金井美恵子の本

快適生活研究

快適生活研究 金井美恵子

雑誌トリッパー連載時より気になっていた金井さんの最新作です!これが読める幸せ! 時々気になる特集をトリッパーがやっていても金井さんの所を読まない様にするの大変(ホントはちょっと読んでしまう事もあって、後で後悔したりしました)でした。 今回と今までの金井さんの作品の1番の違いは連作であるという事です。 もちろん、いつも通りにこれまでの作品に出ていた登場人物(桃子や花子や小説家のおばさん、勉に桜子)が出てきます、それも新たなキャラクターと都合良く絡まって細かい編み目のタペストリーを形成しています。 もちろん今までの目白4部作を知らなくても読めるとは思いますが、面白さは半減してしまいます。 是非、目白4部作(『文章教室』、『タマや』、『小春日和』、『道化師の恋』の4作)とその続編『彼女(たち)について私の知ってるニ、三の事柄』を読んでからをオススメします! 独特の文章を使っての(私はいつも金井さんの独特のセンテンスは思考に似ていると思ってます)鋭く、細やかな観察眼とそれをそれぞれの登場人物から見た変わった切り口で語ってみたり、普段は感じない世間の低俗感覚をあからさまにあらわしてみたり(まさしく「裸の大様」みたいに素直に事実を指摘してみて)、それがいかに滑稽な事かを気づかされたりします。 そのときの事もまた近々ご報告出来たらと思います。 2006年 10月

猫なんて!

猫なんて! 角田光代

総勢47名の作家による猫話 猫との距離感、間合いがそれぞれでおもしろい 犬派ですが、猫もいいなあ… なんて笑

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愛の生活・森のメリュジーヌ

愛の生活・森のメリュジーヌ 金井美恵子

初めて読んだときはかなりの衝撃を受けました。しつこくて綿密な文章が、なぜか心地よく流れてゆくというアンバランスなのにバランスがとれているような「不思議な感触」を感じ取りました。 金井先生の作風や文学的背景などはここであっさりと簡単に語れるようなものではないのでスルーしますが、この短編集には、おそらくは「ポストモダン」という言葉でくくられるものの中で、日本においては「バイブル」「最高峰」といっても過言ではない程の作品がズラリと並んでいます。 「愛の生活」「森のメリュジーヌ」「兎」「アカシア騎士団」「プラトン的恋愛」など初期の代表作10作がもれなく入っており、初めて読むなら絶対コレ!といっても良い内容です。(個人的には「兎」が1番のお気に入りです。) この短編集を押さえた後に、初長篇の「岸辺のない海」や女流文学賞受賞作「タマや」、そして目白4部作、はたまた辛口のエッセイなどにも進んでみてはいかかでしょうか。 金井文学は、時と共に変化して行きますので、できれば順に軌跡をたどって読んだ方がより深く堪能出来るのではないかと思います。 今読んでもなお新鮮で、斬新にすら感じてしまう当時のポストモダンの息吹が詰まった傑作短編集だと思います。

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目白雑録〈2〉―ひびのあれこれ

目白雑録〈2〉―ひびのあれこれ 金井美恵子

金井さんの書かれる小説はセンテンスの長いのが特徴(もちろん他にもいっぱいありますけど、文章が読めるならば誰でもが分かる特徴の事)ですけど、これって頭の中で物事を考えているときの思考にそっくりで私ははまってしまったのですが、エッセイもまた凄いです。 切れ味鋭すぎる批評と言葉の選び方が絶妙です、鋭すぎてなかなか好きとカミングアウトしにくい(特に男の場合、金井さんは「男」には興味がないと、公言しておられます)作家です。 今回は2004年5月から2006年4月までの連載で、この約2年間を時事ネタをちょっぴり含みながらも、ほとんどは関係の無い飼い猫トラー(もう16才になるけど喧嘩もまだする老猫)や映画(ゴダールや成瀬巳喜男とか)やサッカー(どうもFCバルセロナがお好きで、チェルシーのえげつない勝利至上主義は嫌いみたいで、ロナウジーニョとアンリのファン)の話しです。 ほんとに鋭い批評性とその鋭さを自分にも向ける潔さとか、いろいろあるのですがとにかく一読をおすすめします。 特にやって欲しかったのは、自分のことをセクシーだと信じて(思ってるのではなく、信じて いるが笑える)いる男を南伸坊が「ホンニン」になってもらって写真を撮り、金井さんが文章を書く という連載です、(ちなみに記念すべき弟1回はラムズフェルドの予定)絶対評判の企画だと思うんですけど。 2006年 7月