内澤旬子の本

文庫 漂うままに島に着き

文庫 漂うままに島に着き 内澤旬子

友人から借りて読んだ。小豆島といえば『二十四の瞳』とオリーブの産地がまず浮かぶ。そこかしこにオリーブ畑というかオリーブ農園があるのかとおもいきや、スペインからオリーブの実を輸入してオイルを搾っているらしい。なんだそうだったのか。著者が東京から小豆島に移住した顛末が記してあるのだが、私も心の隅っこに、移住してみたいな、と思っているので興味深く読んだ。別にハウツー本ではないが、ほおー、こういうところを見て(気をつけて)おかなくちゃな、とか、参考になる。単純に読み物としてもかなり面白い。これを機に、前から気になっていた『世界屠畜紀行』も読んでみよう!

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捨てる女

捨てる女 内澤旬子

捨てる指南書というわけではない。著者の文体は妙にウマが合う。まだまだ読んでみたい本がたくさんあるが、一旦、小休止して他の本を挟もうかな。

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き 内澤旬子

イラストレーターでエッセイストの内澤旬子さんが、東京から香川県の小豆島に移住する話。かなり細かく書いてあるので、島に引っ越すまでの話が半分以上。島暮らしの話は後半から。 田舎暮らしを転々とする「漂流する女子」の存在は初めて知ったので興味ぶかかった。小豆島は一回だけ行ったことがあるのだが、台風にもろに当たり、ほぼなにもできなかったので、また行きたいなぁ。 しかし私は田舎暮らしは絶対ムリだと思いました。車運転できないし。釣りとかも興味ないしな〜 私は東京のベランダでひっそりとシソやハーブを栽培して生きてゆきます… 泥団子農法をこの本で初めて知った。自然農法の一つなんですな。なんの解説もなくアッサリ書いてあったのでいまググりました。

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世界屠畜紀行

世界屠畜紀行 内澤旬子

自分で豚を育てそれをつぶして食べる、というノンフィクションが面白かった作者の打表作、なのかな。動物が食品になるまで、のルポタージュ。芝浦だけではなく、韓国、エジプト、チェコ、インド、沖縄、モンゴル、アメリカと屠畜場を巡り豚、羊、山羊、犬、牛、がどのように殺されて食品に加工されるか、を紹介した作品。世界を巡っているのは意味があって日本のように屠畜(屠殺ではなく屠畜、というところにも拘りがある)に関わる人が差別の対象になっているのか、を調べようというもの。その意味では日本では品川だけではなく沖縄と、皮革の加工に関わる地域も取材している。前者の屠畜場のルポタージュという意味では成功していて加工の過程がイラストも交えて丹念に紹介されており非常に興味深い。一方で後者の目的に関しては残念ながら全く達成できていない、という印象。作者自身が屠畜を見ても全く怯まないというかむしろ面白がる珍しいタイプということもあり、日本において何故、屠畜や皮革に関わる者が差別されたのかに関しては掘り下げが全くなされておらず、動物がかわいそうという意識があってそれが仏教の不殺生戒に結びついて差別に至った、という整理で終わっているのは少し残念だった。不殺生戒が差別の源泉であれば漁師や板前も差別されていたはず。その辺の掘り下げがあったらもっと良い作品になったのでは、と思った。尤も極めて興味深い作品なのは事実で、肉類を食べる意識が少し変わったかもしれない。

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世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR 内澤旬子

屠畜に対する差別が大きなてーまではあるのだが、それよりもいつも何気なく食べているお肉に対して、どのような流れでスーパーに並べられるのかが勉強になった。『いただきます』の意味合いがようやくわかってきたような気がする

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飼い喰い――三匹の豚とわたし

飼い喰い――三匹の豚とわたし 内澤旬子

SNSで知った作者。どうしてそうなったのか、は追って他の作品も読んでいかねばならないのだけれど世界の屠畜場を回ったルポルタージュを書いた作者が屠畜場に至るまでの家畜の状況を知るために実際に豚を飼って屠畜しそれを食べるところまでを綴った本。巻末に作者の写真が掲載されていて驚いたのだけどほっそりした方で、ほんとにこんな女性が巨大な豚を三匹も一人で飼うことができたのか!?という印象。挿絵というか説明図もいくつか書かれているのだけどそれは緻密で繊細な印象でなおのことびっくり。地元の農家や業者さんたちの協力があったとはいえ養豚が盛んな千葉県旭市で廃屋を借り、実際にそこを豚小屋件住居に改修し、子豚をいちおうは出荷できる状態にまで育ててしまう行動力には驚かされる。法律が許せば実際に屠殺も自分でやったんじゃないのか、という勢い。とはいえ名前を付けてそれなりにかわいがっていた豚たちが殺され解体されるところも見届け料理人にも渡りをつけて実際にその肉を食べる会を催すとか尋常ではない。昨年「生き物を殺して食べる」という似たような趣の作品を読んだのだけどそっちは狩りが主であったりちょっと文化の違いがあってリアルに感じるのには無理があったのだけどこれは日本での話だけにやはりリアル。多少なりとも食べ物に興味のある人にはとにかく面白いから読んでみて、とお薦めしたい。

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ずるずる、ラーメン

ずるずる、ラーメン 椎名誠

ラーメンに関する随筆集。 以前読んだ「ずっしり、あんこ」に比べ、感動的な話もなく、どうでも良いような内容ばかりだけど、楽しく読める。 読んだ後の頭の中は完全にラーメン。早くラーメンを食べたい!

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身体のいいなり

身体のいいなり 内澤旬子

講談社エッセイ賞受賞作。 様々な病気と戦ってきた著者の斜め上からの闘病記。オススメ。