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2014年に著者が自費出版し反響を呼んだ同名冊子を中心に、『働けECD〜わたしの育児混沌記』(ミュージックマガジン)後の5年間の日記と散文で構成。震災直後... 続き

コメント

前知識なく、装幀からほんわりした読後感かと思って手に取って読み始めたら、とんでもない文章だった。一気読み。確かにこれは植本さんの物語なのだけれど、恐ろしいことにこれは私のことだ、私のことが書かれていると思ってしまった。誰かのことを強く抱きしめたいと思った気がしたけれど、私は誰かに強く抱きしめられたいのだろう。

二重の「かなわない」に揺られている。私もそう。

あぁ、もっと人を愛したい、愛されたい、家族が欲しい。この本を読んでそういう気持ちになった。
他人にしたら絶縁になってもおかしくないようなひどいことも、家族にされたら怒りつつも許してしまうのが不思議だ。
植本さんが疎ましく思うことが、私にとっては羨ましく思える。
けれどもきっと、自分が立場に立たされたときには、同じように文句を言ったり暴れたりするのだろうな。隣の芝生はどこまでも青い。

淡々とした日常が植本さんの文章によってアドベンチャーとなり読み進まずにはいられない。

生きづらい世の中をそれでも前を向いたり後ろを向いたり立ち止まったりなんとか日々一生懸命過ごしていることが伝わってくる。子育て中に孤独になる時「誰かとこうして話ができるだけでなんだかすごく気が楽になった」社会全体で子育てを支えられればと思う。P221に登場する古書店店主が読んでいる本おそらく「ルポ虐待」ちくま新書かと思われるが年月的に私が売った本かも。持っているのがつらくて売ってしまった。

率直な、余計なものを剥ぎ落とした文章。
文章を書くとき、読み手を意識してしまい、格好つけたり、嘘とまではいかないが誇張したり、必要以上に綺麗にしたりしてしまいそうだが、著者の文章にはまるでそのような側面は感じず、その瞬間感じたこと、思ったこと、あったことをそのまま書いているという印象を受ける。それで読み手がどう思っても、それでも私は書かずにおれない、という切迫したものも感じる。

今の時代、SNSで簡単に人の生活を垣間見れて、そこにあふれているのは「幸せ」な家族だったりして、でもそれはどこかよそ行きの家族に見えて、著者の書く「しんどくて」「めんどくさくて」「イライラして」、決して楽しいだけじゃない、辛いことのほうが多いのが、家族であり育児なんだなと納得できた。

著者と私は同じ歳。母親との関係性に悩んでいるところも重なり、共感できるところも多かった。生きるってつらい、しんどい、けど今日も生きてく、ということの繰り返し。
将来、もし子どもを授かることがあったら、またこの本を開いてみたいなと思う。

読了。脱力。すごい本を読んだ、、末井昭さんの自殺を読んだ時と同じ、読了後の心地よい疲労感、、

読んでいて自分も辛くなった。私は子育てをしたことがないけど一子さんの気持ちが乗り移ってきて、読んでる期間なんだか私も不安定になってしまった。

とても強い力をもった本で、向き合うのがつらい。日々の苦しさを、ぼかすことなくくっきりと写し取っている。敵わないし、叶わない、そんな無力さとそれでも生きる強さが共存している。

とにかく読みたくて読みたくて、育児の合間にいっきに読了。こんなにも赤裸々に、淡々と綴られる日記にこわさを感じつつも、共感できる自分も、重なる部分も多く、自分を見つめなおすきっかけをくれる一冊。
夫婦、子ども、恋愛、家族、親、、これはきっと、すべての人の心に宿る、物語。
それをこんな風に、言葉で、カタチで世の中に吐き出したって、やっぱりすごい。

そう、何もかなわない。

何もかなわなかったと後で思い出したときに、別のことがかなっていたんだと気づいて、どうしようも切なくなる。

子供のいない自分に子育ての体験がないので実際の苦痛はわからないんだろうけど、
読んでるだけでキツイなと思う。
そして何より20代の若い時代にはとてもキツイと思う
赤裸々に書く事によって少しは浄化されて居れば良いなと思う。
彼女が変わってるなんて思えない、むしろ共感出来る部分が実は沢山ある日常だった

読者

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植本一子の本

フェルメール

フェルメール

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Komagataya

主に理工系かなぁ

写真家がフェルメール全点制覇の旅をするとどうなるか? そういう本です。亡くなってしまったラッパーECDの妻でもある植本一子さんによる、一冊。実に楽しいし、目鱗な感じがする。

約2か月前

ホームシック: 生活

ホームシック: 生活

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yuk

いま読んでる本をアップするよ

石田さんが亡くなってしまった今読むととても平和に思えるけど、これはこれで相当ドタバタだった結婚出産の顛末。記録。

8か月前

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降伏の記録

降伏の記録

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

日記形式でない独白ともいうべき最終章の「降伏の記録」に圧倒された。つまるところ人と人とは最終的には分かり合えないという諦念を持ちつつもコミニュケーションを取り続け今までの生活を肯定していく姿勢はきっと「幸福の記録」となるであろう。 また「降伏の記録」は本文中に登場する 阿佐ヶ谷の古書店コンコ堂やfuzkueなど同時代を生きる東京西部在住者の2016~2017年の生活を記録した日記文学としても後世に残るような気がする。「クーリンチェ」はBD化されたけどあの時間は映画館でないと味わえないことや2016年後半は「狂う人」だったことなど。

約1年前

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家族最後の日

家族最後の日

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

「かなしくなったらグッドして」「えんにあいたくなったらグッとして。えんもパパに会いたくなったらグッてしてるからね。」小さなこどもが何とか踏ん張りながらけなげにふるまうところで涙腺がゆるむ。家族最後となっているけど新たな形での再生もほのかに感じ取れる。

1年前

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