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唯一の味方だった破天荒な祖母を亡くした、七歳の少女エルサ。遺言にしたがって祖母の謝罪の手紙を持ちさまざまな人々を訪ねるうちに、エルサは知らなかった祖母の姿... 続き

コメント

お婆ちゃんの、おとぎ話はじっくり読まなければならなかったし、疑ってかからねばならなかったのだろう。視線は常に7歳の女の子から見た世界だった。シニカルで、斜め下から見上げる目線は時に悲しくて逞しかった。こんなお婆ちゃんいたら、うーん困っただろうな。最高すぎて。バックボーンが日本と違うので、その辺は調節しながら読みました。愛がいっぱいだ。

主人公は七歳の女の子。一言で言うとこまっしゃくれたガキ、という感じで友達はエキセントリックな祖母だけ。その祖母が亡くなってしまい彼女にいろんな人に謝罪の手紙を届けてほしい、と言い残す。祖母の遺言を果たしていくうちに折り合いの悪かった周囲の人達の過去の繋がりが見えてきて、という話。こう書くとよくある感動ものみたいな印象なのだがそこはかなりひねってあって、こう来たか!という感じ。亡くなった祖母が元外科医で世界中の戦争や災害地帯で活躍してきた人で年老いてからもかなり破天荒だった、という設定。祖母の過去と周囲の人たちの繋がりが明らかになっていく中で、主人公が手紙を通じて交流していくことでじょじょに成長していく描写が素晴らしい。主人公と祖母が二人で作っていたおとぎ話が実は現実の暗喩になっていて、という重要なパーツなのだけどファンタジー系が苦手なので個人的にはその部分だけは読みにくかった。全体的にはかなり面白く万人におすすめできる作品だとは思いました。

読者

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文芸

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