げみの本

隣の席の佐藤さん

隣の席の佐藤さん 森崎緩

この摩訶不思議な時間にたった一冊だけ 手にとって読み終わることができました きっと特別な時間の特別な時期に特別な感情で 読んだから忘れない一冊なるんでしょう きっとこの本を再び手に取る時に 色んな思い出が巡り巡ってくるんでしょう 佐藤さんへの恋文書、ひたすらに愛を募った 本のような日記のような、ラブレターでした 登場人物はもうほぼ山口くんと佐藤さんだけ 友達視点も少しだけ入ってくる章もあるけど 潔いくらい2人の距離感を一緒の歩幅で 歩いて行くかのような、もどかしい物語でした 「恋」って文字をそのまま本にしたような 淡くて、不確かで、ぼんやりした世界は 高校生という時期には珍しくはなく 大人になった今、とても貴重なものだと知ります 僕のこの気持ちは恋なんだろうか、なんだろうか って思うことって歳を重ねるごとに疑問があって 環境も経験も方法も選択も増えていくばっかりです そんな中での2人の恋は今の自分が読むにしては あまりに簡単で安心で健全で当然なんですよね もう、つべこべ言わずに背中を押すというより あーだこーだ言ってないで背中を叩きたくなります そんな真っさらで傷一つないこの本を読んで 自分の気持ちを探ることもあったかもしれません ちょっとだけ素直に、後先の事を考えずに 今、目の前の感情を大事に大切にしていくこと 不安になって、何にもわからなくなるようなら それは本当じゃないってことかもしれないから 真っ直ぐな気持ちで伝えたい、ただそれだけです 穏やかながらに、大人っぽくなく、迷いなく 自分の本当を確かめてあげるんだって思ったのです

万国菓子舗 お気に召すまま3

万国菓子舗 お気に召すまま3 溝口智子

世界中のどんなお菓子も作れる店主が、困っている人をお菓子作りで救うお話。 お菓子の紹介がメインに感じた1巻よりもストーリー重視になっていて、物語としてすっきりと読めました。今まで知らなかったお菓子に出会えたり、その由来を知ることができて、とてもわくわくします。 「もう一度、あの日のシュトーレンを」と「誰も知らない二人のお茶会」が好きです。

023f810b 8a17 4ff8 a98c 5535a201dd73Ecc9c7f3 65a4 449d 977a 76162a9b479433440575 23bc 4435 9aa8 827ed0224bf3
さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex) 九頭竜正志

ゆるゆるとしたテンポで描かれる無為な日常と、そこそこにキャラクタライズされている登場人物という、文体も設定もゆるやかなお話。 そんな特徴がなく特徴的な文章なので楽しくさらっと読めるが、最後のトリックはこじつけ感が…作者の今後に期待。

0ae2bf21 c751 4f74 9e65 32db1526008b6cbeb401 43bf 48fd 8398 7544f51084d038b402f6 b97b 4604 bb72 36e782b286ca
げみ作品集

げみ作品集 げみ

背景とか水の表し方とか繊細でキレイの一言。特に雨の絵が本当に素敵。どことなくすべての作品にセンチメンタルな雰囲気が漂う。作品は、文庫本の表紙の作品も多いので、一つ一つ何か今から物語が始まりそうな作品だなあと思います。