町田康の本

記憶の盆おどり

記憶の盆おどり 町田康

読みやすい文調でした。 短編なのですぐに読み切れます。 作者のリアルな日常の話かもしれません。

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壊色

壊色 町田康

パンクロッカーで芥川賞作家の詩集。童謡の町田さんの新しい解釈は衝撃だった。言葉遊びを教えてもらえると思います。

関東戎夷焼煮袋

関東戎夷焼煮袋 町田康

大阪を出てうん十年、自分はすっかり関東の人間になってしまったのか? 東京で食べたうどんの汁の色に愕然とした大阪人はどこに行ってしまったのか? 大阪人のアイデンティティを取り戻すにはどないすればええんや? 大阪のソウルフードを自ら作り、あるいは買い、そして食す。それこそが解決や!と意気込んではみたものの。 『ギケイキ』ほどの衝撃はなかったが、ついと読み進められるうどんのようなあっさり感と、独特の言語感覚がごっちゃになったお好み焼きみたいなコテコテ感が混じるのはいつもの町田節ではある。

珍妙な峠

珍妙な峠 町田康

金。大事な大事なものではある。銭ゲバ的な話でもあるが金に執着してるわけじゃなくてそれを使っての消費に執着してるのだろうか。異世界なんだか実は隣町なんだかよく分からない珍妙な峠に迷い込んで金と消費の迷妄の中で独白し続ける俺。さまよい出た先にあった峠から元の街に戻るには激流走る深い谷を越えねばならないはずが、峠からよろぼい出てみれば元の街。謎の送金で金持ちとまではいかないにしても日々のたつきは立ち、果ては家まで買えたものの…。町田康の文体は合わない人には徹底的に合わないのだろうが、今回の炸裂っぷりもなかなかのもの。個人的にはケッサクだが、それ以上に「俺」の意識の流れが描かれているのではないかなと思われた。ストーリー自体は時系列的に流れて行くのだが、「俺」の独白は一筋縄ではいかずあっちこっちを行き来して変幻自在。巻末のどんでん返しもそれを思わせる。 泳ぎ切れ!

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猫なんて!

猫なんて! 角田光代

総勢47名の作家による猫話 猫との距離感、間合いがそれぞれでおもしろい 犬派ですが、猫もいいなあ… なんて笑

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ギケイキ2 奈落への飛翔

ギケイキ2 奈落への飛翔 町田康

『義経記』を現代の若者っぽいノリノリな文体でアレンジした『ギケイキ』の第二巻。頼朝との対面の場面から始まり、頼朝から狙われて吉野に向かう場面までが描かれる。 まず、平家に反旗を翻そうとする場面から、わずか1ページほどで平家が滅亡してしまう超スピードな展開に驚いた(どうやら義経記もそんな感じらしいが)。 古典では服装がやたら詳細に描写されるが、その辺りのアレンジが絶妙。 「インナーは真っ白な直垂。ホワイトをベースにイエローの文様を染め出したレザーでステッチした鎧。兜はあえてかぶらずハットをかぶって、弓も塗っていないホワイトの弓。それは佐藤のような単にシンプルで簡略なコーデではなく、計算され尽くした引き算の美学だった」 相変わらず楽しく読めたが、第三巻はいつ出るのだろうか。

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湖畔の愛

湖畔の愛 町田康

恋愛小説では、ないかもしれない。 舞台のお笑い劇場を見ている感じ。 自分の読む間が面白くないと、笑えないかなぁ。

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〆切本2

〆切本2 森鷗外

作家の〆切と家族との係わりなど、前回とはまた違った切り口で面白かったです。子母澤寛の文章に猿出てくるの、なんかの比喩かと思ったらほんとに猿飼ってた

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ベスト・エッセイ2017

ベスト・エッセイ2017 角田光代

佐藤究さんの「勝負師のスパイス」というエッセイが面白すぎる。若い頃、通い詰めていたカレー屋の味を再現しようと、S&Bディナーカレーに様々なスパイスを加え、試行錯誤する話なのだが、結末が衝撃的。たった2ページちょっとの文章だが、その虜になり、何度も読み返してしまった。

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ホサナ

ホサナ 町田康

ホサナとはヘブライ語でどうか助けてくださいってことらしいが、聖書には歓喜の叫びの言葉として載ってるそうな。 やたら顔の広い女に誘われ、犬を連れてバーベキューに行った私。しかしバーベキューは散々なものだったばかりか謎の光による惨劇に見舞われ、私は後日真のバーベキューを行うことを決意するも…。 作品が多くて順序がわからないが『リフォームの爆発』や『珍妙な峠』のように理不尽な知人隣人に、現世と寸分違わぬように見えながらも わずかにズレた平行世界をめぐるはちゃめちゃぶりに加え、もしかしたらここは平行世界ではなく現世では?と思わせる陰謀というか計画とそれを打ち破ろうとする勢力などが絡み合う。 かなり分厚いけども読み出したら一気読み。 あの文体は健在だけども少し抑えた感じというか端正さが目立つというか、『ギケイキ』のような古典のパロディでこそ活きてくるあのべらぼうな筆致に比べれば随分と喉ごしに違和感があるようにも思われたが、それは一つの仕掛けのようにも思われる。例えば石川淳にさらっと触れてたりするあたり(「マルスの歌」だなんて渋すぎる!)、もっと深読みの楽しみがあるのかも知れない。そんな高等な読者でないのは残念だが。

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12星座小説集

12星座小説集 橋本治

蠍座、B型、女、(長女)。 この共通点がある人とは、会ってその日に何とも言えない通ずるものがあって、しばらく連絡をとっていなくても、急に思い出して無性に会いたくて話したくて堪らなくなることが多い。私の場合。厄介者同士か。 単に産まれた日によって分けられる星座、だけれど、人間も動物で、星か宇宙かなにかそんな壮大なものの影響は確実にあると思う。 それぞれの星座にまつわる物語を、自分の生まれの星の作家が綴るアンソロジー。姫野カオルコが乙女座、と知っては〜ん、さすが、裏切らない、と唸ってしまった。 ちなみに、蠍座の物語、書き出しがすごく好き。

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フォトグラフール

フォトグラフール 町田康

「私は身の毛がよだつほど嘘が嫌いである」という一行目から嘘をかましてくる写真大喜利の一冊。 写真を見て妄想したことを書き連ねているだけなのだが、流暢に語られる嘘の数々は笑いを誘う。適当にふざけているようでいて、リズム感を大切にした少々古風な文体は流石、町田康である。

ずるずる、ラーメン

ずるずる、ラーメン 椎名誠

ラーメンに関する随筆集。 以前読んだ「ずっしり、あんこ」に比べ、感動的な話もなく、どうでも良いような内容ばかりだけど、楽しく読める。 読んだ後の頭の中は完全にラーメン。早くラーメンを食べたい!

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