長嶋有の本

問いのない答え

問いのない答え 長嶋有

今日だからこそこの本を思い出した。 緩やかな文章が心地よく、ぼんやり思い出して読みたくなる。

79887820 f565 4157 afbd 20a48b6202a7046260cf 8ca7 41ce b129 5b25470b551561ad7aa2 f413 4dbd a993 d66df2311a9aE0e9bc31 8254 435d 820d dd59b2b3ffb67996973f 240d 4bae 8c3e d55d0bbb84908cfbd4c3 9206 47ae 965f 95f4dcfdda6438aecb1e ab6d 44a9 8407 9f126a093a21 12
三の隣は五号室

三の隣は五号室 長嶋有

形あるものは無くなるし人も移ろうもの。横浜北部にある第一藤岡荘の五号室に住む人々を1966年の新築から2016年まで50年の歳月をかけて俯瞰する連作群像劇。何気ない日常にふと湧き起こる感情の襞をとらえるのが上手い長嶋有の真骨頂がここでも発揮 「夕暮れ『科学忍者隊ガッチャマン』の再放送を夢中になってみている環太に梨を冷蔵庫から出してやりながら「おかあさんは『コンドルのジョー』が好きと言うと、途端に目を丸くされた。リーダーの「大鷲のケン」でなく、二番手のジョーなの?と疑問を呈されると思ったら環太の返答は「お母さん、誰かを好きになったりするの?だった。「そりゃあ、なるよ」本当に心から驚いた息子の顔をみて、文子は得意なような、寂しいような気持がした」P116~7 「夫が自分ではない誰かを好きかもしれないということが寂しいのではなかった。今こうして尋ねてみせたように「どこかの誰かを実は好き」ということを、自分は誰からも(実の息子からさえも)思い至って貰えないのだ。動かないカーテンの襞を見るのに飽きて目をきつく閉じる。男二人の寝息を意識しながら、自分は今、もしかして孤独なのではないかとうっすら思った。こんなに狭いところで大事な家族が二人も至近にいるのにだ。」 P117~18 実は長嶋作品のアニメ、漫画、ゲームの話が苦手。

B2eb070c 3690 46c4 882f 259051c4fefcAf23a43c de7a 4b77 a911 0b5446efba2fBba98bee dc8a 4928 b105 a6ee52d0ce9bA23738c5 d990 48c9 9943 3a2750f89f1fC4488e75 bce2 4e69 8e73 c9c66b6bf26c44e8a4e8 0245 4a26 8ce1 1885fc395341E200c20d cad6 4d17 8d18 63b710f41909 13
夕子ちゃんの近道

夕子ちゃんの近道 長嶋有

アンティークショップフラココ屋を中心に緩く淡々とした人達の話。穏やかに話が進んでいくのに、急に背中を押された気持ちになる。

C17e5ddf fd7c 4655 a028 d401a2587f8870760790 50f2 4960 b8a2 9ef7c86c1647151a20ec 11c6 4572 b74d 1715202fc241E200c20d cad6 4d17 8d18 63b710f41909
春のお辞儀

春のお辞儀 長嶋有

装丁が気持ちいい。 おまけも楽しい。 そして俳句を詠みたくなる。 読んでいてニヤッとしちゃう。

ねたあとに

ねたあとに 長嶋有

避暑地の山小屋でひと夏を過ごす。聞こえはいいけれど、ものがたりの舞台は虫が飛び交い、家は傾き、湿気が多い、暮らすのに多くのコツが必要で、便利とは程遠い。けれども、それが不満どころかそこで過ごす時間を誰もが楽しみにしています。 夜な夜な繰り広げられるオリジナリティ溢れる遊び、仲間に加わりたいな。特に「顔」をやってみたい。

F11603e6 7980 4853 ba71 c021c99f74caE3429d5e 1734 460e 8d95 f9e374d2854a9c353ffa f440 43b5 87c1 c839a3e1ea2248b99fc4 1465 467d 9ae1 cd5019b902b198fe97a3 3898 4734 8940 4617f6aa6860
小説の家

小説の家 柴崎友香

白地に白インクで印刷されたページ、読むのを邪魔しているかのように模様が踊りまくるページ、手書きが混じるページ、サイズの違うページ。読ませる気はあるのか?と問いたくなる。目次はそれぞれの作者による手書き。装幀は名久井直子さん、さすがである。持っているだけでも楽しい。まだ眺めているだけだが、読めるかどうかは不明。紙にもとことんこだわりありの逸品である。

電化製品列伝

電化製品列伝 長嶋有

電化製品という、現代生活に欠かせない物たち。小説の中に登場するそれの、半端ない人間くささと存在感あふれる描写に、半ばあきれるやら、驚くやら。。 諸行無常、栄枯盛衰は世の習い。 レーザーディスクの章では、そこはかとない哀しみと郷愁を感じてしまいました。

猛スピードで母は

猛スピードで母は 長嶋有

評価★★★★★ しつこくないあっさりとした筆はこびに、さっと読み終えられる短編集。 どの物語にもこざっぱりとした飾り気の無い女性が登場し、筆者は敢えて登場人物の気持ちなどを記載していないため、読者が登場人物の気持ちなどを自由に想像できるのが面白い。

340d0e7d 6228 472f bea0 b932de23bc4eIcon user placeholder151a20ec 11c6 4572 b74d 1715202fc241Dcfa85d7 63bc 49c4 9922 b2430a161c34A23738c5 d990 48c9 9943 3a2750f89f1f412123e2 c4e2 4846 927b 6b68548f58f40ada707e 6fcc 44b1 b9ea f3355d25921d 11
ねたあとに

ねたあとに 長嶋有

文庫版のジャケの方が好きなのでコチラを。長嶋有さんは「言葉」にすごく意識的ダナー。と思うのです。高野文子さんの書く見取り図にもわくわく(ミステリ好き)。

泣かない女はいない

泣かない女はいない 長嶋有

「ご本、出しときますね?」に長嶋有さんが出演したとき、「泣かない女はいない」の帯の推薦文を、キリンジの堀込高樹さんに書いてもらったエピソードを喋っていて、それで気になって読んでみました。 なんだろう、表題作は、淡いブルーな雰囲気で(小説だから、色があるわけじゃないんですけど)、淡々と進むお話しで、映画で言うと、単館上映系の邦画、みたいな感じの小説でした。 もう1作の「センスなし」も、表題作と同じく、淡々と進むお話しなんですが、こちらは、家を出て行った旦那が延滞していたAVを、主人公である妻が、ビデオ・レンタルに返しに行くといった、珍しい設定のお話しでした。

D3e4c275 4ddb 4e6d 82d6 df5fe724e79e38aecb1e ab6d 44a9 8407 9f126a093a21F3601f1f 4e78 481d bd0e d70ba7f760bb