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小学校の体育館裏で、きりこが見つけた黒猫ラムセス2世はとても賢くて、大きくなるにつれ人の言葉を覚えていった。両親の愛情を浴びて育ったきりこだったけれど、5... 続き

コメント

猫の話らしいという予備知識のみで読んだので、「きりこは、ぶすである」という冒頭に驚きを隠せなかった。
「猫を飼いたくなった」「実家の猫を思い出した」なんてレビューが多かったので、すっかり猫とのほのぼのストーリーなんて思ってた私はその一文で度肝を抜かれたのである。

これは猫の話ではあるけど、正確には猫と人間の話。もっと正確に言うと猫と対比された人間の話なのだろう。
猫と人間。確かに人間は猫よりもたくさんの事ができるのかもしれない。でも、その可能性を手に入れたが故に、大切なものをどんどん失っている。
猫はその点何ものにも囚われない。猫は自由である。だからこそ、人間が失っているものを猫は持っている。

私は結構目に見えるだけのステータスで人のことを判断しがちなのだが、それこそ人間が失い囚われてしまっている何かを私が持ってしまっている故の行動なのだろう。

この本は猫とのほのぼのストーリーではなく、猫から人間が大切なものを学ぶ物語なのだと思う。そんな私もこの本で猫から大切なものを学ばせて頂いた。

西加奈子さんの小説を読むのは初めてだったので、他の作品はどうとかはわからないが、初めは独特な文体とびっくりするような個性的な描写の多さ、そしてあまり気持ちの良くないストーリーに読み進めることを躊躇った。もしかしたら、これから「きりこについて」を手に取る人で、私と同じように感じる人もいるかもしれない。ただ、この本は私のように目に見えるものだけで物事を判断しがちな人には、ハッとさせられる話だと思うので、そういった人が序盤で読み進めることを躊躇った場合は、とりあえず最後まで読んでみて欲しい。

私はこの小説に出会えたことに本当に感謝している。きりこについて、私の人生に影響を及ぼした小説の名前である。

その他のコメント

きりこ!!
その圧倒的な存在感に痺れます。
幸福と絶望、そこからの再生。
西さんの作品にはいつも魅せられてます。

うまいなー、作りがうまいです。
猫がより愛おしくなりました。
そして、このお話は応援歌なんですね、きっと。
自分が自分のことを肯定してあげなかったら、辛い。
いろんな価値観があって然るべきって分かってはいるけど、自分のことや他人のことが全然理解できなくなることもある。
周囲との軋轢に悩んだり苦しんだり、何が正しいのよ?って叫びたくなる時に「雑音なんて気にするな!」と背中を押してくれるような本だと思いました。

読者

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西加奈子の本

サラバ! 下

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付喪神

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2017/11/30 読了 自分語りの文体が心地よい。奇抜な姉の行動も気になり、グイグイと物語に引き込まれる。最後は読者にぶん投げても良かったかなぁ。

約2か月前

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十歳までに読んだ本

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まいさん

頭でっかちにならないように、ゆっ…

みんな昔はちいさな子供で、本の中で繰り広げられる物語にドキドキ、わくわくしていたんだ。 幼い頃の読書経験は、確実に今の彼らを形作ってる。私もそうであるように。

3か月前

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3か月前

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2017/10/19 読了 少年・少女が大人になる瞬間を描いたアンソロジー。米澤穂信、本多孝好、関口尚、辻村深月、今野緒雪、それぞれ楽しませてもらった。それにしても、なんでこの短編集のタイトルが学校なんだ?

3か月前

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