茂木健一郎の本

欲望する脳

欲望する脳 茂木健一郎

人にとって『欲望』とは何か?どのように捕らえるべきなのか?を脳科学者(私は著者を広く深い知識を人々に 分かりやすく 広める努力をしている人と捕らえています、また哲学者です)茂木さんが考察していきます。 中でも孔子の論語のとある有名な部分から思索を始めていきます。 「子曰く、吾れ十有五にして学に志す。    三十にして立つ。      四十にして惑わず。        五十にして天命を知る。          六十にして耳順(したが)う。    七十にして心の欲する所に従って、                 矩(のり)を越えず踰(こ)えず。」 矩=倫理的規範の事です。 ここの七十の部分に茂木さんはひっかっかります。 はたして、心のおもむくままに行動をして、倫理的規範を超えない、というような状態はありえるのか?この点を様々な方向から思索します。茂木さんの好んで使う単語、知識、人物、作品(クオリア、偶有性、セレンデピティ、主語を置き換える事、文脈、モーツアルト、夏目漱石の「こころ」、アハ体験)が様々出てきます、とても面白く、ためになり、頷ける思索の読書でした。 茂木さんは非常に頭が良いです、きっともっと複雑な話し方も、専門性の高い方々を相手にも話す事ができる上で、あえて、分かりやすい単語や例をあげて説明し、マスメディアにも乗り、いわゆる大衆を相手に引き受ける事を好んで出来て、そのうえ専門性を捨てない稀有な方だと思います。 ですが、私の尊敬できる、作家であり、批評家でもあり、冷静な観察家でもあると私が思う金井美恵子さんが茂木さんの文章を評していわゆる「あどけなさ」を指摘して(いるように私には感じられた)茂木さんのことをモギケンと称するのですが、上手いけれど、ある程度分かってやっていると思うのですが、その「あどけなさ」が多分金井さんには鼻につくのかなぁとも考えました。けれど、私は好きです、茂木さんの文章も、話しの広げ方も。 中でも「アクション映画とサンゴの卵」という章はかなり面白かったです、自身の行動の源泉ともいってよい『欲望』について考えてみたい方にオススメ致します。 2007年 11月            

最強英語脳を作る

最強英語脳を作る 茂木健一郎

英語を日本語に変換して考えないで英語で考える訓練と、英語を母国語とする人種の思考法や文化などを理解する事。これ、櫛田健児さんの「バイカルチャーと日本人」で言っている事と同じ。勉強になります。

芸術の神様が降りてくる瞬間

芸術の神様が降りてくる瞬間 茂木健一郎

BS日テレで放送された対談をまとめたもの。 茂木健一郎苦手だし、対談ものを文章で追うが好きではないから、この手の本は避けている。 でも町田康が語ってるなら…が読んだ動機。 町田は、文体から予想はついていたけれど、言葉ひとつひとつにかなりこだわっている。茂木が逆に質問されて、話変えて、が連続していた。 「告白」を書いた背景や、日頃からの文章の書き方、小説に対する考え方がパンクだった。 「書くというのは本当に、技術なんですよね。」 という一言が残った。 書くことは技術なのか。センスや感性ではないのか。言葉の配置をそれぞれに捉えて作っていくってことなのかな。深い。

日本人の精神と資本主義の倫理

日本人の精神と資本主義の倫理 波頭亮

良くも悪くも茂木健一郎。日本人の精神を表す言葉として「ピア・プレッシャー」が登場するが、やはりこれが日本人の思考を制限する大きなリミッターであろう。議論の場、真面目に話す機会が切実に必要である。「ネットで学ぶ」ということを初めて意識させられた作品だったと記憶している。

思考の補助線

思考の補助線 茂木健一郎

あまりにも難しすぎて読み終えたあとに、何一つ得たものがなかった唯一の本。何も思い出せない。誰か要約してラインして下さい。

すべては音楽から生まれる

すべては音楽から生まれる 茂木健一郎

脳科学者の茂木先生の本。 脳の働きと音楽ってある意味では似てるんですね。 音楽というツールを使って脳科学を明快にレクチャーしてます。

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方 茂木健一郎

『最初は努力、つまり強度のある負荷がかかってもいつかそれを「あたりまえの行為」へと変身させる。』 『目の前の努力を「頑張る行為」と意識せず、何も意識せずに行えるよう「習慣化」することが成功への近道』 無意識を成長させたいものだ。

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「脳」整理法

「脳」整理法 茂木健一郎

心が宿る器官「脳」を思考によって分析、そして生きやすくする事を目的として書かれた茂木さんの本です。 茂木さんの本によく出てくる単語が詳しく、丁寧に解説されています。「偶有性」とか「セレンディピティ」とか「エラン・ヴィタール」とか「世界知」とか「生活知」とかです。 それぞれの解説については読んで頂ければわかるとして、これらの単語と意味が広まるのはとても意義ある事と思いました。特に「偶有性」「世界知」「生活知」については。 脳の整理を目的としながらも、私は素直に読めばいわゆる哲学の話しだと思いました。どうやってこのいわゆる『素晴らしきろくでもない世界』を生きていけば良いか?という事を茂木さんは脳を整理する、と表現しているではないかと。 また、中でも気になったのは『主語を入れ替える』事です。 話しが長くなってしまうので、思い切って省略すると、この話しはリベラリズムの話しなのでは?と思われました。公正さに根差したリベラリズムって奴です。またその事を実践する為の思考を構築する話しなのです。「社会のどこに生まれても自分は耐えられるか」という反実仮想を迫るものであり、機会平等と最小不幸を主張するというあの、リベラリズムって奴です。「公平さ」と置き換えてもこの場合良いと思います。 ただ結論近くに不安を乗り越える為に出てくる解決方法が少し気になりました。茂木さんは「根拠の無い自信」が大事だというのです。小さな成功体験を大事にチャレンジしろと。ここの所には少し違和感を覚えました。根拠の無い自信を持つ事が難しいから誰もが不安を覚えるのだと思います。私は「根拠の無い自信」より「覚悟」が出来るかどうかだと思います。 上手くいかなくても、自身がベストを尽くせば結果は仕方が無いではないかと。時間もお金も制限無くかけても人の世に100%はありませんし。また何事も上手くいかせ様とはちょっと虫が良すぎると思うのです。みんなちょっとづつ迷惑かけあってしか生きられないですし。結果を受け入れる事が責任を背負う事なのではと。良い結果でも悪い結果でも。あるいは深く傷つく結果であったとしても。私もそうできたらな、と思って生きているのですが。なかなか徹底できませんが。 2007 1月

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もっと結果を出せる人になる! 「ポジティブ脳」のつかい方

もっと結果を出せる人になる! 「ポジティブ脳」のつかい方 茂木健一郎

続編なので一部前回の内容から引用したりする部分があるので第一弾を読んでから読むともっと読みやすいかなあ。ネガティヴの先にポジティブは考えたことはなかったし、ポジティブの定義もいい意味で変えられた。あとやっぱりすごい人たちは習慣化していくことが当たり前にできていると思う。

夏の流れ

夏の流れ 丸山健二

ふっと活字に目を落として読み始めてから、その話の終わりまで没頭して読んでしまう。 そのくらい簡潔な描写と人物の会話だけで構成されていて一気に引き込まれる。 簡潔だけど適確なので、登場人物たちの苦悩や逡巡や不安が痛切に迫ってくる。 どの話も冒険譚でもラブストーリーでも無いし、どちらかというと地味な題材なのに静かに興奮してしまう。 まだ1月だけど今年読んだ本ベストになりそう。

東京藝大物語

東京藝大物語 茂木健一郎

結構前の藝大についてですが、あまりにも油画の学生を買いかぶりすぎというか、フィルターかけて見てるなという印象でした。変わったことをするからといって人として変わっているわけではありません。 「科学する心」の話で、科学とは他人の心を思いやることに似ているという話が興味深かったです。月の立場になって地球を回ってるところを想像するなど、心の理論は人間だけが持っていると言われてます。 荒川修作さんのバリアフリーなんて、クソくらえだ!と言ってたのが好きでした。

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