41d4stihcbl

市場、国家、社会… 断絶した世界が、「つながり」を取り戻す。 その可能性を、「構築人類学」という新たな学問手法で追求。 強固な制度のなかにスキマをつくる... 続き

コメント

筆者は文化人類学の准教授で、エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークをしている。

この本の版元であるミシマ社も含め、書店で平積みにされ話題になっていた記憶がある。

筆者が20代の時にエチオピアで感じた事、その当時の日記に触れつつ現代の日本を含む世界の制度及びその制度への批判のありかたも含めた問題点をわかりやすい言葉で解きほぐしていく。

そこで言われる問題点は、例えば「国家」や「市場」という大きな枠組みで語る事が一方で巨大な権力を肯定し、もう一方で個人の活動を自己責任としてしまう、というような事だ。

そうしたわたしたちの社会やわたしたちの関係性が断絶されていく事に対して「構築人類学」として、構築されてきた現状を認識し、その現状とは違う可能性を捉えようとしている。

最近見た映画に、是枝裕和監督の「万引き家族」がある。
是枝監督は今までも家族をテーマに身近な物語を描いてきた。
パンフレットにコラムを寄せている中条省平は是枝監督の映画を貫くテーマは「家族は自明ではない」と書いている。
家族がどのように存立するのか、どうすれば家族は家族たりうるのか、そういうテーマでこれまでも映画を撮ってきたと監督自身もラジオで言っていた…と思う。確か。

「国家」も「市場」も「家族」も、自明ではないと思う。
しかし、現にあり、どのように構築されてきたかを考える必要がある。
そうして構築されてきた今の環境から、わたしたちは全くの自由ではないけれど、今のありようを知る事でそれを変える可能性はあると思う。

その他のコメント

普段は心理学方面しか読んでないが、こちらの分野にも通じているものがあった。
人間学なのだから、当たり前なのだろうが。

最初の登場人物に、周りから変な風にみえるおじさんがでてくる。
しかし、途端に外国人のベビーカーを連れたママに気さくに英語で話しかける。

それを筆者ははたからみてて自然だったと感じた。

こういう人は特に外国に行ったこともないのに、日本人と一緒にいると浮くのに、外国の人だけは話せる人が確かに存在する。

空気を読むという技術が日本以外ではものすごく高度だということが、お分かりいただけるだろうか。

この本の中には、どうして、自然なことをしているのに浮くかということが結構書いてある。

日本人と他の国コミュニケーションの不可解さも。
今話題になっている。
発達障害たちのコミュニケーションを紐解く鍵ともなるのではないかと、読んでいた。

著者がフィールドワークの拠点としているエチオピアと今の日本社会とコミュニケーションのギャップから、「あたりまえ」と思い込んでいる(考えようとしない)社会やシステムの仕組の問題点を解きほぐし、読者をポジティブな思考と行動に促す、ミシマ社らしい良書。読みながら、(地域)アートやコミュニティづくりに携わるような人にも、やってることの根本的な意義に立ち返るうえで補助線になると思いました。タイトルもいいですね!

読者

E91d09b3 2d05 4570 a069 ddc27730dbdf6c297c28 f15b 4bd1 b046 0af57a8709c9214c5c75 3a5e 4f66 af8e ab3d37912151021e83e5 d63c 4da7 a101 4649d74a75579c19fa1b 8fc8 4081 9b4c 1548b52facaaD647ef7e 0603 4e4d 826b eb5c2aa928df6f40c558 2efe 4d43 b658 ffbf72a47bd7C1737d6c 78a8 4535 967a 3fd927417b76 75人

社会

働く女子のキャリア格差

働く女子のキャリア格差

7a3e12bb ac30 4cd6 af04 75630ec59257

acop

30代♀

復職に向けて!時短で勤務時間内に最大限のパフォーマンスをあげるにはどうしたらいいか、復職後の自分の役割はどうあるべきかなど、働くことをポジティブに考えるきっかけになった。 また、ワーキングマザーの視点とその会社の上司の視点それぞれを切り取って見ることによって新たな視野が開けたように思う。 自分自身、今までは時短だし出来ることを無理せずやろうというところで留まっていたけど、もう一歩踏み込んで自分が活躍できる場を積極的に広げていきたいと思う。

約23時間前

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

4f8e614f ec35 4985 9704 318bf3471b43

Y.usu.K

本が好きです。

p38 何度も何度もコピーするうちにコピーミスが起こる。こうして、ちょっとずつちがった情報の組み合わせをもつ生命体が誕生していきます。 →ミス(間違い)が生命の多様性(生き残る可能性の増大)を生んだ p45 江戸時代までは、日本はつねに中国という「ゼア」が本物である、中国が真のものであって「ヒア」である日本は仮のものであるという見方を持っていた。 p81 人間文化をみていくためには、どのような編集があったのか(何と何が組み合わさってそうなつまたのか、どこが強調されてそのような形式になったのか、どのような場面やキャラクターが加わったのか)を見るべき p92 民族が散る、移動するのは、とても重要な現象。それにより人間文化が世界に伝わる

2日前

717f318b 4608 4a3e 974e 91a10295939dC00a5b6d 82b6 4a25 8807 f4e4043cb59eF323259c f50a 4e7a b901 7ff05ad808cd 12
海外で恥をかかない「世界の新常識」

海外で恥をかかない「世界の新常識」

Ba0fc44e 8c89 4d42 aa75 e3c264fe62f3

S

立命館大学

ニコシアは、面積も小さく、資源も乏しく、輸出できるような産業もない。そこで、法人税率を低くしタックスヘイブン『租税回避地』として海外企業の資産を集めた。パリは500万人ほどの移民を受け入れたが、街を歩いても宗教色を感じることがないのはライシテという法律により、公の場で宗教の属性を出す事を禁じられてるため。エッフェル塔は電波塔になって命拾いした。鉄骨むき出しのタワーなんて醜いという意見も当時はあった。ナポレオンが今のパリをつくったが、立ち退きにあう人も多くいた。オススメはカルチェラタン。

4日前