NHKスペシャル取材班の本

未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言

未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言 NHKスペシャル取材班

NHKスペシャルとして放映された「何故、かい人21面相を逮捕できなかったのか」その原因を当時の捜査員と共に探っていったこの番組は放映当時新たに判明された新事実にこの事件を追ってきたというほどでもないが興味を持ち続けてたものとして驚愕した。そして書籍化されたものを文庫化。文庫化にあたって加筆等は無いのが悔やまれる。事件当時、森永の1,000円パックに喜んでいた子どもからすっかり大人になってしまった身としてはキツネ目の男に職質をかけるかどうか?組織、現場どちらの対応もわかるだけに悩ましい。 事件の主な舞台となったのは先月大きな地震のあった北摂地域、その都心でもなく地方でもない独特の風景が印象に残る。 赤軍とグリコ・森永事件については何年かに一度は本が出るけどついつい読んでしまう弱点。「罪の声」再読しようかな。

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消えた21億円を追え ロッキード事件 40年目のスクープ

消えた21億円を追え ロッキード事件 40年目のスクープ NHKスペシャル取材班

ロッキード事件が毎日報道されてたのは覚えてるんだけどいったいどういう事件だっのかちゃんと覚えてないな、ということで手にとってみた。当時はまだ子供だったのでロッキードが飛行機を売るために田中角栄に賄賂を渡した話、というくらいの認識だったのだけど…その後、アメリカの陰謀とかいろんな説があったのは知ってるのだけどそもそもなんだったのかな、と思って。この本はNHKのテレビ番組を作る過程の覚書みたいな作りなのでコンパクトで分かりやすかった。結論としてはロッキードが全日空に旅客機を売り込むために政治家に献金した、ということで事件を畳んでしまったのだけど、実際は軍用機の売込みが本当の問題点、ということが分かる。軍事に関わることなのでアメリカも日本でも証拠が集めきれずまたあまり表沙汰にすると安全保障上もまずい、ということで無理矢理畳まれた事件だということが分かった。いくら仕事とはいえ政治家にわけのわからない金を包んだりとかそういう世界と無縁でほんとに良かったな、と思いました。 面白かった。

人工知能の核心

人工知能の核心 羽生善治

とっても読みやすくて、羽生さんって頭のいい方なのだなあ・・・と改めて思いました。 昨今の人工知能に関するあれこれを、広くあっさり説明してくれるので、タイトルに核心とついてますがそんなにディープでない、人工知能入門によい一冊だったと思います。 人工知能本なのですが個人的に衝撃だったのは、第2章で触れている“大局観”が「すべての仕事はクリエイティブディレクションである(著・古川裕也)」で触れられているアイデアの思考法にとても近かったこと。 「思い切って二、三手に絞るのです。(中略)それ以外の可能性は最初から考えません。」…人工知能の核心 66ページ 「 捨てるのはCDの重要な仕事のひとつである。(中略)できるだけ狭いほうがいいのだ。そのほうが、掘るべき場所だけを、深く考えることができる。」…すべての仕事はクリエイティブディレクションである 51ページ 知性とは?という問いがこの本に出てきますが、その答えの一つに、どこを掘ったらいいのかなんとなく分かること、というのがあるような気がします。(ローラー作戦的な考え方ではなく) そういう嗅覚は失敗の苦い経験と緊張感から身につくような気がするので、そう考えると人工知能に知性はまだちょっと難しいのかな?という気もします。 本書に出てくる人工知能はみんな、けなげに与えられたプログラムを実行していて、とてもかわいいなぁと思いました。 パソコンが機嫌が悪く言うことを聞いてくれない日もあるように、人工知能が日常に出てきても丸投げでなく、得意なことは得意だけど、不器用でたまに失敗もするかわいいやつら、くらいに思っておくのがいいかもしれません。

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日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編 NHKスペシャル取材班

『日本人はなぜ戦争へと向かったのか』の続編です。同タイトルのNHKスペシャルの第3回、第4回放送分でマスコミと指導者について取り上げられているます。 軍の情報統制を理由に被害者として取り上げらることの多いマスコミの違った一面を見ることができます。戦後に解体されたドイツのマスコミと違い、日本のマスコミは統合・縮小をしながらも生き残りました。その結果、戦時中の自らを正当化する必要が出てきた訳で、ある意味では気の毒な立場に陥ったと同情も感じます。(報道の姿勢としてはどうかと思いますが、、、) 指導者については、現在の日本の組織でも見られる「意見の衝突を避け、決定を先送りする」姿勢がズルズルと日本を戦争に向かわせたという内容は非常に納得感があり、又、同時にその日本人の気質が現代にもつながっていることを考えると、歴史は繰り返されるのではないかという、薄ら寒い思いが残ります。せめて自分だけでも決定する責任を回避しない人間になろうという思いを強くしました。

激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山~静岡415km

激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山~静岡415km NHKスペシャル取材班

日本で最も過酷でヤバいレースのトランスジャパンアルプスランニングについてのドキュメント本。440kmを8日以内に走破するという地獄のレースである。440kmといっても、アルプスの山々を6回登り下りするわけで、距離以上の過酷さがここにはある。案の定、寝れない食えない地獄。とはいえ、参加者のほとんどは、プロではなくアマチュアランナーが中心。見返りもなく、この地獄に挑み続ける様は崇高ささえある。個人的には、途中リタイヤしながらも、大会終了後に一人で走り続けた岩崎さんのエピソードが刺さった。走る理由って自分を越えたいという根源的な思いなんだろうなと。

老後破産: ―長寿という悪夢―

老後破産: ―長寿という悪夢― NHKスペシャル取材班

まじめに働いてきたんだから、老後は幸せに暮らしたい。でも、そうはならないというお話。 お金がないと、つきあいができなくなって、 ひとりぼっちになってしまう。 食事や医療や介護を切りつめる人生は辛いし、 ひとりぼっちで、長生きしていくのも 辛いんだろうなと思う(≧∇≦)

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健康格差 あなたの寿命は社会が決める

健康格差 あなたの寿命は社会が決める NHKスペシャル取材班

健康管理は自己責任と思われがち。しかし家庭環境や、地域差、所得や就労環境がもたらす健康への影響は近年増大する一方になっている。格差社会がもたらす「寿命の格差」に切り込んだのが本書。 所得によって享受出来る医療レベルに差が出てくるなんて事は、昔からの当たり前の事と思っていたけれど、考えていた以上にその格差は広がっているしい。 最低限の医療ケア、健康を極度に害さない環境は誰にでも与えられていて然るべき権利。格差を放置したツケは、やがて社会医療費の爆騰という形で全ての人間に返ってくる。 本書で示された、英国や足立区の改善事例はまだまだ一部に過ぎないのだろうけど、これからの超高齢化社会を、見据えると健康格差への対策はもはや待った無しの所まで来ているのだろうなと感じた。

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老人漂流社会

老人漂流社会 NHKスペシャル取材班

この本に書かれている事は、決して他人事ではない。もしかしたら自分にも降りかかってくるかもしれない。早かれ遅かれ大きな社会問題となると思う。 ぜひ、読んでください。

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 果てしなき戦線拡大編

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 果てしなき戦線拡大編 NHKスペシャル取材班

『日本人はなぜ戦争へと向かったのか』の最終編です。同タイトルのNHKスペシャルの第5回放送分で、なぜ無謀と知りつつ日本は戦線の拡大を止められなかったのかが書かれています。 太平洋戦争で日本は自らの国力を省みず戦線を拡大した結果、補給を疎かにし、沢山の兵士を死に追いやりました。(実際、戦闘での死者よりも飢えや病気による死者の方が多かったと言われています。) この本で、戦線の拡大は新しい占領地での利権を得るためだったことが明らかになっており、その為に失われた多くの命に虚しさを感じます。

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 外交・陸軍編

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 外交・陸軍編 NHKスペシャル取材班

今を生きる日本人には、祖父母、曽祖父母世代が何故あの戦争をしたのか理解に苦しむことが多く、安保改正法案の是非が叫ばれている中で、その理由が知りたくて手に取ったこの本は、 4年前、太平洋戦争の開戦から70年目の年にNHKスペシャルで5回に渡って放送された『日本人はなぜ戦争へ向かったのか』の第1回、第2回放送分がまとめられています。 本国と現地、陸軍と海軍と外交、派閥、階級。複雑に発生したセクショナリズムが連携を軽く捉え、自己中心的な思いや価値観だけで自らを正当化していく姿はなんとも愚かしく、滑稽さすら感じます。 将来の日本人が今の我々を見て同じ感想を持たないよう、自らを律していきたいと感じました。