキメてやるセックスの描写が印象的。 えげつないミロが最後に選んだ道が人間的で意外だった。

抱く女

抱く女 桐野夏生

自分が生まれる数年前の吉祥寺の話が、世代も環境も異なる自分にとっても妙に身近な実感として伝わってきて、ほぼ一気読み。

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ロンリネス

ロンリネス 桐野夏生

「ハピネス」の続編。夫と娘一人の有紗が住む21世紀の団地ことタワマンを舞台に前作とは違って団地妻もといタワマンママの水面下での足の蹴り合い及びマウントの奪い合いから、今作は思いもよらぬ男性との出会いそこからの発展と個人的な領域に踏み込んでいる。 舞台となる湾岸にある52階建てのタワマンは世間があこがれるイメージとは裏腹に「再びごみの袋を提げて、長い開放廊下を端にあるゴミ集積所まで歩いた」P.6「ゴミを捨てた後、エレベータを待ちながら有紗はつい先ほどの会話を反芻して首を振る」P.12とあるようにどうもこのタワマンはゴミ置き場が各階に無いらしくそれが一層の団地感を醸し出している。わりと低価格帯なのかもしれない。 高い管理費と修繕積立金、それを入居前に計算できず負担に耐えられずなのか新婚時の思い出づくりなのかわからないが入れ替わり立替わりで猫の目のようにくるくる変わる若い住民及びそれに伴う長期居住者との断絶、なかなか出てこない機械式駐車場、海っぺりの吹きっさらしが更に加速させる強烈なビル風(一部作中には登場しない表現あり)どうでもいいマウントの取り合い、そこにどう向きあっていくのか物語の後半に結論らしきものは出るのだが。なぜ人はタワマンに惹かれるのか?奥様それでもタワマンに住みますか? またこの物語のもう一人の主役ともいえるタワマンの亜周辺にいる「公園要員」の江東区の土屋アンナこと美雨ママが小気味良いフックを繰り出していく。「わかるよ、とってもよくわかる。何度も言うけど、あたしは別に不倫しろと言いたいんじゃないの。結果として不倫という言葉が付いてくるけど、仕方がない時もあるんだよ。大人なんだからさ。それを有紗だけにはわかってほしくて、言ってるの」P.142 「常套手段だよ。女が逃げようとすると捕まえて、女がマジになると腰が退ける」P.408 そして有紗が得る「旅」という視点、そこから至る結論というか発想に行き場のなさからの解放を感じた。 「さっきね、あなたともう会わないと決めたときに、旅をやめて帰ろうかとふと思ったの。で旅という発想にちょっと驚いていろいろ考えていたのよね。そしたら、あなたからのメールがきて旅の魅力に負けたのよ。旅って あなたと付き合うことよ。だけど、旅だから、いつか帰るのかなとも思った。家に帰るんじゃなくて、自分自身に帰るのかしらとかね。そしたら、家族とか責任とか倫理とか あまり人に縛られて生きることはないかもしれないと思えて」p.414 それが「恋愛」という一時的な二人の共同幻想だとしても 誰の為でもない「自分自身」という気づきこそが解放感の故なのだろう。 全くの余談だけど作中にも登場する「ららぽーと豊洲」にある書店の開店準備である棚詰めを10年以上前に手伝ったことがあり館内に謎の遊園地的な施設が全くの予想付かずだった為、作業中のとっても忙しいところを勝手にお邪魔してどういった施設か質問したところ「こども向けの就業体験施設」との回答を得た。それが「キッザニア」だった。あの当時のキッザニア職員の方大変お忙しいところどうもありがとうございました。 あの時はお邪魔してすいませんでした。

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猿の見る夢

猿の見る夢 桐野夏生

桐野さんの生んだ主人公薄井正明は。。59年生きて、これってどうなのよ!と読み進めるほど不甲斐なさが染み込んできました。占い師、信じるも信じないも判断するのは本人。この人はどちらを選んでも駄目なんじゃないかと、フト思ってしまった。

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IN

IN 桐野夏生

OUTの続編かと思ったら全く違うものだった。主人公の心の描写がとても印象的

ハピネス

ハピネス 桐野夏生

プチセレブ層を皮肉りつつ、絵に書いたような幸福と隣り合わせの不幸を暴き出す怖い小説。 主婦という立場やママ友グループなんて環境は男の自分には縁遠いからこそ、読んで良かったなぁと思います。

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ナニカアル

ナニカアル 桐野夏生

ほぼ全作品読んでいる桐野夏生…凄い作家だと思うんですが、人間、特に女性の嫌なところをえぐり出して書いてしまうようなところがあって読後にはちょっと疲れた感じもしてしまう。これは林芙美子の未発表手記の形をとって、戦争下の人々の暮らし、作家がどのように戦争に使われたか、ということが描かれている。巻末の参考文献量も凄く、それでいて小説としてさらっと書かれているところが好ましい。実在の人物なので不倫の話とかここまで書いてしまっていいのかな、とも思ったけど、この作家の作品としてはライトな読後感でした。

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柔らかな頬

柔らかな頬 桐野夏生

桐野さんが描く孤独な女性の、泥くさい情けなさがハードボイルドだな、といつも思います。

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