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好評だった『ゲルマニア』の続編。ユダヤ人元刑事オッペンハイマーが友人の無実を晴らすため殺人事件の真相を探る。一方、不穏な秘密結社の影が……。ベルリンの断末... 続き

コメント

一作目が面白かったドイツのミステリ。評価が高かったみたいでいつの間にか邦訳も三作目まで出ていたのでとりあえず二作目を。ナチスの台頭で職場を追われたユダヤ人の敏腕警官が主人公。ゲルマン人と結婚していたので辛うじて強制収容所送りを免れていた主人公。前作でゲシュタポから連続殺人の捜査に協力を強制され、問題を解決しなければ殺される、解決しても秘密を知ったとして殺される、という状況から辛うじて逃れ、名前を変えて潜伏している。本作では潜伏に力を貸してくれている女医が強制収容所の医者をやっている別居中の夫を殺した容疑でゲシュタポに逮捕されてしまったため容疑を晴らすために奔走する、という話。ミステリとしても良くできているのだが敗戦間近のベルリンの雰囲気が実に良く書けていて素晴らしかった。三作目はついにソ連に占領されたベルリンが舞台のようで、これも早く読みたい。

読者

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ハラルト・ギルバースの本

終焉

終焉

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

おそらく三部作の完結編。ナチに職場を追われたユダヤ人敏腕刑事の物語。配偶者が支配民族だったので収容所送りにはならなかった彼が、ゲシュタポの秘密捜査のために使われる一作目、友人で自分を匿ってくれたドイツ人女医にかけられた殺人容疑を晴らすために奔走した二作目を経てついにソ連軍によってベルリンが陥落させられる本作。前作の結果、妻と二人で暗黒街の顔役が持つビール工場に隠れ住んでいる主人公。たまたまいわくありげな男も同じ場所に匿われたことからソ連軍がドイツの核技術情報を捜す手伝いをさせられることになり、一方で妻はソ連兵に暴行され、その報復をなんとか図りたくて…という話。陥落寸前、そして占領されたベルリンの様子が緻密に書き込まれていて迫力があり素晴らしく本筋よりもそちらに気を取られてしまう。本作ではミステリもさることながらアクションがより多くなっており迫力もあって読み応えがあった。この作者の作品は今後も読んでいきたいと思う。

約2か月前

ゲルマニア

ゲルマニア

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

1944年、敗色濃厚なベルリンでゲシュタポに殺人事件の捜査を強要される元敏腕刑事のユダヤ人。 イギリスの爆撃に怯えながら断れば死、捜査をやり遂げても強制収容所送り、という状況の中で刑事魂から捜査にのめり込んでいく主人公。 敗戦の予感がひしひしと迫るベルリンの雰囲気も上手く描かれているしミステリとしても上質。親衛隊の官僚機構や私服を肥やすやり口も興味深く描かれておりかなり面白い作品だった。

2年前

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