吉村昭の本

履歴書代わりに

履歴書代わりに 吉村昭

敬愛する吉村昭。 彼のエッセイを読めすぎて、もはや既視感しかないけど、それでもやっぱり好き。 終盤に載っていた青春〜の話は、淡々としていてそれでいて氏の死生観が表れているところが素晴らしかった。

碇星

碇星 吉村昭

最近吉村昭氏の本を読んでいる。生麦事件に次いでこれ

〆切本2

〆切本2 森鷗外

作家の〆切と家族との係わりなど、前回とはまた違った切り口で面白かったです。子母澤寛の文章に猿出てくるの、なんかの比喩かと思ったらほんとに猿飼ってた

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東京の戦争

東京の戦争 吉村昭

大空襲の夜が明けはじめ、まだ炎の上がる街の崖下に、山手線の列車がいつも通り動き出す。失った我が町の生き残りに会えたような嬉しさ、日本の社会の律儀さへの感嘆とともに、他ならぬその社会が帰結した戦争への省察。時代も地域も全然違うけど、自分にとっての我が町東京を一番良く描いたエッセイはともし聞かれたら、私はこの本を挙げる。

戦艦武蔵ノート

戦艦武蔵ノート 吉村昭

大衆のすさまじいエネルギーとそれによってもたらされる戦争の虚しさひいては人間の虚しさを描いた傑作「戦艦武蔵」その愚直なまでの制作過程と調査の日々、著者の脳内皮質奥深くまで覗いたような気になる。 「いろいろ調べてみたんだが、この日本で実際に和平運動を行っていたのは、わずかな人数だったらしい。むろんそれだけではなかっただろうけど。俺が運動に加わっていたとき、憲兵や警官と同じくらい恐れていたのは、実は隣近所にいる平凡な市民だった。それなのに戦争が終わったとたん、数十万人もの人間が出てきて今さらのように戦争反対永久平和をとなえて気勢をあげるなんて、そんな馬鹿げたことがあるか。人間なんて信用できないものだと、おれはつくづく思ったのさ」P.9~10

事物はじまりの物語

事物はじまりの物語 吉村昭

友人に薦められて読んでみました。 石鹸、アイスクリーム、マッチ等、日本人が初めて使った、食べた、作った時の話を紹介した本。 なるほど、と思うと同時に、幕末〜明治の人々が西洋の文明を何とかして取り入れようとした努力が伝わりました。

事物はじまりの物語

事物はじまりの物語 吉村昭

13のものの事始めをまとめた本。 ひとつひとつが短いので、30分程で読み終わった。 国旗のはじまりが勉強になりました。

ニコライ遭難

ニコライ遭難 吉村昭

司馬遼太郎の作品は印象的な書き出しが多いと思いますが、一番好きなのは「坂の上の雲」です。 「まことに小さな国が開化期を迎えようとしている」 明治維新後のちっぽけな日本が近代的国家として歩み始めた時代を、この短い文章は簡潔に表現しています。 吉村昭さんが描く「ニコライ遭難」は、この時代、明治24年に起きた大津事件に戦慄する日本人の姿です。大津事件は車夫がロシアの皇太子ニコライに軽傷を負わせた事件。圧倒的な軍事力をもって極東進出を目論むロシアに対して日本は「七五三のお祝いに軍服を着た幼児」。事件をきっかけに天皇を始め日本中が震撼します。当時の刑法では犯人津田三蔵は懲役刑。しかし、武力報復を恐れる政府有力者は処刑を主張。対して、司法関係者は公正に津田を裁こうと政府に挑みます。この小説の最大の読みどころは、近代的法治国家の将来を見つめた司法対政府の手に汗握るギリギリの戦いです。この事件により、日本の三権分立の意識は高まったといいます。 それと、この小説の魅力は前半のニコライへの歓待の風景。長崎、京都、大津と日本の威信を賭けて歓待する官民の姿が詳細に活き活きと描かれます。特に、ロシア帝国最後の皇帝となるニコライが入墨を自らに彫らせたり、番傘に興味を示したりと人間らしい愛嬌を持っていたことは意外でした。 他にも、津田の死の真相、ニコライを助けたことにより多額の賞金を得た2人の車夫の運命、西郷隆盛生存説など読みどころはたくさんありますが、この小説の最大の魅力は、大津事件の歴史的重大性と開化期の日本人の特性が理解できることです。 久しぶりの★★★★★。是非、是非、お読みください。

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関東大震災

関東大震災 吉村昭

仕事でつい忘れてしまいますが、本日は防災の日。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに教訓も活かしていかねばと思います。天災も怖いけどヒトも怖い。

プリズンの満月

プリズンの満月 吉村昭

実在した森田石蔵という元刑務官の話や、彼が作ったという年表をもとにして書かれた小説。完全にフィクション。 ドラマのような感動や、物語の起伏はない。むしろ時間軸場所軸が前触れなく変わるから、吉村昭に慣れない人には読みづらい印象。 それでもやはり、あとがきにも書かれていたけど「共苦」の感情を作品の基底においてあるところが、日本人たる自分の心を揺さぶる。 戦争責任なんて、個人はおろか、国単位で考えてももしかしたら存在しないんじゃないかと思った。

味を追う旅

味を追う旅 吉村昭

吉村昭が全国を旅してまわった食べ歩き紀行文。その地でしか食べられない逸品からお店選びの極意まで、控えめでありながら筋の通った氏の作風との共通することも多い。その中の一篇「長崎半島でフグとカマボコ」半島ならではの異国感とカマボコの製造過程が楽しい。 「それは、一般の人の口に入る機会はなく、カステラの製造所内に入ることを許された者しか食べられぬ由であった」p24 「これは、カステラの耳とはちがいますが、実際はこれが一番うまいのです」p27 吉村昭文体は健在。

長英逃亡〈下〉

長英逃亡〈下〉 吉村昭

江戸時代末期の蘭学者(江戸時代は鎖国制度があったため外国のモノとしては長崎の出島でオランダと中国以外の交易は無かった為に洋学としてはオランダ語しかなく、その勉強をした者を『蘭学者』と呼びます。普通の方は知ってる、学校で習った事実みたいですが私は理系だったし、歴史に30歳ぐらいまで全く知識と興味が無かったモノで。)高野 長英の話しです。 歴史小説は基本的にその場を見た人はいません、事実であろう資料をもとに作者が想い描いたあくまでも小説です。 それにもかかわらず、この吉村さんの描く高野 長英は魅力的人物です。若くして故郷を離れて、親族に不義理を重ねて、またその事を軽く流してみたり、勉学に才能があり、またその事を鼻にかけたり、とワガママで身勝手な側面を持ちながらも、知識を身につけた為に自国の置かれている状況を憂いて、例え牢屋の中にいる身分であってかまわないから洋書を和解(和訳する事を昔は和解《ワゲ》と言うそうです、これも私は最近知った)させてくれと頼んでみたり。矛盾に満ちているようで人間味を感じさせる人物です。その長英の牢屋への入牢から脱獄を経て死までの逃走を追う小説です。 長英の人物としての魅力があり、またその時代における不条理にめげない信念を持った姿が良かったです。そしてそれにもまして、その逃亡する長英を助ける数多くの私意の人達が魅力あふれています。長英を助ける事はすなわち自分の身を危険にさらす事で、その危険は非常に大きく、また、取り返しの付かない事なのに、助ける人達。その人達の葛藤と想いが良かった。 しかし、私がもし全くの知識も興味も歴史に対して持っていなかった頃なら、きっと難しくて読めなかったと思います。 私が歴史に興味を持ったキッカケは三谷幸喜さんです。三谷さんのドラマ「古畑任三郎」が面白かったからいろいろ観る様になって、彼が歴史ギャグマンガ「風雲児たち」を強く勧めているのを何かで読んでから探して読みました、「風雲児たち」。 ハマリマシタ。これを読んでなかったら今までと同じく歴史に全く興味なかったと思います。おかげで今では歴史小説まで少し読む様になりました。 「風雲児たち」を読んでみて、気になった人物がこの高野長英と江川太郎左衛門英龍です。 「長英逃亡」読んで良かったです。「風雲児たち」が面白かった人達にはオススメです。 2006年 12月

アメリカ彦蔵

アメリカ彦蔵 吉村昭

江戸時代末期、漂流の果てアメリカに渡ったジョセフ・ヒコの波乱の生涯を描く。

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ずるずる、ラーメン

ずるずる、ラーメン 椎名誠

ラーメンに関する随筆集。 以前読んだ「ずっしり、あんこ」に比べ、感動的な話もなく、どうでも良いような内容ばかりだけど、楽しく読める。 読んだ後の頭の中は完全にラーメン。早くラーメンを食べたい!

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味を訪ねて

味を訪ねて 吉村昭

食についてのエッセイをまとめたもの。 吉村昭を読みすぎて、既読のエッセイもちらほら。 長崎、札幌、宇和島の店が多い中、故郷の徳島の蕎麦が褒められていたことに驚いた。あまり蕎麦は食べない風土なはず… お酒や外食だけでなく、今でいうお取り寄せについても書かれているけれど、高価過ぎるものは好きじゃないところも好感度高い。 吉村昭の考え方そのものが、やっぱり好きだ。

三陸海岸大津波

三陸海岸大津波 吉村昭

大地震と大津波ってこんなに繰り返されてきてるなんて。。 海の近く住んでの被災は自己責任。

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冬の鷹

冬の鷹 吉村昭

『解体新書』の舞台裏を、吉村昭がいつものごとく、緻密な取材のもと描いた作品。 『解体新書』=杉田玄白と前野良沢ら、と学生時代に習った記憶。 杉田玄白メインなイメージ。 それを根底から覆してくれた作品。 杉田玄白の明るさや要領の良さと、前野良沢の生真面目さや頑固っぷりが、一貫して描かれていたから、年を重ねるごとのその対比が読みやすかった。 平賀源内などの当時の彼らを取り巻く人々についても、仔細に描かれているのはさすが。

破獄

破獄 吉村昭

連続脱獄犯の人生 実在した連続脱獄犯のモデルがいる 戦中戦後の話 その辺りの時代物が好きな人にもオヌヌメ

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