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9784760150076

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豆腐豪傑は二度死ぬ

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教科書にはもちろんWikipediaにもそもそもほとんどの人の記憶にも残っていない小説の世界を取り上げた本。日本の識字率の高さ故と思われるが明治期には大量の大衆向け小説が出版されており絶大な人気があったのだという。その黎明期の作品をいくつか取り上げてあらすじを紹介してくれているのだが…これがものすごい作品のオンパレード。娯楽作品の発達の段階が垣間見えるというか…。初期はストーリーを考える力がないので講談を速記したものだったらしい。それが需要に応えるべくだんだん創作に走るようになって最初は人物像系も難しいからか豊臣方の真田幸村とか後藤又兵衛が主人公だったりするのだけど、史実との整合性に悩んでようやく架空の人物を創作しだす、という流れ。基本的な問題解決法が全て暴力なので主人公はどんどん超人になっていき、あまりにも腕っぷしが強いので身長より肩幅が広く胸板も厚いため立方体になったヒーローがいるとか(笑)黎明期とはこんなものかと思うのですが伏線は忘れられ放置されひどいものになると主人公が途中で死んで別の主人公にすり替わったりするものもあるらしい…などとても興味深く読みました。この時代に現代にも通じる小説を書いていた漱石などのいわゆる文豪は本当にすごいんだな、ということとやはり純文学だけでは世間のニーズは満たせないのだな、とも思いました。ちなみにタイトルは明治期に流行ったバンカラ(ハイカラの反語、粗野や野蛮に振る舞う人のこと)な主人公が「野蛮ということでは本場」のアフリカ人とともに…という現代では絶対に出版できないような作品のことである。いやいや面白かったです。

読者

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人文

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

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Fuji nao

エンジニア

具体的なノウハウは、他の本で紹介されているような内容が多かった。それよりも、勉強の段階の第一として、まずはその分野に興味を持つというステップを組み込んでいるところが参考になった。

約2時間前

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人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

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おっくん

91年生まれ

人間関係の原理原則がひたすら説いてある。 どれも正しいのだが、原則が多様なあまり、実践へと繋げるのが難しい。 この類の本は実行できて初めて意味があると思うので、この点においては評価が低い。

約12時間前

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壱人両名

壱人両名

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

日本史の授業で江戸時代の身分制度、それも百姓の扱いがどうにも腑に落ちず。そういうことにはしつこいのでこういう本はどうしても手にとってしまう。なぜ腑に落ちなかったのかというと、百姓はあくまで収奪されるだけの存在、という教わり方をしたわけだが一方で公事宿というものがあったと。それは地方から裁判を受けに来たものが泊まる宿だとも教わって…本当に虐げられているだけの惨めな存在であれば裁判に訴えることなどできないはず…どうも日教組のマルクス主義的なフィルターがかかった教育を受けたのでは、という思いがあって…と前置きがかなり長くなったのだけどこれはタイトルどおり、江戸時代には二重三重に身分を持っていた、農民であり商人であり時には武士である、という人がかなりの数いたのだ、という内容。かなり地味な江戸時代の裁判記録や土地の売買の証書などを丹念に調べて検証してありかなり興味深い内容であった。江戸時代の農村支配(支配という言葉の意味合いも現代とは少しく異なるのだ)の実態なども詳しく解説されていて興味深かった。そもそも極端な格差社会であればあれほど長く徳川幕府も保たなかったとも思うし、我々の先祖が考えられているより少し自由に生きていた、と思えるのは少し気分が良かったりします。

約13時間前

キッチンの悪魔

キッチンの悪魔

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

イギリス初、そして史上最年少のミシュラン三つ星シェフなんだとか。食べるのは大好きなんだけど高級レストランとか有名シェフには全く疎いのでどうかなと思いつつちょっと面白そうだなと思って手に取ってみた。フレンチのシェフなんだけどそれもフランスなんか海峡ちょっと渡るだけなのにフランスには一度も行ったことがないまま三つ星まで獲得したらしい。いい年になるまでパスポートも持っていなくてそのくせ一度パリに行った…要は密入国…とかミドルネームがピエールなのでチャールス皇太子にフランス語で話しかけられたとかとにかく面白いエピソード満載。破天荒だが実は父親も祖父も料理人という家庭でイタリア人の母親との間に産まれ〜イギリス人らしからぬ名前をつけられているのはそのせい〜早くにその母親を亡くしてリーズ(フーのライブ盤で知られている街だ!)の公営団地で父子家庭に育ち、中学を出ると祖父や父親と同じ料理の道に進んだという苦労人。しかし貧乏から這い上がって苦労したみたいな暗さが微塵もなく、自分のしてきた数々のパワハラも率直に書いていて好感が持てる。料理は発明ではなく改良であるとの信念のもと、先人へのリスペクトがあるところが結果として成功に結びついたんだろうなと。しかし星付きのシェフが味見以外はろくに食事も取らず口に入れるのはマルボロだけとか凄まじいものがある。それ故か三つ星を取ってすぐに引退し、経営者に転じるところも興味深い。すごく面白かったけども作り方とかもけっこう書いてあるし料理の知識がある人ならより面白く読めるのだろうな、とも思った。これはおすすめ。

約13時間前