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小学校の体育館裏で、きりこが見つけた黒猫ラムセス2世はとても賢くて、大きくなるにつれ人の言葉を覚えていった。両親の愛情を浴びて育ったきりこだったけれど、5... 続き

コメント

きりこ!!
その圧倒的な存在感に痺れます。
幸福と絶望、そこからの再生。
西さんの作品にはいつも魅せられてます。

うまいなー、作りがうまいです。
猫がより愛おしくなりました。
そして、このお話は応援歌なんですね、きっと。
自分が自分のことを肯定してあげなかったら、辛い。
いろんな価値観があって然るべきって分かってはいるけど、自分のことや他人のことが全然理解できなくなることもある。
周囲との軋轢に悩んだり苦しんだり、何が正しいのよ?って叫びたくなる時に「雑音なんて気にするな!」と背中を押してくれるような本だと思いました。

自分は自分て、わかっててもわからなくなること多いけど、この本を読めばいつでもその大切さを思い出すことができると思いました。

ぶさいくに生まれてよかったかもしれないと、初めて思えました。

自分を大切にするとはどういうことか、考えさせられる本です。

テレビで、ある山菜採りの名人が次のように言ってました。「人間はおいしい、おいしくない、美しい、醜いという二元論を作りすぎている」ふと、思い出しました。
表紙の絵から、ほっこりするかわいい猫の話かなと見当をつけ読み始めたのですが、後半からは男性にとって(もしかしたら、女性にとっても)耳に痛い言葉のオンパレードでした。

『猫たちは、ただそこにいた。
ただ、そこにいる、という、それだけの難しさを、きりこはよく分かっていた。人間たちが知っているのは、おのおの心にある「鏡」だ。その鏡は、しばしば「他人の目」や「批判」や「評価」や「自己満足」、という言葉に置き換えられた。』

猫の可愛さは、その存在の潔いシンプルさ、対して人間の愛おしさはその複雑な心を持った存在として、生き方を模索せざるを得ない滑稽さなあるのでは、と思いました。

最後に、解説者も挙げておられますが、いちばん気に入ったフレーズを。つい、読みながら付箋を貼りました。

『自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん。』

育ちによる「世界観」。良いも悪いもないはずだが我々はどこかで線引きをしてる。
世間では非常識に見える世界観を持ったきりこともとAV女優の強さにスカッとする。

大阪と言えば関西弁。関西弁と言えば西加奈子さん。

西加奈子さんのがっつりとした関西弁を楽しめる本といえば個人的にはこちら。
今度から大阪に住むことになりました。
大好きな西加奈子さんの本も大阪で読んだらまた違うんだろうなぁ。楽しみです。

ピュアなきりこが、だいすき。

魅力ってなんだろう。

大阪弁で自分の感性に素直に自由に書かれた本で清々しかった。

眠れない夜に再読。
「きりこはぶすである」ってすごい書き出し。
思春期に読みたかったけど、おばさんの胸も打つよ。

自分は自分。「容れ物」も「中身」も、含めて自分。自分を愛することと、人を愛することは繋がっているんやなぁと感じる。
じわじわと感動する作品。柔らかな関西弁が、いつもながら沁みます。

強烈な言葉で始まる。でもカタカナでなくひらがななところが良い。

自分の醜さに悩んだ主人公が卑屈になっていく話かと思っていたら、凛とした人間と賢く偉大な猫の話でした。
人それぞれが持つ価値観に、普段どれだけ囚われているか振り返りたくなる。そしてそれを受け入れられた人は強い。

本当にいろいろな人が出てくるけど、それぞれの人生が好転して終わる。消化不良のないところがまた良い。

私はキリコにはなれない。だったらどうやって生きていけばいいんだろうかと。

それでも私、それが私。いい加減受け入れろ、腹をくくれ。

猫は偉大である。私も猫と暮らしてるから、共感することも多々。愛猫、実伊ちゃんが来てから、背中を押してくれたことが、多くある。寂しいなと思ってた日々も、ふっ飛ばしてくれた。西さんは心から猫を愛しているんだなと実感。猫と暮らしてる人も、猫と暮らしたくても暮らせない人にも是非是非、読んでみてほしい作品です。『自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん』目から鱗です。

猫の話らしいという予備知識のみで読んだので、「きりこは、ぶすである」という冒頭に驚きを隠せなかった。
「猫を飼いたくなった」「実家の猫を思い出した」なんてレビューが多かったので、すっかり猫とのほのぼのストーリーなんて思ってた私はその一文で度肝を抜かれたのである。

これは猫の話ではあるけど、正確には猫と人間の話。もっと正確に言うと猫と対比された人間の話なのだろう。
猫と人間。確かに人間は猫よりもたくさんの事ができるのかもしれない。でも、その可能性を手に入れたが故に、大切なものをどんどん失っている。
猫はその点何ものにも囚われない。猫は自由である。だからこそ、人間が失っているものを猫は持っている。

私は結構目に見えるだけのステータスで人のことを判断しがちなのだが、それこそ人間が失い囚われてしまっている何かを私が持ってしまっている故の行動なのだろう。

この本は猫とのほのぼのストーリーではなく、猫から人間が大切なものを学ぶ物語なのだと思う。そんな私もこの本で猫から大切なものを学ばせて頂いた。

西加奈子さんの小説を読むのは初めてだったので、他の作品はどうとかはわからないが、初めは独特な文体とびっくりするような個性的な描写の多さ、そしてあまり気持ちの良くないストーリーに読み進めることを躊躇った。もしかしたら、これから「きりこについて」を手に取る人で、私と同じように感じる人もいるかもしれない。ただ、この本は私のように目に見えるものだけで物事を判断しがちな人には、ハッとさせられる話だと思うので、そういった人が序盤で読み進めることを躊躇った場合は、とりあえず最後まで読んでみて欲しい。

私はこの小説に出会えたことに本当に感謝している。きりこについて、私の人生に影響を及ぼした小説の名前である。

えっちゃんが好きだって言ってたから、って理由で読んでみた。とても好きになった。だから、だいすきな友達の誕生日にチョコレートと一緒にプレゼントした。

「きりこは、きりこ以外、誰でもない。」

読者

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