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高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが-。姑に不妊治療をせまら... 続き

コメント

タイトルがまずいい。映画もなかなかでした。たくさんのレイヤーの感情を上手に編めているうまい作品。

各短編小説は全て繋がっていて、それぞれの登場人物から見た一つの事柄を描いた作品。人には一人ひとり事情があって、みんなそれを背負いながら必死に生きている。映画も観ようと思う。

ただのありがちの出来が良い不倫物語だと思いきや、性の先の生について語ってる物語。

みんな人には見えないところで色んな悩みを抱えてて、戦いながら必死に生きてる。自分だけ頑張ってんじゃないよなって改めて思わされる。めっちゃいい。

様々な人物の視点で展開していく物語。
誰しもが事情を抱え、それにもがきながら必死に生きている、なんて不甲斐ないのだろう。

悪い出来事もなかなか手放せないのならずっと抱えていればいい。
そうすればオセロの駒がひっくり返るように反転するときがくる。

そのフレーズに救われる。

ドキッとさせられました。生きることは、しんどい。綺麗事の並べられない世界。それでも、たまにある、ちょっとした幸せな出来事のために人は生きているんだろうなぁとぼんやり思いました。

おいちょっ、斉藤しっかりしろよぉ!そりゃ不甲斐なさすぎて空も見上げたくなるわな!…というお話です。

はじめは官能小説かと思ってました。(笑)しかし、それぞれの登場人物が抱えている闇や痛み喜びが描かれています。映画も見てみたいと思います。自分も力一杯生きようという気持ちになりました。

予想をいい感じに裏切られる読後感。字面よりも深くてシリアス。連作形式も味を出してる。

田畑智子ヒロインで映画化ということで、観ようとおもいつつ観れないでいたので、原作を読んでみた。
ままならなさ、閉塞感、抜け出したいと切に願いつつ抜けだせない膿んだ日々。
その中で、足掻いて踠いて傷に、泥に塗れ抵抗する彼や彼女達。

本書は、プロレタリアならぬプレカリアート文学だと思う。

この国が階層社会である事は、最早殆どの人々にとって既知の事である。
「ありのまま」の甘い夢もいいけれど、苦くて辛くてしょっぱい現実に目を塞がずに現実を生きねば…

ただのエログロ、なんて通販サイトのレビューで見かけたことがあるけれど、そんな描写はひとつもないです。
人が誰でも持ってる感情とか、あまり表に出せないことを、気持ちよいくらい率直に、繊細に表現している小説です。
自分のことでいっぱいいっぱいになってしまった時に、読むと、心が落ち着きます。日常のバタバタは落ち着きませんが、それでも気持ちは毎日きちんとしていようと思える本です。
あと、中に出てくる「はちみつ色に染まった空」という表現と、その後に続く文章に、ぐっときます。窪さんのそういうセンス、好きです。

タイトルと表紙から、爽やかなイメージで読み始めたら、全然違ったが面白かった笑
色んな登場人物の感情や背景が上手く描かれていて、それでいてまとまっていた。
性と生について考えさせられる話でした。

久しぶりにワクワクする作家さんが出た!と嬉しくなった本。窪さんは性描写がよく話題になるけれど、その奥で「人間」という生き物について目を逸らさず描く事に関してとても秀でていると思う。
早く新刊に辿り着きたい(積んでます; )

世界が肉付けされていくリアルな快感。気持ちよかった。

初期の頃の石田衣良に雰囲気が似てる。それをもっとザラザラにして、文体を少し優しく今風にしたような

純粋に人を好きになる気持ちとか、そんなことを思い出しました。

読者

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窪美澄の本

さよなら、ニルヴァーナ

さよなら、ニルヴァーナ

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ワンダフル

本屋さんと高校野球が好きです。

窪さんの本は今まで何点か読んでいて、新刊を書店で見かけて、しかも最初のページに『書店員』の文字を見つけて、これは!と思って買いました。 内容は、、今まで読んだことのある窪さんの小説とは違ったとだけお伝えします。

約1か月前

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じっと手を見る

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なかむう

小説が好き。

淡々とした日常の中の不安と孤独感。よるべのない人たちの話。自分の居場所を探す話。「よるのふくらみ」が好きな方はたぶんこの話も好きなんじゃなかろうか。

2か月前

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