セサル・アイラの本

文学ムック たべるのがおそい vol.3

文学ムック たべるのがおそい vol.3 小川洋子

今号で真っ先に読んだのは、セサル・アイラの『ピカソ』 牛乳瓶から出てきた妖精に「ピカソになるのとピカソを手に入れるのと、どちらにするか」と訊ねられていろいろ考えたあげく……というお話。面白い。どうにもならないことを考えて(妄想して)いるうちに1日があっという間に過ぎてしまうタイプの人はハマると思う。

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文学会議

文学会議 セサル・アイラ

世界征服を企む作家兼マッドサイエンティストが文学の国際会議に出席して沸き起こる騒動を描いた表題作と、パンク少女が巻き起こす愛とスプラッターの中編2編。アルゼンチンの作家らしいが、作家自身が登場する表題作のなんとも人を食った語り口と、冷静に叙述される次の作品とのギャップを埋めているのは底に流れる黒いユーモア。 おちょくられているのか尊敬されているのかわからないが、作中に本物の天才として登場するコルタサルがいうには2020年には作者はノーベル文学賞を獲るのだそうな。おちょくりの意趣返しにも見えながら、この黒いユーモアがノーベル賞になるのもとても楽しそうだ。

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わたしの物語

わたしの物語 セサル・アイラ

これも旅のお供にした1冊。薄くて軽いからと選んだけれど、うーん中身は凄かった。 冒頭、「わたしがどのように修道女になったか」の物語ですという宣言で始まり、6歳で初めて食べたアイスクリームの思い出へと続きます。だからてっきり少女の成長物語かと思いきや、何度も、えっ?えっ?となり、それがまたなんともいえない快感なんです。しかもこの「少女」は上品な語り口で鋭いことを言います。

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