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あなたを、助けたい。 学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城の... 続き

コメント

今更ながら、最近見つけて読み終えたのでレビューする。
いじめや家庭環境のせいで中学校での生活から浮いてしまった7人の物語である。主に安西こころの視点で描かれている。始めは両親にもいじめについて話すことが出来ず憂鬱な日々が続くが、鏡の中の6人の友達や喜多嶋先生との出会いを通じて成長する過程に勇気付けられる。
また、描写が繊細でとても引きこまれた。特に真田美織のグループがこころの家の庭に侵入してきたときの表現には鳥肌が立つ程だった。他にも6人の友達の、家族や友達との人間関係の表現には共感出来るところがたくさんあり、面白かった。
それに加えて、とても細かく設定が考えられていて、伏線の回収も見事だった。冒頭から何度か出てくる「転校生」の件は、読み始めと読み終わりでは思い浮かべる人物が異なり、とても面白かった。時間のズレと喜多嶋先生の設定も個人的にとても好きだ。会話の中にずっと感じていた違和感が、物語が進むにつれて氷解していく爽快感は格別である。
ただ、エピローグにおいてこころ、リオン、アキ、実生の4人しか登場しないのが気になった。個人的にはマサムネ、ウレシノ、フウカ、スバルにも登場して欲しかった。

その他のコメント

少し自分の話を。

昔から人の顔色を伺ってばかりで、
自己主張が苦手だから、
裏切られたことも多くて。

人が多い場所が苦手になった。
笑い声が苦手になった。
前を向いて歩くことが出来なくなった。
人を信用できなくなった。
好意や肯定に耳を塞いで、
悪意や否定ばかりを拾う毎日。

この物語は、
過去に囚われ縛られ、自分の限界を決めつけていた私を救ってくれた。

過去に流せなかった思いが涙となって溢れ、止まらなかった。

今からでもきっと大丈夫。
過去の自分を抱きしめながら、
私も、誰かの手を強く握れる人でありたい。

ありがとう。辻村先生。

装飾的な表紙と”一気読み必至の著者最高傑作”と銘打った帯に惹かれ購入。
これまで辻村作品は何冊か拝読してきて新作ということに興味もあった。
読むものの心を掴み最後まで離さないストーリー性と世界観、読み終えたら温かい感動に包まれ読んでよかったとそう思えた一作であった。
私自身も中学時代に物語の主人公こころと同じような辛い経験をしてきたため最初から共感する部分が多く、中学時代にこころたちのようにかがみの奥の城に私も行けていたら... 何故か必然とそう思い羨ましくも思えた。
確かに一気読み必至。私も一晩で読了した。
だがゆっくり一章づつ、まるで主人公と自身を重ね合わせるように読むと、よりラストの感動を味わえるのではないかとも思う。
ぜひかがみの孤城の世界を体験してみてください✨

読者

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食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意…

今の私たちの暮らしはインターネットと繋がることが当たり前になっている。 食事をする店を選ぶのも映画の時間を確認するのも場所を探すのもインターネット頼み。 見知らぬ人々によって作られた評価でその価値を計測し、なんとか平均以上の幸せを手に入れられるように検索に励む。 一方で他人を、モノを、あらゆるコンテンツを、自分にはジャッジする力があると考えるその傲慢さ。 ストーカーに狙われていた婚約者が姿を消し、その行方を探す主人公。 ストーカー、失踪、そんな犯罪、事件を思わせる出来事の裏に、他人をジャッジすること、されることの恐ろしさが潜んでいる。 そして下された評価に振り回されて、自分で物を考えること、自分の下した価値判断を信じることが出来なくなる愚かさ。 読後、自分は誰のこともジャッジせず、自らもジャッジされることのない、できる限り目立たない、ありふれた、その他大勢のひとりでいられる世界にいたいと心から思った。

14日前

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活字中毒の書店員

ホラーというより、身近に潜む小さな謎のような怪異の短編集。 永遠に真実が分からないまま日常に埋もれていってしまうようなちょっと不思議な出来事たち。いつか子供の頃放課後に友達と噂をしてキャーキャーと騒いだ思い出とふと重なるような小さな怪談はどこか懐かしい。

3か月前

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