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初めての息子の誕生から、ホロコーストを生き延びた父の死まで。七年の万感を綴る、自伝的エッセイ集。戦闘の続くテルアビブに生まれ、たくさんの笑いを運んできた幼... 続き

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なぜか小説だと思い込んで本屋でジャケ買いしたけど、本当はエッセイだった。しかもユーモラスで深くて面白くて泣ける、素晴らしい文章だった。当たり前のことなのだけれど、テロや戦争ととても近い国や地域の人、宗教が異なる人にも、日常生活は、日々のかけがえのない時間は、流れているのだ。想像力を持たなければ。

イスラエルの作家さんです。(息子の誕生から父親の死までの)7年の間に起きるちょっと印象的な日常の一コマ一コマが、ユーモアを交えながら愛情たっぷりに描かれてました。素敵な短編映画を観てるみたいだった!泣けるし笑えるし、凄い!

父親に明るく守られていたことを、息子を育てながらもう一度体感する、素晴らしき7年。いつも真ん中にはユーモアを持ちたい。

本書は、イスラエル在住のユダヤ系作家の著者が、息子であると同時に父親でもあった大切な7年間に経験した事件やエピソードを描くエッセイ集である。

著者はどんなひどい出来事の中にもユーモアのタネを見つけ出せる種類の人らしく、全編を通じてその独特のユーモアが、起こった事件の悲惨さや残酷さ、痛みを和らげるクッションの役割を果たしている。
運転中に家族で爆撃に見舞われた時にも、体調不良で緊急ダイエットを迫られた時にも、9・11後に乗った飛行機をダブルブッキングで降ろされそうになった時にも、15時間ものフライトを経てたどり着いた朗読会にほんのわずかな聴衆しか座っていないことを発見した時にも。
ほとんどのエピソードで、戦争や殺し合い、テロ、憎しみについて語られているにもかかわらず、彼のユーモアには、悲惨な目にあった後のちょっとやけっぱちな笑いと、つらい思いをした者だからこその優しさに満ちていて、私は読んでいる途中で、何度も何度も、笑いながらふと気づくと泣いているのだ。

イスラエルに住むユダヤ人の小説家、エトガル・ケレットの、息子が誕生してからの7年間を綴ったエッセイ。

テロが続くテルアビブでの生活。それでも彼の筆に悲惨さはなく、温かさやユーモアで溢れて、楽しく読めた。ミサイルが落ちてきて伏せなければならない場面では妻と子供とパストラミ・サンドイッチごっこをする、等。
イスラエル、ユダヤ人、これまで自分はどこか色眼鏡で見ていた気がするが、そこにも日常がある、そんな当たり前のことにも気付かされた。

舌のガンで、数ヶ月の延命になる化学療法と、成功率が低い上、成功しても苦痛を伴う切除手術を提示されたケレットの父は迷わず切除手術を選ぶ。その時の台詞にグッときた。
「わしは人生を愛しとる。もし人生の質が良ければそりゃ結構。質が悪けりゃ、それはそれで仕方ない。えり好みはせんよ。」

”ぼくは通りの真ん中で、息子が泣くのを見つめていた。「ちょっと」と、妻がぼくに囁いた。「なんかあの子に言ってあげてよ」
「言ってあげることはなにもないさ」と、ぼくも囁きで返す。「あの子の反応は正しいもの」”

こんなお父さんになりたい

読者

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エトガル・ケレットの本