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スコットランドの出版社に、半年前に失踪したギデオン・マック牧師の手記が持ち込まれた。彼は実直な人間として知られていたが、失踪する直前に神を信じないまま牧師... 続き

コメント

スコットランドの田舎町の牧師が失踪するが、その牧師はかつて誰も助かったことがない洞窟で遭難して3日後に奇跡の生還を果たして話題となった人物。失踪後に残されていた手記には、牧師にあるまじき行為が赤裸に綴られていた、というストーリーはほとんど手記で占められているけれど、狂言回し的な存在の出版社社長が語る手記発見のプロローグと、手記の存在を知らせた旧友のライターによる登場人物への取材記事の体裁を取ったエピローグによる枠物語になっている。この枠物語がまた曲者で、手記で語られていることが必ずしも取材の結果と一致しないために誰の言ってることが正しいのかがわからなくなる。そもそもこんな形で手記をわざわざ残すあたり、虚栄心も自己韜晦も大いにあるわけだけど、残された人物もどうなってるのか。悪魔の存在、そして牧師を試すために悪魔が出現させたという巨石。本人しか見てないのか、それとも。
ただスコットランドに詳しいともっと楽しめる要素んだろうなあ。これは読者の問題。

読者

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文芸

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (1)

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あやう

SFが好きなグラフィックデザイナ…

軽いノリで読み始めたのに、意外とハードボイルドで熱い小説だったので真剣に読んでしまいました。 独特の文体に影響されて心の中で「〜めいた〇〇」とか「アイエエエ!!」とか呟いちゃう。 本文2色印刷で、カバー外してもエンボス加工してあったり、装丁凝ってます。

約14時間前

好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

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暇人

本の感想を書く場を求めて

表題作と「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」という作品の二本立て。どちらも非常に奇妙な作品。 表題作は、「何人もの作者が書いたごく短い小説の連続」といった体で構成される劇中劇メインの話。 劇中劇なんだけど、現実の出来事や生活を基に小説は書かれるので、連なった物語たちはどことなく似た主題がある。それが何かは読んでみてほしい。なかなか好きな話。 しかしもう片方はすごい。すごくひどい。詳しくは書かないけど、ニッチは特殊性癖で気持ちよくなってる男子中学生の描写が多いのでそれだけでかなり読みにくい。深遠なテーマがあるのかもしれないけど分かるまで読みたくない。 総じて、奇抜な作者です。

1日前

対岸の彼女

対岸の彼女

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dhu,

自己完結メモ用アカウント

角田光代はとにかく日常の人の心の機微を描くのが上手だと思う。 高校のクラスの雰囲気、はみ出し者にならないよう人の顔色を伺い続ける心理、周りに何を言われるのも「怖くない」ナナコ、それを理解できない当時の葵、今の葵と小夜子。 公園デビューに躓く事と同年代の女性が身につけるブラウスの相場を知らないことと働いていないこと、全てが繋がっているのではないか、と錯覚してしまう心理状態とか、働き始めて変わっていく小夜子と家庭の様子とか、人のちょっとした認識のずれやその時の精神状態が物語に自然に織り込まれているのが生々しくて、少し怖さすら感じる。 葵がナナコに惹かれたのも、小夜子が葵に惹かれたのも、全部必然だと感じる。 中高の雁字搦めな人間関係に翻弄されていた当時の自分が読んでいたら、なにか気づくことがあっただろうか。 それとも高校時代の葵と同じく、ナナコは強がっているだけだとしか思えなかっただろうか。 あんなに親しかった葵とナナコはもう連絡を取り合うことがない。仲が深まっていた小夜子と葵もほんの些細なきっかけで決裂してしまう。 しかし、小夜子は再び葵のもとを訪れ、散らかった葵の部屋を「1日で片付ける」 また二人で新しく関係を深めていく。 人に必要以上に深入りしないという暗黙のマナーが浸透しつつある現代人にとって、小夜子と葵の関係の変遷の中に、他人との繋がり方、関係の深め方に関するヒントがあるのではないかと思った。

3日前

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