61leoxve3pl

スコットランドの出版社に、半年前に失踪したギデオン・マック牧師の手記が持ち込まれた。彼は実直な人間として知られていたが、失踪する直前に神を信じないまま牧師... 続き

コメント

スコットランドの田舎町の牧師が失踪するが、その牧師はかつて誰も助かったことがない洞窟で遭難して3日後に奇跡の生還を果たして話題となった人物。失踪後に残されていた手記には、牧師にあるまじき行為が赤裸に綴られていた、というストーリーはほとんど手記で占められているけれど、狂言回し的な存在の出版社社長が語る手記発見のプロローグと、手記の存在を知らせた旧友のライターによる登場人物への取材記事の体裁を取ったエピローグによる枠物語になっている。この枠物語がまた曲者で、手記で語られていることが必ずしも取材の結果と一致しないために誰の言ってることが正しいのかがわからなくなる。そもそもこんな形で手記をわざわざ残すあたり、虚栄心も自己韜晦も大いにあるわけだけど、残された人物もどうなってるのか。悪魔の存在、そして牧師を試すために悪魔が出現させたという巨石。本人しか見てないのか、それとも。
ただスコットランドに詳しいともっと楽しめる要素んだろうなあ。これは読者の問題。

読者

0394d359 3fef 483c 8570 6ae519a5118e

文芸