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とある事情から弟夫婦の子、なずなを預かることになった私。独身で子育て経験のない四十半ばの私は、周囲の温かい人々に見守られながら、生後二ヶ月の赤ん坊との暮ら... 続き

コメント

子どもを育てたことはないのに、なぜか懐かしい気持ちになる。親に育てられてきたこれまでのことを、改めて思い出しているのかも。

世の人は気軽に「あなたも子供を持てば判るわよ」ということを口走るが、子を持たず歳を重ねた者はそのたびに世間に対しての諦念といくばくかの心の痛みを感ずる。独身四十代半ばの男性がとある理由によって自らの子ではない赤ん坊を育てるこの小説は、身の丈にあった生活を慈しむといういつもの堀江敏幸の世界ではあるのだが、彼の作品の中では際立って生活感のあるかなり異質な作品だとも思う。

読者

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堀江敏幸の本

いつか王子駅で

いつか王子駅で

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Shun

普段は帰宅後に、休みの日は散歩し…

再読。落ち着きたい時に折に触れて読み返す小説。王子駅と品川駅、大森駅周辺を舞台とする京浜東北線小説です。駄洒落のタイトルは、あの曲と王子駅だけでなく、かなり多くのものにかけられているのだと今回気がつきました。主人公の周囲の人物が皆魅力的。その人々と時を過ごしつつ悩む主人公ですが、結末にはとても納得がいきます。作中で触れられる昭和の小説群も読みたくなってきます。

2か月前

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おぱらばん

おぱらばん

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まさと

ちょこちょこと読む

エッセイと小説の違いってなんだろうか。そんなことを考えさせられた。これはエッセイなのか小説なのか。 小説や映画、いわゆるフィクションが生活に染み出してくる様が見事で、自分もこんな風に生活できたら世界が変わって見えるんだろうなと思った。

10か月前

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未見坂

未見坂

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ありいか

空前絶後の読書ブームです

この方の文章がすきです。 とある町の、日常でよくある些細なことの短編集。微笑ましかったり不安になったり穏やかに心が動く。情景が鮮明に浮かぶ。 きっと優しい方なんだろうなぁ。短編集ということもあり読みやすかった。 特に『苦い手』『トンネルのおじさん』が好きでした。

1年前

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バン・マリーへの手紙

バン・マリーへの手紙

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cobo

昔の記録に

私にとってはおなじみの、また、初めて読む方にはちょっと特徴のある長めのセンテンスを用いた文章で、計算されているのであろうけれど、その跡を、その作為を感じさせない、それでいてとても細やかに計算されていて、なお綺麗な、気持ちの良い文章です。 そんな文章を使っての、さらにいつも通りの、エッセイなのか?書評なのか?人物紹介なのか?というカテゴライズされる事を拒んでいるかのような、いつもの、「回送電車」シリース゛のような散文集です。 今回も様々な事柄からささやかな出来事なり、物事なり、人物なり、場所なり、本なり、が繋がってひとつの物語のようになって行きます。中でも私が気に入ったのが、昔自身の幼稚園の先生の話しから、湯煎を通って繋がる様々な事柄を綴った「牛乳は噛んで飲むものである」や、映画「猿の惑星」からはじまる思索がコールドスリープとポプリ繋がりで広がって収束する「五千年後の健康飲料」、発掘や考古学からとある人物紹介を経て自身の経験に至る「束ねた柱」、音楽と人との私的関係からみえるもの「悪魔のトリル」、徒然なる落下物についての冗談のようなホントの話し「落下物について」、めんどくさがりならだれでも経験するモノを積み上げ挟む事への考察とその先にある何かについての「挟むための剣術」、留学先フランスでのエピソードの移民に纏わる不思議な人物との不思議な繋がり「魔女の言葉」、聖フランチェスコの話しから小説家を経由して語られる考察「ふたりの聖者」、未だ私は読んだ事の無い作家モーリアックに連なる小説家と小説の紹介「愛の渇きについて」(個人的にはとても気になる紹介の仕方なのです!読みます、モーリアック!)、不吉な繋がりとカレーライスと濁点の有無についての「十三日の金曜日ふたたび」、個人輸入家具騒動顛末雑記「月が出ていた」、そばかす猫と詩人と検疫「声なき猫の託宣」、などとにかくたまらない至極の散文集です。もっとたくさんお話ししたくなりますが、そこは未読の方に失礼になってしまいますので。 堀江さんの文章がお好きな方、徒然なる思考にゆられる文書を読むという旅に出てみたい方に(間違いなく旅立てます、私は仕事もプライベートも忙しいのに、楽しく読めました、旅立てました)オススメ致します。 2008年 2月

1年前

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