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発行元から

家に出没するネズミを退治するため、罠を買うようにと妻に命じた夫が目にする光景とは……ぞっとする終幕が待ち受ける「ネズミ」。謎の追跡者から逃れようと都市を彷徨う女の姿を描く、美しい悪夢の結晶のごとき一編「逢瀬」。犯罪実話風の発端から、思わぬ方向へと話がねじれる「行方不明の少女」など、悪意と妄念、恐怖と哄笑が彩る23編にエッセイ5編を付す。本邦初訳作多数。訳者あとがき=市田泉

目次

「序文 思い出せること」
「スミス夫人の蜜月(バージョン1)」
「スミス夫人の蜜月(バージョン2)――新妻殺害のミステリー」
「よき妻」
「ネズミ」
「逢瀬」
「お決まりの話題」
「なんでもない日にピーナツを持って」
「悪の可能性」
「行方不明の少女」
「偉大な声も静まりぬ」
「夏の日の午後」
「おつらいときには」
「アンダースン夫人」
「城の主(あるじ)」
「店からのサービス」
「貧しいおばあさん」
「メルヴィル夫人の買い物」
「レディとの旅」
「『はい』と一言」
「家」
「喫煙室」
「インディアンはテントで暮らす」
「うちのおばあちゃんと猫たち」
「男の子たちのパーティ」
「不良少年」
「車のせいかも」
「S・B・フェアチャイルドの思い出」
「カブスカウトのデンで一人きり」
「エピローグ 名声」

シャーリィ・ジャクスンの本

鳥の巣

鳥の巣

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T_Inaba

都内の出版社で編集者をしています…

これほど語りと構成が巧みな多重人格ものは読んだことがない。技巧的なエンタメ、のようで、割り切れない結末。唸る。

約2年前

くじ

くじ

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sachi

空いた時間にちょこちょこマイペー…

22篇からなる短篇集。 普段人が隠してる黒い感情がうまく表現されていて背筋がゾッとしたり、モヤモヤしたり、はたまたブラックな自分が出てきたり…。 表題作の『くじ』は発表当時反響が大きかったのも頷けるほど容赦ないラストだった。 この不穏な感じ、好きかも。

2年前

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日時計

日時計

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

早世したアメリカの女流作家の長篇。執筆が50年以上前とあって、ホラー風味の不可思議譚ながら、漂うレトロな雰囲気が柔らかな印象を与えてくれる楽しい小説。 世界が滅亡するとの予言を受けた裕福な成金一家たちが、滅亡を真近に控えて喜劇的なドタバタを繰り広げるのだが、登場人物が全員不快なやからなのがとにかく素晴らしい。少しましなのも出てくるが単なる程度問題で、こうまでどうしようもない救いのなさを、身につまされつつも半分笑いながら楽しめるのはそのどうしようもなさがうまく制御されながら描かれているからだろうな。

2年前

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