河出書房新社編集部の本

吉田秀和

吉田秀和 河出書房新社編集部

なぜ今、吉田秀和なのか?分からないけれど、僕のクラシック音楽の趣味や嗜好や生活や行動は彼によってほぼ出来上がったので、本屋で見つけて速攻で買いました。つまり、丸谷才一氏曰く、われわれクラシック音楽愛好家は吉田秀和によって創られた。 追伸 西洋史の堀米さんとの対談の中で、ひとつ、誤植見つけた。でも、この中にも出てくる、武満徹や東野芳明との対談もすごく面白くて、禅問答みたいで、つい見逃しちゃったんだろう。

総特集 森見登美彦

総特集 森見登美彦 河出書房新社編集部

『熱帯』を読み終わった時確信した。 これはモリミーの集大成だと。全部入りだと。 そして時を同じくして15年を振り返るこの本が出た。 あまりの充実さ、内容の濃さに カルピスの原液かと思った。 ロングインタビュー、全著作解説エッセイ、 単行本未収録小説などなど。 何より最高だったのが盟友明石氏との対談。 夢かよ!と。リアル『太陽の塔』じゃねぇか!と。 『熱帯』は「読み終わるのか?」と思ったが、 この本は「読み終わりたくない!」と心底思った。 ともあれこれより森見登美彦は、 フェーズ2に移行する!

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10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」

10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」 河出書房新社編集部

30人の著名人が10代の若者にオススメの一冊を紹介した本。 なぜその本を推薦するのか、というところにその人の人間性が表れていて、優れたエッセイ集を読んでいるようで面白かった。 「幼年期の終わり」、「肉体の悪魔」、「冒険者カストロ」等、読んでみたい本が沢山・・・。

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村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』をどう読むか

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』をどう読むか 河出書房新社編集部

タイトルの通り『多崎つくると〜』を様々な視点から考察した本。 私が『多崎つくると〜』を読んですごく気になったのが主人公つくるの恋人「沙羅」の存在。なぜなら「沙羅」という名前の登場人物が『蜂蜜パイ』という作品に出てきたからである。もしかして『蜂蜜パイ』の沙羅と『多崎つくると〜』の沙羅は同一人物?と一瞬考えたんだけど、それは年齢的にありえないと思い直した。 加藤典洋さんは『蜂蜜パイ』での「守られるべき存在」から今作では「主人公を導く存在」へと(象徴的な意味で)成長したのではないか、と述べられていて、さらに池田雄一さんは彼女を「女神」だと称した。それらの論を読んで、なんとなく納得した。 そういえば、村上作品には別の作品に同一の名前の登場人物が登場することがあり、彼らは何らかの象徴として作品に登場する。だから、村上さんはつくるの恋人を何かの意図を持って「沙羅」と名付けたと考えられる。 個人的にこの本の中で面白かったのが、大森望さんと豊崎由美さんの対談。『多崎つくると〜』をメッタ斬りしてます。笑