J.D. サリンジャーの本

九つの物語

九つの物語 J.D. サリンジャー

短編集。この本に登場してくる最初の話が後に書かれた「ライ麦畑〜」のベースになっているらしいです

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 J.D. サリンジャー

死んでしまった人に対して、残された人は何が出来るんだろうか? 懸命にシーモアの物語を綴ろうとしているバディ。 けれど、二人の世界には誰も立ち入ることはできない。 読者であるぼくたちに出来ることは、バディを通じて謎めいたシーモアの幻想をみるだけだ。 神童だったシーモア。 日本と中国の詩に傾倒したシーモア。 結婚式に現れないシーモア。 バディが、フラニーが、ゾーイが、ブーブーがそれぞれにシーモアの死を受け止めている。 まったく、バナナフィッシュにうってつけの日に こめかみを打ち抜くような洒落た男は、彼以外に現れないんだろうな。 だからこそ一度でいいから会ってみたい。 不思議な魅力を感じたい。 もう書かれることのないグラース家の物語に思いを馳せて、急いで。急いで。ゆっくりと。

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キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ J.D. サリンジャー

ホールデンは”the catcher in the rye”になりたいという。彼方の世界に行ってしまいそうな時、此方の世界に引き止めてくれる人…と私は理解しました。ホールデンにとってはそれは妹のフィービー。彼女がいて良かった。私も誰かのそういう人でありたいな。 思春期の時には世界を共有できる誰かが絶対必要なんですよね。 私は大学生のころ、このお話が読み続けられず、大人になってようやく読み終えることが出来ました。思春期の苦しみを言語化しすぎてて、読むのが苦しかったのかも。

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