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実父を知らずに育てられたレイチェルが捜し当てたのは、残酷な真実だった。やがてジャーナリストとなり結婚するが、そのすべてを失う。ようやくめぐりあった真の愛。... 続き

コメント

もはや巨匠と言ってもいいかもしれない作者の邦訳最新。この作者のすごいところはデビューしてしばらくはシリーズ作を出していたのだけどもここ数年はほぼ毎作品違う舞台設定、異なるテーマで読み応えのある作品を出し続けているところで、本作は珍しく女性が主人公。構成も凝っていて女性が夫を射殺するエピローグ、一章目は女性の生い立ちとジャーナリズムの世界でのし上がる過程、そして自分で自分のキャリアをぶち壊すまで。二章目は彼女の再婚と再生が描かれる。で、この作品はそもそもミステリなのか、という疑問が湧いてきたところで最終章が怒涛のサスペンス、というかなり実験的な作品。ちょっと前半はダレてしまいそうだけど思ってもみない後半の展開が凄い。さすがの作品でした。面白かった。

その他のコメント

女主人公レイチェルの父親探しがメインテーマと思いきや、、、トントン拍子に築いたキャリアの中での大舞台でのトラウマをきっかけに精神と自己が崩壊されていき、そこで心の支えとなってくれた人の違和感をある日感じ、そこから取り返しのつかない逃亡劇に巻き込まれていく、という話。
最初、落ち着いてるけど皮肉の効いたアメリカらしい雰囲気だなぁと読み進めていたら、あれよあれよという間にハイテンポなサスペンスになりページをめくる手がとまらなくなった。
訳者あとがきでも書かれていたけど、この手のストーリーでは物語のプロットが重視され、登場人物の描写がおざなりにされがちだけど、この作品では登場人物の人間性や心情もちゃんと物語の重要な要素となっていて、単純にミステリーとかサスペンスのジャンルに分類したらもったいないと思った。
この作者の他の作品も読んでみたい。

読者

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デニス・ルヘインの本

過ぎ去りし世界

過ぎ去りし世界

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

売れっ子ルヘインの邦訳最新はアイルランド移民のコグリン一家を描いた三部作の三作目。 ボストンの警官一家の末っ子は前作でギャングとして成長、収監を経てフロリダはタンパでギャングのボスとして君臨し、今では引退して表向きは実業家ということになっている。その彼を狙った殺人計画が耳に入ると同時に抗争も勃発して、という話。全体的にはゴッドファーザーのフロリダやキューバのシーンのような印象。裏切りが重なる後半はちょっとバタつく印象だけどさすがに実力者だけあってよくできたノアールとなっている。面白かった。

約3年前

夜に生きる

夜に生きる

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

面白かった! 禁酒法末期のボストンが舞台。警察幹部の息子でありながらギャングの手下になった男が主人公。 対立組織のボスの愛人と愛しあってしまって運命が狂いだし、収監~出所後、再度暗黒街でのし上がっていく過程が描かれています。 前半50pくらい読んで、以前読んだ「運命の日」の続編だということに気がついたのですが...暗黒街でのし上がっていく若者の話って小説でも映画でもけっこうあったと思うし、ありふれた話、といってしまえばそれまでだけどぐいぐい読ませる力は半端では無いですね。あとがきを読むと三部作とのことなので次作が早くも楽しみです。

約4年前

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ザ・ドロップ

ザ・ドロップ

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

巨匠と言ってもいいでしょう。 これは中編ですね。出だしから中盤までで想像してたストーリーが後半がらっとひねられてて流石に上手いもんだと感心しました。ミステリと言うよりノワールでさね。面白かったです。

約4年前

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