田口ランディの本

キュア cure

キュア cure 田口ランディ

「コンセント」が、なかなか面白かったので、その後何冊か読んでいましたが、そのうち読まなくなってしまっていたのですが、今回は医療モノだったのと、友人にオススメされて読みました。 「コンセント」の時も思ったのですが、田口さんの小説を面白いとか、好きとか単純には言えないのですが、皮膚感覚の表現が上手い作家さんだと思います(セクシャルな描写や、粘膜的な描写や、精神錯乱の描写も、ワカラナイけれど、肯かせます)。で、だからこそ、そこにオカルト的なモノが入ってきても一定のリアリティや説得力を私は感じました。つまり、その部分に説得力を感じない方にはあまりオススメできません、また、どの作品でも、1冊読めば気に入るか、嫌いかがはっきり分かる作家さんだとも思います。 少し変わった感覚の持ち主で、外科医の斐川がガン患者として、今までと正反対の立場に置かれることで「治療=キュア」とは何か?医療とは?患者の立場に立つとは?生と死についても考えていかなければならないことになっていく葛藤が、エンターテイメントとしても、上手く描かれています。エンターテイメント性も考慮していますから(小説ですから、フィクションですから)、オカルト的なものも、小説の、エンターテイメント性の道具として、またその描写や考え方の面白さとして、纏められています。現実にオカルト的なモノを認める事はあまりありませんけれど、小説の道具として納得させられる上手さを持ち、説得力があるならば(あまりに都合が良いとイヤでも気になり小説に入り込まなくなりますから)私はオカルトを否定しません。そういう意味で上手いと思いました。そのエンターテイメント性が、ガンを取り巻く理不尽なまでの悲しさや苦しみを受け入れやすく、読ませやすくする効果も生んでいると思います。ガンになった患者のキツイ考えや受け取りを、真剣さだけでなく、伝えやすくしています。また、西洋と東洋の対比、合理と運命的、輪廻的なものとの対比など、2項の単純比較だけでない積み重ねが、私には良かったです。 ですが、死生観として何か目新しいものがあったか?と問われると、そこまでのものでは無いかな、と感じました。哲学的死生観や医療モノを少しでも考えた事のある方ならば1度は考えたものであると私は思います。エピローグももう少しカタストロフィがあって良かったと思います。 医療関係に興味がある方に、または生や死について考えてみたい方にオススメ致します。 2008年 4月

モザイク

モザイク 田口ランディ

一生懸命に生きること それはつらくて苦しくて怖いということ、もがいて引っ掻いてどうしようもなくて助けてほしくて救い出して欲しくて、 だけど、光である、ということ

馬鹿な男ほど愛おしい

馬鹿な男ほど愛おしい 田口ランディ

「愛とセックスと子供」には同感。同じことを考えてた。「人生二十九歳変動説」には私の転機はこれから?とどことなく励まされ、「嘘つきの背後霊」は泥酔したランディさんの口から出る流暢でとめどない嘘が小説みたいに面白くって、特に「時空を超えるもの」は時空を超えて好きという気持ちがいつか君に届くという田口さんの確信にキュンとしてグッときた。

オラ!メヒコ

オラ!メヒコ 田口ランディ

今までの人生で然程関心のなかったメキシコに行くことになりメキシコ関連情報を漁って読了。マジックマッシュルームでシャーマンセッション体験なんて考えたこともなかったし書いていいの?ってぐらいの内容だけどなんか癒やされたし関心を持ってしまう。めっちゃスピリチュアル。オアハカには行けないけどメキシコに行くのが楽しみになってきた!

力を使え!

力を使え! 田口ランディ

ユリ・ゲラーによって「超能力」を引き出されたとされる秋山眞人と、その友人である作家、田口ランディの対談集。 1970年代の超能力ブームの一端が垣間見えて、なかなかに面白い。田口さんは最近すっかりこっち側の人になってしまって、うーんという感じだが、ご本人的には楽しそうだね。

コンセント

コンセント 田口ランディ

''主婦の仕事ってね、あれは修行なのよ 家事って文化人類学的に見ると修行行為なの。 でね、あの修行を通して、魂を慈しむ心を得て、そして老人を看取る役目を担うようになるわけよ'' ああ、なるほどって思った 母を見てよくそんなに介護できるなーって。自分にはできないって思う。それはまだ修行してないからだ。自分の親ではなく、夫の親。 夫の親と言っても他人は他人。 それなのにあそこまで尽くせるのってすごいなって思ってたけど これも一つの答えとして、すごく納得できる。

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