米澤穂信の本

巴里マカロンの謎

巴里マカロンの謎 米澤穂信

11年ぶりの小市民シリーズ新作。読んでいくと「あっ、これこれ!」と思い出してくる感じがした。 甘いものが好きでハッキリと物を言う小山内さんと、達観した観察眼を持つ小鳩くん。ごく自然に、探偵のように謎をといていってしまう彼らは、周囲を気にしてからかごくふつうの"小市民"を目指している。 明らかに独特な視点を持つ彼らの独白は、くすっと笑ってしまうような"ナナメ上"感があって心地よい。 いつ出るかわからない、でもずーっとたしかに覚えている。書店で見かけたらまっさきに手に取る。そんなシリーズに出会えてよかった。

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本と鍵の季節

本と鍵の季節 米澤穂信

図書委員の男子高校生2人組が本や学校生活にまつわる謎を解いていく。軽妙な会話とのんびりした図書館の雰囲気に油断していると、謎を解いてみても、まとわりつく不穏な空気にヒヤリとされられる。怖い怖い。

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真実の10メートル手前

真実の10メートル手前 米澤穂信

太刀洗万智シリーズ!初見ながら、こんなに面白いのは久しぶりかもしれない。さすが旬な作家の手によるもの。まさに粒ぞろい!

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クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件 米澤穂信

『氷菓』そして『愚者のエンドロール』に続く米澤穂信の古典部シリーズ第三作。文化祭の喧騒、祝祭感が楽しい一作。 前作の『愚者のエンドロール』はアントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』をモチーフとした作品だったけど、本作はアガサ・クリスティの『ABC殺人事件』を本歌取りした構成となっている。 今回は奉太郎だけでなく、千反田や里志、摩耶花の視点も用意されている。4人の登場人物による一人称構成が特徴。これまで明かされてこなかった、それぞれのキャラクターの抱えている事情が明らかになる。

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満願

満願 米澤穂信

完全に引き込まれた。粒揃いの短編集。

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氷菓<「古典部」シリーズ>

氷菓<「古典部」シリーズ> 米澤穂信

アニメを初めて見たのが何年か前、学校や街、そして田んぼに囲まれた田舎道といった作り込まれた情景に自分の高校時代を重ねて釘付けになった。もちろん自分の学生生活には、作中で描かれるような日常の謎も大して起きなかったが、それでも楽しい時間だった。 今振り返ると自分もエネルギー消費の大きい生き方をしていたと思うが、奉太郎が省エネ的な生き方を望むのも分かる気がする。何かしら、やりたくないことが多すぎた。しかし奉太郎の前には好奇心の猛獣もとい亡者こと千反田えるが現れ、奉太郎はエネルギー消費を余儀なくされる。その様は大人になった今見ると、微笑ましい。 もともと「日常の謎」物は好きだ。小学生のときに読書を習慣付けるきっかけになったのが青い鳥文庫の夢水教授シリーズとパスワードシリーズだったかもしれない。そして「氷菓」に込められた真実も、寂しく遣る瀬無いもので、好みだった。 思うところあってまたアニメを見返していて、今回ようやく原作を手にしました。自分では気付けない作品に出会わせてくれるので、アニメもいいなぁと思います。またこれから先もアニメを見返すでしょうし、原作も読み返すでしょう。

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いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても 米澤穂信

久々の古典部シリーズ。 今作でさらにキャラクター一人一人の考え方、生き方の輪郭がくっきりと描かれた気がした。 それぞれのキャラクターにフォーカスして読むのも楽しいし、ミステリーとして謎を解きながら読み進めるのも楽しい。 今回読んで思ったのは、米澤穂信ってこんなに綺麗な文章を書く人だったか?ということ。彼の作品はそこそこ読んできたつもりだが、言葉の美しさ、描かれる情景・心情の機微や余白みたいなものが読んでいて染み渡っていくような感じがした。それぞれのタイトルも秀逸。私が今までミステリー作家だと思ってあまりそういう目で見ていなかったからなのか、はたまた今作がとりわけそういう面で秀でた作品なのか?これまでに読んだ作品ももう一度読み返してみたいという気持ちになった。

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さよなら妖精

さよなら妖精 米澤穂信

米澤穂信の三作目。本来は古典部シリーズの三作目になるはずだったけど、都合により別シリーズとして刊行された作品。 『王とサーカス』で出てくる、太刀洗さんの初登場作品でもある。 というか、いつのまにか、新装版が出ててびっくり! しかも、新装版にしかない、書き下ろしの「花冠の日」を収録。故国に戻った、その後のマーヤのお話。ファンは必読の一冊かと。

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リカーシブル

リカーシブル 米澤穂信

帯の「ボトルネックの感動ふたたび」が意味わかんね。あれ、感動する系の話じゃないでしょ。 お話的にも、続編的な話なのかと思ったら関係なかった。こういう煽りホントにやめて欲しい。 萎びた田舎町に引っ越してきた訳ありのヒロイン。 町が抱えるとある秘密に気付いてしまう。 中学一年にして人生ハードモードに突入したヒロインの、力強さが印象に残る。

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秋期限定栗きんとん事件 下

秋期限定栗きんとん事件 下 米澤穂信

「小市民」シリーズ第三弾の後編。 ミッシングリンクの処理が良い。我鍋に綴じ蓋。「体温上がる」一作でホントこの二人大好き。 マロングラッセと栗きんとんの比喩が好き。続編を待ち続けて幾星霜。『巴里マカロン』が出たけど、時系列的には前の話なのかな? 冬期が出るとするなら、二人を「すり潰すような強キャラの登場が必須だと思う。

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いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても 米澤穂信

古典部シリーズ六作目。六編のエピソードを収録。 「箱の中の欠落」 生徒会選挙の不正投票にまつわるエピソード。 ホータローと里志の関係性がよくわかる。 里志のこれからの方向性を決めてしまったかも知れない一作。 「鏡には映らない」 摩耶花はどうしてこんなにホータローに敵対的なのか?物語序盤からの謎がこのエピソードで判る。 ホータローは、「言わない」ことで、被害者も守ったけど、実は犯人も守ってる。 「わたしたちの伝説の一冊」 重苦しい展開が続く摩耶花の漫研話。 『クドリャフカ〜』から読んでると、かなりの胸熱展開。 表題作はその後が、気になります!だね。 古典部シリーズも来年でなんと20年!  当時からの読み手は年寄りになったけど、登場人物はまだまだワカモノで、なんだか不思議

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王とサーカス

王とサーカス 米澤穂信

長編ミステリ。 主人公はフリーの記者である太刀洗万智。 記事の事前調査として訪れたネパールで、王族に絡む血なまぐさい事件が起きる。 チャンスとして取材を始める太刀洗だったが、自身もトラブルに巻き込まれていく。 といったあらすじ。 「さよなら妖精」という作品で学生だった太刀洗が大人になってからの話。でも直接的な話の繋がりはないので先にこっちを読んでもいい。どちらにしろ両方読むのがおすすめ。 報道することの意義とは、何のために伝え広めるのか、というジャーナリストとしてのアイデンティティに正面から向き合う太刀洗は歯痒いほどに真摯だ。善悪で簡単に割り切れない灰色の人間たちだから、ここまでリアリティを感じるのだろうか。 蛇足だけど太刀洗万智って、略してたちまち。すぐに事件を解決してしまうキレ良い頭脳の持ち主。

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遠まわりする雛

遠まわりする雛 米澤穂信

古典部シリーズの4作目らしい。人のコメントで知りました。 あの事件やこの事件の合間にこんな事があったのか、と思うと色々面白い。ホータローの友人(名前忘れた)の「こだわりすぎずにこだわる主義」やホータロー自身の「省エネ主義」が、恋愛関係の前に壁となって立ちはだかる。 もどかしい!付き合っちゃえよYOU達!!と思いながらも、まだ先は長そう。古典部四人の先行きが気になるいい本でした。

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短編学校

短編学校 米澤穂信

2017/10/19 読了 少年・少女が大人になる瞬間を描いたアンソロジー。米澤穂信、本多孝好、関口尚、辻村深月、今野緒雪、それぞれ楽しませてもらった。それにしても、なんでこの短編集のタイトルが学校なんだ?

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儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴 米澤穂信

Finishing strokeにこだわって作られたらしい、つまりミステリの短編集 「バベルの会」というキーワードで全ての短編が繋がっていて、全ての作品が暗くてとりあえず誰かが死ぬ。それも普通ではない殺され方、かといってミステリ好きからしたら目新しい殺し方ではないかも(自分はあまりミステリを読まないのでわからないが) ひとつひとつの短編は引き込まれるものがあるし、何かしらの知識がないと書けるものではないと思った

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GRANTA JAPAN with 早稲田文学 03

GRANTA JAPAN with 早稲田文学 03 オルハン・パムク

「若手作家ベスト11」の中から一編。村田沙耶香『素敵な素材』〜人は死んだら物質になってしまう。だから、温かい生物でいられる時間が愛おしい。本当にそうだろうか?死を忌まわしく思いすぎると、生まで軽んじることになりはしないか?そんなことを考えました。

秋期限定栗きんとん事件〈上〉

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 米澤穂信

「小市民」シリーズ第三弾。秋という割には1年間通して進行するシリーズ初の長編作品。 小鳩くんと小佐内さん、自意識過剰気味な高校生のお話。拗らせてる感じが堪らなく好き。シリーズ中でも特に好きな作品。

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