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北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは-にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・... 続き

コメント

もし自分に小説を書くことができるとして、実際に書くのであれば、ひとりの人間を主人公にたて、その主人公が別の人間に出会うことで話を紡いでいくことになるだろう。いや、特異な例を除いて物語はそうすることで動き出すはずだ。だとすれば、その出会いの場面がいかに自然であるかに力を注ぐべきだろう。その偶然から産み出される必然が説得力を持つ時、自分は安心して物語に身を委ねることができる。

作者は、高校時代より小説を書き始め、三度の芥川賞候補、さらに三島賞候補となりながら、無冠のまま自ら死を選んだということだ。同時代の作家として中上健次(彼もまた短い生涯だが)や村上春樹がいるが、早すぎる死を選ばなければ彼らと比べて遜色のない作品をもっと発表できたのではないかという気がする。

自分もまた、この小説との出会いから新たな発見があった。ならば、新しい物語が始まるはずだが…。

達夫が好き。

相変わらずのひりひりする読後感。最高。

読者

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ソヤマ

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