野村宗弘の本

鉄工所にも花が咲く

鉄工所にも花が咲く 野村宗弘

ウチに帰らず会社で寝て暮らして働く男や、他人に怒りながらもサービス残業を黙々とこなす塗装職人のおばちゃん、会社を退職しても会社に来てしまう元工場長など、仕事の効率化から相当遠いところで働く人たちのマンガ。登場人物はたぶん皆仕事が人生の重要な部分にあるということ、そして不器用に見られても仕事は最後までやり遂げるという意志が強く伝わってくる。僕はこのマンガの面白さ、渋さはお酒やタバコの旨さみたいなところがあるのではないかと。内容に興味、又は実際に登場人物たちと同じような経験があればこのマンガを読める、色々思うことや感じることが出てくるのではと。

かけおちはスクーターに乗って 2

かけおちはスクーターに乗って 2 野村宗弘

野村さんのコマ割りが好きだ。シンプルかつ大胆なカットで、台詞や効果音さえなくても主人公たちの気持ちがすぐそこまで迫ってくる。息を止めながらおそるおそるページをめくる。緊張が達してる中、ボケを一発かまされ一瞬笑ってしまう。緊張と緩和がとても心地良い。そして野村さんの描く女性は最強だ。おそろしい…

満月エンドロール(上)

満月エンドロール(上) 野村宗弘

野村さんのこの納得いくようないかんような、妙な終止符の打ち方が結構好きです。白黒はっきりさせるのが良いってわけではないと思います。みんな、曖昧な部分があって、自分でも自分がわからなくて、そういう一言でいうと「複雑」なんだけど、それに執着されない物語の流れ方が好きです。