51hrm1cdhal

人はいったい体のどこで考えているのか。それは脳、ではなく歯-人並みはずれて健康な奥歯、であると決めた"わたし"は、歯科助手に転職し、恋人の青木を想い、まだ... 続き

コメント

先日、川上未映子さんの「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を読みました。

「りぼんにお願い」を読んだ流れで、読んでみました。

川上未映子さんの小説としては、デビュー作に当たるんですかね(2作話が収録されているんですが、タイトル作は、芥川賞候補になったみたいです)。

で、川上未映子さんの小説は、以前に、「すべて真夜中の恋人たち」を読んではいるんですが、今作は、「すべて真夜中の恋人たち」とは文体や世界観が全然違い、関西弁で畳みかける感じの独特の文体で(ある種、ラップ的でもあるのかなあと)、独特の世界観の小説でした。

そして、2作目の「感じる専門採用試験」も、似たような文体の独特の世界観の小説なんですが、こちらのほうが、より哲学的な内容な気がしました。

怒涛の川上節に息ができなくなりそうに苦しくそれでも心は満足に震えた。

すごかった、もっかい、読み直さなきゃ、何年後かに、そう思った

この人の感性どないなってんねん、、
エッセイの時と違いすぎてびっくりした。違う人か思った。

それぞれ100ページもない短い小説二編なのに、
言葉が一枚ひとひら濃厚すぎてめっちゃ時間かかる。
そのひとひらに辿り着くまでに、どれほどの思考を積み重ねてるのかと感服…

随筆含めて他の作品も読みたい。

形而上の私、形而下のわたし、形而中のわたくし

これが私、と思ってる私と思ってる私と思ってる私

一人称が迫ってくる

実は世の中のテーマとか問題とかなんてものはすでに出尽くしている可能性があって、ひょっとしたら、「何を」語るかよりも「どう」語るかという方か重要なのかもしれない。

デカルトが、ニーチェが、サルトルが、というように知識人アイコンを参照する言論自体が擦り切れてしまっていて、だから、多くの作家は「古いけど、新しい」かたちで、メタフィジカルに語ってみたり、サブカル風に叙してみたりするのだろう。

川上未映子の『わたくし率イン歯ーまたは世界』も、まったくその、「古いけど、新しい」かたちで「私」について語る。

「奥歯」で考えるとか、失恋して歯を抜くとかそういう仕掛け以上に、川上がいたるところでみせる「ずれ」が魅力的で仕方なかった。

ひとつは視点のずれであって、みているのにみえてないものを言葉にしたときのなんと強いことか。ああ、感覚としてすごくわかる。もうひとつは、文体のずれで、句読点の使い方などはずれすぎ。さらに終わりかたも今流行りの終わり感のない終わり方。

精巧に仕掛けられた乱れのなかで私について考えてしまう。そんな作品か。

読者

085ff378 1f8e 4d55 a3b0 4b20de187126C1710e8a cc07 4173 af8d 397027d5c81c6b31f307 af95 4f03 bb36 9a3dc3d81cccF2dd7778 9ca6 4e2a 9f1a 9ef140dfaa4488697571 6eb6 4bc7 98e9 7953b5d4c09511dd7d62 59be 4500 ad10 689b0e73e15726e6a9ac 97ca 4a1b 972d 8dd5b57e901403384187 60ce 41bd 8693 20bc4d018c51 33人

川上未映子の本

ラヴレターズ

ラヴレターズ

B7c07a55 361d 4690 b7f4 b95d617328d5

なかむう

小説が好き。

西川美和さんの恋文にジンときて、壇蜜さんにはゾクッとさせられ、松尾スズキさんに、ほほうとなった。俵万智さんも素敵。

14日前

きみは赤ちゃん

きみは赤ちゃん

E8c5f783 e0cb 4510 bd81 7d1161547718

ぬっぴー

印刷会社で燻っている30歳(つい…

妊娠5ヶ月で読んだ。 身体の変化の描写が可笑しくてゲラゲラと笑ったり、数々の痛みや圧倒的な限界感が苦しかったり。でも最後には、出産・育児に前向きになれる、乗り越えたいって思わせる輝きで溢れたエッセイ。 「たのしいこと、いっぱいあるよ!」 しんどくなった時に寄り添ってくれる存在を見つけられて良かった。 2018.12

3か月前

Icon user placeholderF1ea2c73 e179 442b b27d bcfe29183e5191992f75 1d03 44ad b6bc a710a7baf9db 42
マリーの愛の証明

マリーの愛の証明

E8c5f783 e0cb 4510 bd81 7d1161547718

ぬっぴー

印刷会社で燻っている30歳(つい…

“少女たちは歩みつづけた。 自分にしかわからない話をしながら、 それでも誰かとわかりあえることを夢見ながら。” 生きるってそういうことな気がした。 わかったり、わからなかったりしながらただ進むこと。大人になっても減らないわからないことの多さに、滅入りながら。 2018.9

6か月前

Cbf5359e 4a74 476c 92ff 8fd73b3a9988Icon user placeholder
シャンデリア

シャンデリア

44e8a4e8 0245 4a26 8ce1 1885fc395341

おおたか

ことばなんて真実から遠い

‪生きてることとか、お金とか、他人とかすべてが曖昧になってデパートにつるされたシャンデリアがいま落ちてきて死にたい気持ちとか‬ ‪キラキラとどす黒いのが同じな感じ‬

約1年前

7f543922 3de6 47a3 977c 40b24f18176fFbad6930 13ee 4484 b2de 3e4dd1e15de5E8c5f783 e0cb 4510 bd81 7d1161547718 8