角田光代の本

酒呑みに与ふる書

酒呑みに与ふる書 マラルメ

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

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100万分の1回のねこ

100万分の1回のねこ 江國香織

「100万回生きたねこ」、読んだことありますか?これは、13名の作家さんが絵本「100万回生きたねこ」へ、作者の佐野洋子先生へ、愛を込めて書いた短編小説集です。 ふと、子供の頃国語の先生に愛と憎しみは一直線上にあるとしたら、対極じゃなくて、隣通しなんだと教わったことを思い出した。生と死もそうかもそれない。時間という線があるとしたら、生まれてから対極の死に向かって生きてるような気がしていたけど、私たちの魂は生と死の狭間で揺れ動きながら、時間のループの中をずっと走っている。どこに辿り着くかもわからないのに。まぁ、生まれ変わってまだ8万回目だから、あと92万回生まれ変わったらわかるかなぁ〜。 (ちょっとでも本の感想を書けばネタバレしそうな気がしたので、絵本も含めて読んで行き着いた自分の考えを少し書きました。お気に入りは、角田光代先生の「おかあさんのところにやってきた猫」) 2019/6読み終え**

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拳の先

拳の先 角田光代

小さなボクシングジムにて、葛藤や不安、決意などが行き交う。 その中でも花形選手の立花と、彼に憧れるいじめられっ子のノンちゃんの関係がいい。 圧倒的に強かった選手との試合後に、階級を変えることを決断した立花に、それって逃げるってこと?と問いかけるノンちゃん。 そうだよ、逃げるんだ。 負けたから? うん、負けたから逃げるんだ。 もしそこに、自分の居場所がないと思ったら、他に行ってもいいんだよ。もっとおもしろそうなところがあれば、そこに行くのは全然悪いことじゃない。 それを逃げるって言う人もいるかもな。 でも言い方を変えれば見つけに行くってことでもあるだろ。自分が入られて面白いって思える場所を見つけに行く。そう考えたら、あまりずるい気もしないんじゃない? 立花に魅せられる。

空の拳

空の拳 角田光代

ボクシングをすること。みること。トレーナーの役割。負ける意味。続ける意味。つよさとは。

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ベスト・エッセイ2017

ベスト・エッセイ2017 角田光代

佐藤究さんの「勝負師のスパイス」というエッセイが面白すぎる。若い頃、通い詰めていたカレー屋の味を再現しようと、S&Bディナーカレーに様々なスパイスを加え、試行錯誤する話なのだが、結末が衝撃的。たった2ページちょっとの文章だが、その虜になり、何度も読み返してしまった。

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対岸の彼女

対岸の彼女 角田光代

角田光代はとにかく日常の人の心の機微を描くのが上手だと思う。 高校のクラスの雰囲気、はみ出し者にならないよう人の顔色を伺い続ける心理、周りに何を言われるのも「怖くない」ナナコ、それを理解できない当時の葵、今の葵と小夜子。 公園デビューに躓く事と同年代の女性が身につけるブラウスの相場を知らないことと働いていないこと、全てが繋がっているのではないか、と錯覚してしまう心理状態とか、働き始めて変わっていく小夜子と家庭の様子とか、人のちょっとした認識のずれやその時の精神状態が物語に自然に織り込まれているのが生々しくて、少し怖さすら感じる。 葵がナナコに惹かれたのも、小夜子が葵に惹かれたのも、全部必然だと感じる。 中高の雁字搦めな人間関係に翻弄されていた当時の自分が読んでいたら、なにか気づくことがあっただろうか。 それとも高校時代の葵と同じく、ナナコは強がっているだけだとしか思えなかっただろうか。 あんなに親しかった葵とナナコはもう連絡を取り合うことがない。仲が深まっていた小夜子と葵もほんの些細なきっかけで決裂してしまう。 しかし、小夜子は再び葵のもとを訪れ、散らかった葵の部屋を「1日で片付ける」 また二人で新しく関係を深めていく。 人に必要以上に深入りしないという暗黙のマナーが浸透しつつある現代人にとって、小夜子と葵の関係の変遷の中に、他人との繋がり方、関係の深め方に関するヒントがあるのではないかと思った。

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猫なんて!

猫なんて! 角田光代

総勢47名の作家による猫話 猫との距離感、間合いがそれぞれでおもしろい 犬派ですが、猫もいいなあ… なんて笑

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庭の桜、隣の犬

庭の桜、隣の犬 角田光代

ある年齢までは、自分の家が普通だと思って育つ。周りが見えて少しずつ、色々な家庭がある事を知る。結婚して何年か経つと、相手と自分の家庭との違いを知り、自分の生まれ育った家庭も客観的に見えてくる。それに伴い、驚いたり、失望したり、面倒くさいことが多々ある。 角田さんの小説を読むと、平然と生きている普通に見える人たちも、大なり小なり問題を抱えて生きていること再認識する。面倒くさいと思う人間関係も、一歩引いて見ようという気持ちにさせてくれる。 この小説では、大事件が起きるわけではない。しかし、さざ波のような出来事に対して登場人物たちが繰り広げる緊迫した雰囲気に、滑稽さと不気味さを感じながら、また共感も覚えながら面白く読んだ。

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学校の青空

学校の青空 角田光代

もっと今よりもっと若い頃、高校生とか10代の頃、命が軽かった気がする。でもそれは悪気があるわけじゃなくて無知ともまた違って、エネルギーばかり有り余ってそのままいつでも死んでしまえそうな感覚の中で生きているから仕方がなくて。そんなどうしようもない狭い世界の中で必死に生きる少女たちのお話。

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ひそやかな花園

ひそやかな花園 角田光代

とても良かった。毎年夏にあるキャンプが小さな子供達の記憶の中に染みていて、それをめぐる大人達が嫌な存在から読み進めるうちにどんどん理解できる様になる。

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福袋

福袋 角田光代

母の遺言もカリソメも面白かった。待ち時間にサクッと読み切ってもちょうどいい軽さの余韻の本だった。