谷崎潤一郎の本

教科書で読む名作 陰翳礼讃・刺青ほか

教科書で読む名作 陰翳礼讃・刺青ほか 谷崎潤一郎

近代の代表的な作家である、谷崎潤一郎氏の作品が数篇収録された一冊。 「陰翳礼讃」は日本文化、日本人が持つ「陰翳」を取り上げ、谷崎独特の感性で「日本の伝統」について述べている。一見、懐古主義且つ国粋主義とも取れる主張が並ぶが、「伝統」と久しくかけ離れてしまった現代、谷崎のように「日本らしさ」を考えることもまた必要だと感じた。

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女体についての八篇 晩菊

女体についての八篇 晩菊 太宰治

太宰治、岡本かの子、谷崎潤一郎、林芙美子、芥川龍之介、石川淳、森茉莉、有吉佐和子の短編に安野モヨコさんの挿絵。豪華。 安野さんの描く女性の身体の曲線が本当に好きだ。 https://cakes.mu/posts/12785

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陰翳礼讃・文章読本

陰翳礼讃・文章読本 谷崎潤一郎

表題の2作の他、「厠のいろいろ」、「文房具漫談」、「岡本にて」収録。分量の半分以上が「文章読本」となっている。様々な作品を引用しながら、文章というものを解剖するように明晰に分析して「文章とは何か」を述べている、その文章自体が細やかながら明快なのは流石としか言いようがない。一番印象に残っている引用作品は志賀直哉「城の崎にて」だが、その分析も読んでいて楽しい。そして「陰翳礼讃」、他の随筆からも伺える谷崎潤一郎の美意識が短い文量に詰まっている。「まあどう云う工合になるか、試しに電燈を消してみることだ」という締めの一文が格好良すぎる。

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細雪

細雪 谷崎潤一郎

純文学と言われて身構えてしまうような私にもこの作品は入りやすく、なんとも言えない情緒感に浸る事ができました。今では味わう事のできない時代感をこの本で味わってください。

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痴人の愛

痴人の愛 谷崎潤一郎

谷崎を読み始めて4冊目。ついに長編に挑戦。なかなかにしんどかった。読み終わっても、ナオミの本性がまだわからないままである。彼女はどうして譲治だけ誘惑し続けたのか。単なる金ヅルとして純粋に貶めたのか。譲治の堕ちる様、自分にひれ伏す様に堪らなく興奮したのか。それとも他の理由があったのか。俺は3つ目の可能性を感じずにはいられない。そして谷崎のエロスに対する姿勢は尊敬に値するほど価値のあるものだと思った。読み終わってもっと他の作品を読みたくさせる、素晴らしい文章だった。 ………という文学的意見はさておき、表紙のこじはるのエロさな。もう堪りませんわ。これがナオミかと言われたら違うだろうが、こんな女性に誘惑されたらまずノらない手は、ない。

痴人の愛

痴人の愛 谷崎潤一郎

惚れたもん負け、をここまで突きつけられるの物哀しくもなりつつも、抗い難い恋慕情愛に縛られるとこうなっちまうよなぁ、というのがありありと。

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鍵・瘋癲老人日記

鍵・瘋癲老人日記 谷崎潤一郎

これを官能小説だと言う人の気持ちも解る。それくらい官能的な作品。しかし、ここまで精密に画策された物語と、夫婦各々が《隠れて記す日記》をお互いに盗み見る事で夫婦の会話が行われる《陰険さ》と、その中に確かに《日本の美》が内包している作品というのは稀である。 ミステリーの要素も多くあり、江戸川乱歩に影響を与えたのも頷ける。表現方法、心的描写が何とも素晴らしい。ストーリー自体がとにかく面白い。 谷崎潤一郎、私のとても大好きな日本紳士であり、共鳴させられる変態です。

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谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 谷崎潤一郎

谷崎潤一郎の作品からマゾヒズム性が現れている6本の作品を収録。 - 少年、幇間、麒麟、魔術師、一と房の髪、日本に於けるクリップン事件。 - とても楽しめたのは最初の少年と幇間。 - 「少年」は、いじめられっ子の同級生、信一に家に遊びに来るように誘われる。行ってみると何といじめられっ子の信一が、ガキ大将の仙吉や姉の光子を家来のようにして、犬の真似をさせたり、足を舐めさせたり、顔を踏んだりするごっこ遊びをしていて、主人公はその妖しい遊びに誘われ… - というものなのですが、これが面白い。性行為というものを知る前の、性的な雰囲気のするごっこ遊びというのは妙にエロく、時としてとんでもない方に進み、その後の性癖を決定づけることもあるだろう。 - 実際にやったことがあるかどうかは別にしても<お医者さんごっこ>などはその最たる例だろう。 - この小説のラストで主人公は蝋燭で顔を塗り固められ、瞼も口も開かなくなって、ピアノの音色を聞かせられるシーンがあるのだけれど、ドチャクソエロかった。 - 幇間は好きな女の子に「ウソ告」をされて嘲笑の対象になるけど、それでも嬉しく思ってしまい怒れない悲しい男の性が描かれている。 - 谷崎の女性崇拝は、その崇拝する「女性」との<隔たりの深さ>こそが重要だったのではないかと思う。 - 「痴人の愛」でもそうだったけれど、自分が好意を寄せる女性にどうやっても振り向いてもらえず、邪険にされ粗雑に扱われても、それでもその女性のことが好きで好きで仕方がない、という精神性に興奮していたのではないだろうか、と思う。 - 簡単に手に入る異性よりなかなか振り向いてもらえないからこそ、恋の炎が燃えるというのは程度の差こそあれ男女問わずありがちなことなのではないだろうか、なーんてね。

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猫なんて!

猫なんて! 角田光代

総勢47名の作家による猫話 猫との距離感、間合いがそれぞれでおもしろい 犬派ですが、猫もいいなあ… なんて笑

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春琴抄

春琴抄 谷崎潤一郎

私にとって、初の谷崎さんの作品。 一言で言うならカナリスキ。 耽美的の意味がこの作品を読んで理解できた。 そしてもっと耽美派の作品を読もうと思った。 物語ではないけれど逆によく春琴の事が解る。 構成がとっても面白いな。

(016)妖

(016)妖 坂口安吾

谷崎潤一郎の『秘密』は僅か数十頁の短編だが、耽美な非日常の世界にどっぷり浸ることができる名作だ。 秘密を持つということの妖しい魅力に取り憑かれた男は、夜な夜な白粉を塗りたくり女の姿となって街に繰り出す。 「…鏡に映して凝視して居ると、廃頽した快感が古い葡萄酒の酔いのように魂をそそった」 秘密は秘密のままにしてこそミステリアスな魅力があるのであって、それが暴かれると同時にその魔力は失われてしまうのではないだろうか。

細雪 (中)

細雪 (中) 谷崎潤一郎

この中巻の有名な水害の描写は、恐らく谷崎とその家族友人達が自身が味わったであろう恐怖がリアルで、流石に穏やかに読めなかったな。。

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刺青・秘密

刺青・秘密 谷崎潤一郎

まだ刺青しか読んでないけど、凄い。10数ページの物語の中に好きなものが全て詰まっていた。

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陰翳礼讃

陰翳礼讃 谷崎潤一郎

あえて薄暗い中で、用を足したり、湯船に浸かってみたり、そういうのは日本人ゆえの感覚なんだろか。陰翳を愛する、奥ゆかしき日本です。